世界一美しいジャズフェスティバル。
琵琶湖のほとりにジャズがあふれた二日間。
滋賀県大津市/開催日:2011.10.15〜16
10月の15、16日の二日間、滋賀県の県庁所在地「大津市」の中心部で、「第3回大津ジャズフェスティバル」が実施されました。
世界一美しいジャズフェスティバル
15、16日と二日間にわたって実施されたこのフェスティバル。二日で延べ30のステージに150組のバンドが参加、参加者の総数は1,000名を越え、運営は市民ボランティアが中心。43名の実行委員を含む約300名を越える市民が支える、大規模な市民音楽祭です。
一日目、メイン会場の「おまつり広場」会場以外は、JR大津駅と京阪浜大津駅間の商店街通りを中心に展開。雨にたたられたとはいえ、アーケードのある商店街会場が中心だったのが幸いして、全ステージ滞りなく実施ができました。普段は人通りがまばらという商店街にも賑やかさが戻り、このイベントに合わせた特別販売を実施するお店もあり、街ぐるみで盛り上がりました。野外会場であるおまつり広場も、夜の最後のステージまで、傘をさして聞いている熱心な観客で埋め尽くされました。
一方、二日目はほとんどの会場を浜大津駅周辺から琵琶湖のほとりに設置。天候も絶好の野外イベント日和となり、湖畔のステージの周辺は心地よい風に恵まれ、音楽に身をゆだねながら湖を見渡すと、湖上には白い帆のヨットが何艘も駆け、湖岸の噴水が虹色に光り輝き、実行委員会の方々が標榜する「世界一美しいジャズフェスティバル」が最良の形で具現化されていました。
美しい町並みも圧巻
JR東海道線、あるいは京都市営地下鉄—京阪電車京津線で、京都から大津まではほんの10数分程度。一大観光としての京都と比べると注目の度合いは低めかもしれませんが、歴史好きには「三井寺」、少し足を伸ばせば「比叡山延暦寺」、「石山寺」といった史跡があり、何より日本一の湖「琵琶湖」がありそこから京都に注ぐ「琵琶湖疏水」も見事な景観です。一週前に行われた「大津祭」の中心である天孫神社(土曜日にはステージが設営されていました。)、地元で140年以上営業し、葦の工芸品を作っている「森野すだれ店」等々、街の中を散策すればするほど味が出てくる感があります。このジャズフェスティバルがきっかけになって大津の街のファンが増えてくれればと思います。
JAZZが溢れる街を
JR大津駅前広場の小規模ステージから中央大通りに面すると下り坂になっていて、その視線の先には琵琶湖の湖面が広がっています。途中の「大津別院」のステージを過ぎてゆくと、坂道は徐々になだらかになり、正面にメイン会場の「おまつり広場」、斜め左に琵琶湖ホテルと「浜大津アーカス」の大きな建物が見えてきます。浜大津駅までは路面を走っていた京阪電車の踏切を渡るとJAZZの賑わいが通りに溢れてきます。その通りの右手にある大津市民会館や、京阪浜大津駅ビル横の浜大津公共駐車場内のスカイプラザ、実行委員会の事務局がある旧大津公会堂などは、屋内ステージで、足を運ぶまで、どんな演奏が繰り広げられているかわかりませんが、「おまつり広場」を湖沿いに西側に向かったところにある「なぎさ公園アーカス前」、「琵琶湖ホテルチャペル下」、「大津港」、「大津港駐車場上のイベントスペース」は湖を渡る風を受ける野外ステージ。小編成のバンドが多いものの、歩いていると音が途切れることはありません。普段、観光船の乗客で賑わう「大津港」周辺から「おまつり広場」まで、多くの市民の方がJAZZに浸りながら散歩をしていたのが印象的でした。
また、アミューズメント施設である「アーカス」の2階では、子ども向けのイベントも行われ、民俗楽器を使ったJAZZをバックにした「読み聞かせ」などが行われていました。
来年に向けて・・・。
「立ち上げから、今回まではとにかく運営することに必死でした。ある程度のノウハウが蓄積されてきたこともあり、今後は少し内容にも工夫をしてゆきたい。」と語るのは実行委員会のリーダー田渕誠一氏。「世界一美しい」というキャッチフレーズ以外にも、いろいろな「世界一」が謳えるようなイベントに作り上げてゆけるよう、ヤマハも微力ながらお手伝いができないものかと考えています。

