VPNとVoIPを1台で実現。既存PBXを活かしてVoIP導入ができる

企業ネットワークの「VPN」と「VoIP」を推進

画像 ブロードバンドVoIPゲートウェイRTV700
ブロードバンドVoIPゲートウェイ
RTV700
希望小売価格<税込>186,900円
(本体価格 178,000円)

独自のネットボランチDNSサービスを立ち上げてVoIP普及の先導役を担ってきたヤマハは、本格ビジネス用途向けに、VPN&VoIPルーター「RTV700」を発売した。RTV700は、1台で、最大30拠点のデータ接続と最大6通話の音声電話を同時に実現するブロードバンドVoIPゲートウェイである。大規模WAN環境で多様な回線を用いるVoIP構築にも、RTV700と高速VPNルーター「RTXシリーズ」の組み合わせで柔軟に対応。通信料金の大幅な削減や音声データの戦略的な活用に、多彩なソリューションを提供している。

データと音声を統合して通信コスト削減をもたらすVoIP

ブロードバンドインターネットの普及に伴い、音声をIPパケットに変換して伝送するVoIP(Voice over Internet Protocol)が脚光を浴びている。

VoIPは、データ系のイントラネットを使って音声伝送まで行うことから、社内拠点間や特定の得意先/取引先等との音声電話を通話料無料にすることができる。特に、遠隔地との通話や長時間通話にも、料金負担が増大しないのが魅力だ。また、050で始まるIP電話サービスなどを利用すれば、幅広い相手との外線通話料金も削減できる。さらに、データ系と音声系のネットワークを統合することで、管理者の負担も大幅に軽減する。このほか、データ系と音声系の配線を二重に管理する必要がなくなり、オフィス内の環境変化にも機敏に対応可能だ。

このようにVoIPは、通話料金を劇的に削減する切り札として広く認知されている。IP電話の導入企業は2002年末で1万社を数えたが、2007年には倍増するという調査結果もある。

ヤマハは、現在のように幅広い企業から認知される以前から、VoIPに取り組んできた。VoIP機能を標準実装したSOHO・個人向けルーターとして、ネットボランチ「RTA55i」「RT56v」を発売したのは、まだIP電話サービスが一般化していない2002年のことである。「ネットボランチDNS サービス」という、無償で利用できるダイナミックDNSサービスを独自に立ち上げ、固定IPアドレスを必要としない(グローバルIPアドレスは必要)インターネット電話を実現している。ネットボランチDNSサービスとVoIPルーターの組み合わせでVoIP利用環境を手軽に構築できることから、VoIPの裾野の拡大に貢献してきたのである。

長年にわたって蓄積してきた音声技術をベースに、VoIPやIPv6にいち早く注力してきたヤマハが、IP電話の利用が一般化してきた今、満を持して提供するのが、ブロードバンドVoIPゲートウェイ「RTV700」である。

最大30拠点のデータ接続とカスケード接続で
最大12通話の音声電話を同時に実現するRTV700

RTV700は、1台で、VoIP機能による音声通話とVPN(IPsec)機能によるデータ通信の両方の機能を実現するVoIPゲートウェイである。VPNは、同時に最大30拠点までの相手に接続できる本格ビジネス仕様だ。

これまでに構築してきたデータ系ネットワークを、IP-VPNや広域イーサネットにリプレースする際にRTV700を採用しておけば、近い将来のVoIP 導入がスムーズになる。ブロードバンド化が進めば進むほど音声系データの統合も求められることを考えれば、将来性に富んだルーターだといえるだろう。

VoIP機能も本格ビジネス用途に向けて充実している。通常では、1台でVoIPが最大同時6通話可能。さらに、RTV700を親機として、もう1台 RTV700を追加してカスケード接続すれば、VoIPが同時に最大12通話可能になる。最大30拠点のデータ系通信を行いつつ、同時に音声系が12通話同時接続できることを意味しており、比較的大規模のオフィスでも安心して利用できる(図1参照)。

図1 大規模WANシステム構築例 

図1 大規模WANシステム構築例 

データ系をRTXシリーズ、音声系をRTV700が制御して、効率よいVPN&VoIP環境が実現する。

VoIPのコスト削減効果は認識しているが、現段階では時期尚早と考えている企業の多くは、PBXを入れ替えるコストを心配していることが多い。多くの VoIPソリューションは、既存のPBXを廃棄して、新しいIP-PBXに全面的に入れ替えなければならなかったり、電話機をビジネス向けIP専用電話機に入れ替えなければならなかったりするからだ。

ところがRTV700は、こうした余分なコストをかけずに、既存PBXを併用できる。ISDN対応ビジネスホンやPBXを直結できるインターフェースを2 ポート装備しているため、既存の電話機システムを併用してVoIP化することが可能なのである。また、電話機もIP電話の専用ハードウェアを購入する必要がない。同じ1台の電話機で一般電話網にもインターネット電話網にもアクセスできるからだ。さらに、RTV700はTELポート(アナログ電話インターフェース)も2ポート装備しているため、FAXなど、ビジネスホンを経由しない機器も直結できる。しかも、近い将来にPBXをリプレースするときは、新たな投資を行うことなくスムーズにIP電話環境に統一することも可能だ。つまり、投資効果の高いルーターなのである。

GUI設定写真

ヤマハならではの特長はもうひとつある。各種設定がGUIベースで容易にできることだ。従来のルーターは専門知識を持った管理者がコマンドベースで設定を行うものであった。ネットボランチシリーズでSOHOや家庭での導入しやすさに工夫を重ねてきたヤマハは、ビジネス用途においても、Webブラウザを利用したGUI設定を実現した。

大規模WAN環境へのVoIP導入にも柔軟なソリューションを提供

ヤマハは、大規模WAN環境で多様な回線を用いるVoIP構築にも、RTV700と高速VPNルーターのRTXシリーズの組み合わせで、柔軟なソリューションを用意している。

イーサアクセスVPNルーター「RTX1000」は、最大100Mbit/sのスループットによる高速インターネットアクセスを実現。ブロードバンドだけでなく、ISDNやフレームリレーまで含めた多様な回線バックアップを1台で実現する。

たとえば本社では、VPNルーターの上位機種「RTX2000」とRTV700を組み合わせて導入し、データ系はRTX2000、音声系はRTV700で効率よく処理するといったシステム構成も可能だ(図2参照)。このシステム構成であれば、RTV700を使うことで、既存PBX/ビジネスホンをそのまま活用できるというメリットもある。

図2 RTV700による小規模なVPN&VoIP環境構築例

図2 RTV700による小規模なVPN&VoIP環境構築例

既存電話設備を活用して、初期導入コストを抑制しつつ、VoIP化を実現する。

小規模な拠点では、RTX1000とSOHO向けブロードバンドVoIPルーター「RT57i」を組み合わせても良い。RT57iを用いれば、より手軽にVoIPを導入することができる。

VoIPはこれまで、コストメリットのみが大きくクローズアップされてきた。しかし、今後はコールセンターの本社集中や、音声メールの活用など、音声データをより戦略的に活用する可能性はいろいろ考えられる。既存資産を活かすことができ、近い将来の機能拡張にも柔軟に対応する上でもRTV700は、コスト削減に加えて、ビジネスチャンスを広げるためのVoIP導入を実現するVoIPゲートウェイといえるだろう。

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出典:日経BP社「日経NETWORK」

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