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| キーボーディスト・作/編曲・アレンジャー・マニピュレーター 他 |
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さらに一段と使える音が増えて、
極端な話MOTIF ES 1台だけでOK |
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- MOTIF ESの印象はどうですか?
以前のMOTIFシリーズから外見的な違いはそう感じなかったので自然に移行して使っちゃってますね。で、実際に触ってみると圧倒的に違ってて、リバーブの密度とか音のきめ細かさっていうのが予想以上にハイクオリティに変わってましたね。ライブで使ってみるとわかるんだけど、通常シンセの内蔵リバーブっていうのはどっか音が寒いっていうか、やっぱり音質的にこんなもんなんだっていう程度の質感が多いんだけど、ESはそういうのがないんですよね。以前から継承している音色ももちろん高音質だけど、さらに一段と使える音が増えて、極端な話MOTIF
ES 1台だけでOKになったって感じですね。利害関係なく、これはホントにいいよってみんなに薦めちゃってますよ(笑)。
- 普段どのようにお使いですか?
自宅ではアレンジのプリプロ用の音源として使ってるんだけど、ソングモードのMIXING画面で音色セットを作ってカレントでストアしておきます。で、電源は入れっぱなし。前のMOTIFの時なんて半年電源入れっぱなしにした時もありますよ。すばらしい耐久力です(笑)。ほとんど基本的なサウンドは自宅のMOTIF
ESだけで完結しちゃってますね。すごいのはMOTIF ESだけで作ってるのにデモのレベルじゃないってこと。実際、MOTIF ESから直接オーディオ出力した音をコンピュータ上(ハードディスク)に録音して、そのファイルをスタジオでトラックダウンして完成させたものもあるんですよ。僕がプロデュースしたインディーズ系アーティストの華子とか、あのナルチョ(鳴瀬喜博氏)とかのレコーディングではこの手法を使ってますよ。
- ライブの場合はどうお使いになりますか?
僕は時々ライブハウスでサザンの毛ガニさんなんかとライブやったりしてるんですけど、そういう小さめの会場で演奏する場合は、手軽なMOTIF ES6だけを持ち込んで、1台のみで演奏しちゃってますよ。実は毛ガニさん所有のMOTIF
ES6なんですけどね(笑)。昔はアコースティックピアノ、エレピ、ソロ用と3、4台持ち込むことが普通だったけど、ふと気付くとMOTIF ES6だけでやっちゃってるんだよね。ESはどの音もクオリティが高いので1台で済んでしまうわけですよ。
それから、浜田省吾さんのツアーなど大規模な会場でのライブの場合は、MOTIF ES8をメインキーボードとして使ってますね。あとは同じYAMAHA製のEX5など複数の楽器を併用してます。
- 音色や音質についてお聞かせください。
全体的な印象としては生系の音色が良くなって本当に高音質でリアル。それにシンセ系の音も前のMOTIFの時点でも十分だなと思ってたんだけど、ESになってさらにLOWが出てHIGHも延びるようになり音圧が増したものが多いですね。とにかく音としての説得力があるものが多いです。
- よくお使いになる音やお気に入りの音色を教えてください。
まずアコースティックピアノの音は最高だね。PRE1: 001 Full Grandはバンドにもなじむし、何と言っても録音して聞いてみると生ピアノにしか聞こえないほどの高音質ですよ。ロック系の演奏ではちょっとコンプを効かせて使ったりしてますね。それからエレピでよく使うのはウーリッツァ系の音、これは大好き。それとPRE1:026
ChorusDynoなんかはオールマイティな音なんでライブなんかではよく使いますね。
レコーディングで僕がよく使う音は、PRE1:035 Early 70's、 PRE1: 036 Vintage'74辺りの音。どちらかと言うとビンテージ系の音がお気に入り。昔、必死でバイトして買ったローズのサウンドを簡単に再現できるんで、あの頃の苦労は一体何だったんだって(笑)。
- ギター系の音色なんかはどうですか?
ギター系は、まずアコースティックギターの音がお気に入りで、例えばPRE2: 022 Spanishの音なんか、 僕がそれっぽく弾いたら本当のギタリストが黙っちゃったくらい。弾くニュアンスですごくリアル感を出せるじゃない。実はある録音で本物の生ギターの音とMOTIF
ESでの演奏音を差し替えたこともあるんですよ。これはホントにスゴイ。でも実際は本当のギタリストが弾く音の並びとは違うわけですよね。そこでギターに似て非なるもの、プラスティック感っていうのかな、逆にそれで何かを表現できるんじゃないかなってとこでキーボードで弾くギターサウンドの面白味が膨らむわけです。
- エレキギターもたくさんありますよね?
エレキギターならPRE2:041 2CoilAmp2とかPRE2:042 60sClean1辺りの音、傑作ですよ。その他にもありとあらゆる音が入っていて、エフェクターが進化したこともあるけど、本物のエレキギターとほとんど全く変わらない音色ばかり。それから歪み系のPRE2:070
Voodoomanとかも名プログラムですね。ダイナミックレンジが広くてものすごくニュアンスが出せるんですよ。
- ベースはどうですか?
今回僕が気に入ってるのはPRE5:012 Fat Sineの音。これアップライトっぽく聞こえるんですけど、実はサイン波系のすごいLOWが出る音色なんですよ。僕の場合、あんましベースにキャラクターを持たせたくないっていう志向性があって、とにかくLOWが出てほしいんですよね。まあ、レコーディングエンジニアにもよるんですが、逆にLOWが出過ぎるんでコントロールしにくい音でもありますけどね(笑)。
- なるほど。その他の音色はどうですか?
ストリングス系のお気に入りはPRE2:118 Violin 1のバイオリン。これは傑作音色です。ソロでバイオリニストが弾いてるニュアンスっていうのは、相当リアルに出ますね。他にはブラスの音もかなりリアルですね。これらの音は録音した後、生の音との区別がつかないくらいのレベルに達してます。それからパーカッションも優れてて、PDR:050
Hands kitのタブラとか、コンガとか、ちゃんとLOWが出てるし非常によい波形を使ってますね。録音でも結構使ってますよ。
- お薦めの機能はありますか?
まずはサンプリング機能。これからサンプリングを始める人達には充分過ぎるほどのレベルの機能が搭載されていますね。それからアルペジエーターには、打ち込むのが相当大変だろうなっていうパターンが色々用意されてるんで音楽制作時の音ネタとしては使ったもん勝ち、みたいなとこがありますよね。ギターのストロークとか便利パターン満載ですからね。
- パターンモードはどんな風に使えばいいでしょうか?
非常にたくさんのプリセットパターンとかフレーズが入っているので、好きなパターンを繋げていくだけでソングが作れちゃうわけですよね。もちろんアルペジエーターと同じように何かを作り出すための音ネタとしても使えますね。アマチュアの方やネタを組み合わせてトラックを作るような世代のミュージシャンには便利だし贅沢な機能だと思いますね。逆に言うとミュージシャンを甘やかし過ぎてるとも言える機能かな(笑)。
- 最近のご自身の活動状況をお聞かせ下さい。
今年に入ってインディーズアーティストの華子のレコーディングと俳優の玉木 宏君のプロデュースを手掛けました。それとナルチョ(鳴瀬喜博)のアルバムを去年の10月ぐらいからポツポツとやってまして4月にリリースしますね。その後は、やはりナルチョのツアーを計画してまして、月に3本ずつ全国を回ろうっていう感じなんですけどね。
- ユーザーに一言お願いします。
プロでMOTIF ESに興味を持っている人には手放しでお薦めしますね。ハイクオリティでまとまりがよくてすごくいいシンセなのは保証できますよ(笑)。それからアマチュアの人で最初にこのシンセを手に入れることができる人は、ラッキーかアンラッキーが僕にはわかりません。というのは、あまりにも何でもできてしまうので一から全部勉強しようとするとそれだけですごい時間がかかってしまうわけで、まずは何がやりたいかを決めて、それをやるためにはどう使っていけばいいかってことを考えたほうがいいですね。「これでできないことはない」ってほど間口が広いシンセなので、やっぱりラッキーなのかな?今のユーザーは。値段的にも僕らの時代からすると、「えーっ?」って感じだし(笑)。まさにオールマイティです。
- ありがとうございました。
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