第3回 ベストエフォートの不安を解消

(番外編)便利な音声会議とリモートアクセス

ヤマハのQoS連携機能でベストエフォートの不安を解消。第3回(番外編)便利な音声会議とリモートアクセス

中古車販売のカーネックス(仮名)では、次世代情報システムの基盤となるネットワークの更改を進めていた。ヤマハのルーターを使ってネットワーク全体の帯域をきっちり管理することで、いったいどのようなソリューションが実現するのだろうか?

帯域管理がうまくいけばネットワーク会議もうまくいく

カーネックスの新ネットワーク構築プロジェクトは着々と進んでいた。元々このプロジェクトのネックは、ブロードバンド回線はコストが安い一方、ベストエフォートであるため、帯域の変動が激しいという点であった。こうした回線でVPNを構築し、遅延やゆらぎに敏感なマルチメディア系やホスト系のアプリケー ションを利用するのには、大きな不安が残る。実際、プロジェクトを統括する情報システム部の平野部長も部下の川上氏も頭を抱えていた。

しかし、カーネックスでは「RTX3000」を中心とするヤマハのルーターを導入することで、こうした帯域の問題を解決した。ヤマハ独自の帯域検出機能を用いることで、帯域をリアルタイムに検出し、帯域を適切にコントロールすることができるからである。また、QoS連携機能の1つである負荷通知機能も採用した。これはセンタールーターの負荷が上がったときに、各拠点のルーターに送信量を抑制するように制御するものだ。

今日は、平野部長や川上氏、そしてエンジニアの永谷氏の3人で、帯域管理されたVPNの実用度を音声会議システムでテストしていた。導入している音声会議システムは、今年出たばかりのヤマハの「プロジェクトフォン」である。

帯域管理がうまくいけばネットワーク会議もうまくいく
最新の音声会議システムとルーターの帯域管理の
合わせ技で、臨場感のある会議が実現するぞ。

平野部長プロジェクトフォンの準備ができたようだな。さっそく大阪に行っている川上君を呼んでみよう。川上君~!!

川上氏: 部長!大阪支社の会議室から川上です。平野部長の声もくぐもりなく伝わってきていますよ。

平野部長: おっ。川上君の声もけっこうクリアで臨場感があるぞ……って、これだとトランシーバだな。会議システムなんだから、もっと話が行き交うように、永谷君もちょっと参加してくれ。

永谷氏: はい。では、私がプロジェクトフォンのプレゼンをしますので、それに対して質問や意見を言ってください。今回導入したプロジェクトフォンは、マイクとスピーカが一体化した音声会議用の装置で、集音した音声をIPに変換して相手に送り届けます。

川上氏: 巨大な受話器を持ったIP電話機と考えてよいわけですか?

永谷氏: そうですね。ただ、オーディオにも強いヤマハのノウハウがけっこう詰まっています。たとえば、一般的な会議システムだと、相手方のスピーカで発せられた声をマイクで拾ってしまうエコー現象がよく起こります。

平野部長: 確かに。でも、ここで話している限り、私の声は別にこっちに回り込んできてないぞ。これはなんでかな?

永谷氏: それは回り込んできた音声をうち消すエコーキャンセラが搭載されているからです。そのほかにも周囲から雑音を拾わないように内蔵マイクを制御して、収音範囲を限定したり、12個のスピーカーを使って音声が混じらないようにしたり、けっこう工夫されているんです。

川上氏: なるほど。これにマルチメディアデータの制御に優れたヤマハのルーターで構築したVPNがあれば……。

平野部長: 音切れや遅延のない音声会議が実現できるわけだな。他のアプリケーションがVPNを使っても、きちんと帯域管理されているから音質等にも影響なし。

川上氏: 主要拠点ではこれを使えばよいですし、全国で導入するIP電話も十分使えますね。

その後、営業会議に導入したところ、臨場感の高い音声伝送のおかげで、発言の背後にある微妙なニュアンスまで再現され、他のメンバーにも好評であった。今 まで遠隔であったためなかなか実現しなかった情報共有が実現でき、出張費の削減なども可能になったため、大きなメリットが得られたようだ。

ヤマハのルーターで利用できるリモートアクセスVPN

さて、ヤマハのルーターによる新ネットワークの構築が無事完了したところで、平野部長は永谷氏にもう1つの相談を行なっていた。拠点間をつなぐVPNではなく、リモートアクセスVPNの導入である。

平野部長: 永谷君! 最近、うちの営業部から、外出先や出張先から直接本社のデータベースサーバーにアクセスできるようにならないかという打診が来ているのだが、なにかいい方法があるかな? まあ、リモートアクセス用の装置を、新規で導入するのは勘弁したいのだが。

永谷氏: ちょうどいいですね。先日、ヤマハのVPNルーターで利用できるVPNクライアントソフトウェアがリリースされたんです。拠点間接続でも使っているIPsecというプロトコルで、VPNを構築できます。

平野部長: では、すでに導入済みのRTX3000でリモートアクセスVPNも実現できるわけか。でも、営業マンが使うので、設定が難しいのは困るな。まさかコマンド入力とか……。

VPNクライアントソフトウェア[YMS-VPN1]のかんたんポリシーエディタ画面

永谷氏: 画面安心してください! 今回のVPNクライアントソフトウェアでは、「かんたんポリシーエディタ」という画面に、必要項目を入力するだけです。カーネックスの標準設定を作っておき、あとは個別にユーザーIDとパスワードを渡せば、OKだと思います。実際にこのPCに入れているので、見てください。

平野部長: ふむふむ。確かに10項目くらいしか入力箇所もなさそうだし、これなら大丈夫そうだ。あと、セキュリティ強度は平気だろうね。データベースにアクセスするわけだから、それが心配だ。

永谷氏: はい。AESのような強固な暗号化アルゴリズムが使えますし、今後NATトラバーサルもサポートするので、出張先のホテル等や公衆無線LAN等でも問題なく利用できるはずです。

これで出張先や屋外からも本社のシステムに安全にログインできるぞ。

これで出張先や屋外からも本社のシステムに安全にログインできるぞ。

[NATトラバーサル・XAUTHご利用の注意]
YMS-VPN1・YMS-VPN1-LP10最新版Ver.2.2.1.03以降(お試し版はこちら)でご利用いただけます。 また本機能はヤマハVPNルーター側もファームウェアの更新が必要です。 RTX3000ファームウェアRev.9.00.15以降でご利用頂けます。 RTX1500RTX1100RT107e ファームウェアRev.8.03.46以降でご利用頂けます。

インターネットを使うVPNは、信頼性や通信品質といった点で、通信事業者の閉域網サービスに大きな差を付けられていた。しかし、ヤマハ製品のようにルーター同士が連携して、QoSを確保したり、負荷を調整することで、帯域変動の激しいブロードバンド回線でも十分実用的なアプリケーション利用が可能になったわけだ。

※ 本ページに登場に登場する人物名・団体名・企業名・知名などは全て架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

解説

QoS連携機能が使えるヤマハVPNルーター一覧

イーサアクセスVPNルーター RTX3000

イーサアクセスVPNルーター RTX3000

希望小売価格<税込>522,900円(本体価格 498,000円)

イーサアクセスVPNルーター RTX1500

イーサアクセスVPNルーターRTX1500

希望小売価格<税込>207,900円(本体価格 198,000円)

イーサアクセスVPNルーター RTX1100

イーサアクセスVPNルーターRTX1100

希望小売価格<税込>123,900円(本体価格 118,000円)

イーサアクセスVPNルーター RT107e

イーサアクセスVPNルーターRT107e

希望小売価格<税込>71,400円(本体価格 68,000円)

ヤマハの音の技術を結集した高音質会議システム

IP電話会議システム プロジェクトフォン PJP-100H

IP電話会議システム プロジェクトフォン PJP-100H

希望小売価格<税込>294,000円(本体価格 280,000円)

会議用マイクスピーカー プロジェクトフォン PJP-100UH

会議用マイクスピーカープロジェクトフォン PJP-100UH

希望小売価格<税込>252,000円
(本体価格 240,000円)

QoS連携機能 [帯域検出機能]
変動する帯域で、より確実なQoS制御が可能
ネットワーク全体でQoS機能の有効性を高める仕組みを提供します。帯域が変動しやすいベストエフォート回線で確実なQoS制御を行います。センター側と拠点側の実効帯域を定期的に測定し、QoS機能を適用することでパケット送出速度を帯域の変動に合わせ、通信パケットの喪失を抑えることができます。

関連情報:
Open in new window帯域検出機能の設定例 (技術情報:帯域検出機能より)

QoS連携機能[負荷通知機能]
通信のトラフィックが集中しても、より確実な受信が可能
優先度の高いパケットを効率よく受信する仕組みを提供します。センター側の通信負荷状態が増大した場合、拠点側に送信を抑制するよう通知して、より確実な受信を可能にします。この機能もまたQoS機能と連携して動作することにより、ベストエフォート回線を利用したネットワーク全体の通信品質を向上させることができます。

関連情報:
Open in new window負荷通知機能の設定例 (技術情報:負荷通知機能より)

解説

これで出張先や屋外からも本社のシステムに安全にログインできるぞ。
外出先などからの安全な
リモートアクセス環境を実現

VPNクライアントソフトウェア「YMS-VPN1」「YMS-VPN1-LP10」

 YMS-VPN1(1ライセンス) 希望小売価格<税込>10,290円(本体価格 9,800円)

 YMS-VPN1-LP10(10ライセンス) 希望小売価格<税込>83,790円(本体価格 79,800円)

関連情報:Open in new window VPNクライアントソフトの設定例 (技術情報:「VPNクライアントソフトとの接続」より)

関連情報:Open in new window NATトラバーサルの設定例 (技術情報:「IPsec NATトラバーサル」より)

VPN提案

専用線に比べてはるかに安いコストで、インターネットを専用線のように利用する技術です。認証技術や暗号化を用いてセキュリティが強固にできるので、不正侵入されることのない安全なネットワークが構築できます。

拠点間ネットワーク
拠点間を繋ぐ最適なネットワーク構成をご提案します。

センター&複数拠点間
数多くの拠点間を繋ぐ最適なネットワーク構成をご提案します。

フレッツ・サービスとの接続
フレッツサービスを利用したネットワーク構成をご提案します。

導入事例
ヤマハルーターを活用した導入事例をご紹介します。

PDFダウンロード(422Mバイト)

出典:株式会社アスキー「NETWORK MAGAZINE」

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