MOTIF NEWS
Special Interview
朝倉大介

access プロモーションビデオ「EDGE」より
2002年1月23日、『Only the love survive』をリリースし、活動休止から7年の時を超えて再びミュージックシーンに姿を現わした浅倉大介・貴水博之のユニット「access」。そのサウンドのキーを握るのは、もちろんシンセサイザーアーティストであり、プロデューサーでもある浅倉大介だ。浅倉大介は、T.M.Revolution・藤井隆・木村由姫など多くのアーティストをヒットチャートの上位へと送り込む敏腕プロデューサーであると同時に、インターネットやパソコンとリンクする新しい形のシンセサイザー、EOS BXのモデルプロデューサーを務めるなど、シンセサイザーの最新テクノロジーへの知識、技術の面でもトップクラス。その彼が、今回のaccessの最新アルバム『CROSSBRIDGE』でMOTIFを多用し、全国をめぐった『access TOUR 2002』のツアーではメインシンセサイザーにMOTIF8を使用した。浅倉大介にとってのMOTIFとはどんなシンセサイザーなのか。お話をうかがいに、彼のプライベートスタジオ「アインシュタイン」を訪ねた。


●最初にMOTIFに触れたときの印象を聞かせてください。
■発売前に渋谷のヤマハでMOTIFを見せてもらったのがはじめてでした。最初ルックスが気に入りましたね。デザインというか、あの存在感! ステージで映えるなと思ったんです。弾いたときの第一印象は、とにかくレンジが広いシンセサイザーだなということ。ウーハーを唸らせる重低音から高周波まで、このレンジの広さは凄いと思いました。

●MOTIFの音の特長はどんな点でしょうか。
■基本的な音色の部分で、クオリティが高い。基礎体力がある感じがします。音が凄くクリアでピュアなので、弾き手によってどの方向にも行けるんじゃないかな。最近のシンセサイザーは『これはテクノ用の音です』とか『これはバンド用の音です』というように最初からジャンルが見える音が多いのですが、MOTIFはピュアな設計思想で、オーソドックスな音からシンセサイザー系まで多彩な音があるので、『自分だったらこの音は、こういう方向にもっていけるな』っていうように、弾き手のイマジネーションをすごくかき立ててくれる感じがします。



●accessの全国ツアーではMOTIF8がメインシンセサイザーでしたが。
■MOTIFは、音もまさに「モンスターシンセサイザー」なんですが、デザインと存在感、そして激しいパフォーマンスにも耐える安定性も素晴らしかった。僕のキーボードスタンドはカスタムメイドなんですけど、ツアーで真ん中に何を置こうかって考えたときに「MOTIF8を置いたらカッコイイだろうな」と思ったんです。

●あえてピアノ鍵盤のMOTIF8にしたのにはどんな理由があるのでしょうか。
■MOTIFのシリーズでは、僕はMOTIF8をお勧めします。なぜかというと、鍵盤が素晴らしい。鍵盤の重さに見合った音の重さが出せるんですよ。音数を増やすのはシンセのテクノロジーが進化したのでカンタンになったのですが、音数よりも一つ一つの音そのものに、しっかり『重み』があることが大切だと思っています。ギターにしろ、弾いた時に弦の振動が自分のカラダに伝わってきて、響きが感じられるわけですよね。それが自分をインスパイアしていく。MOTIF8の場合もピアノ鍵盤を通して響きをカラダでも感じることができるんですよ。すごくロックスピリチャルな部分をかき立ててくれるんです。ライブではドラムソロもピアノ鍵盤でやったんです。通常のシンセ鍵盤でやるのと、重みのあるピアノ鍵盤でやるのとは全然違うんです。自分に返ってくるバイブレーションがね。



●accessのステージではMOTIFのどんな音色を使っていますか。
■往年のキーボードと言われる部分、ピアノやエレピ、オルガンなどの音色も凄くいい音なんですが、僕はシンセ音色を多用してます。太さを持ちつつキラキラしているイメージの音かな。自分でエディットして結構作っちゃいますね。

●音創り、エディットの面ではどんな点がいいと思いますか。
■すごく細かいところまで凝って音を作ることもできるんですけど、逆に左上のノブとスライダーですごく直感的にフィルターやエンベロープがいじれるのも便利ですね。「音を出しながらフィルターを動かして変化つける」みたいなサウンドメイキングも、MOTIFなら生で弾きながらリアルタイムにカンタンにできる。そういう部分も非常にいいですね。



●レコーディングでもMOTIFは活躍していると聞きました。
■使っていますよ。シンセサイザーの音って、レコーディングの時には音の「厚み」や「拡がり」が欲しくて音を重ねることが多いのですが、MOTIFは混ぜないです。混ぜなくても、充分音に厚みや太さ、レンジの広さがあるからね。レコーディングに関して言えば、僕もレコーディングで使っている「Logic」や「ProTools」などのパソコンのシーケンスソフトをMOTIFからコントロールできる点もいいと思います。
●レコーディングでよく使う音はどんなものでしょうか。
■MOTIFではアナログシンセサイザー系の音をよく使ってます。僕がMOTIFでよくするエディットは、リード系の太い音をあえてリードとして使わず、ポリフォニックにして分厚い和音用に変えるっていう手法。これがMOTIFを使う上での僕なりのエディットのコツですね。これで和音をガンガン弾くと、ライブでも気持ちいいですよ。ヌケがいいし、太さもあって。



●エフェクトのクオリティはいかがでしょうか。
■エフェクトはすごくいいですよ。すごくきめが細かい。リバーブひとつとってみても、すごく高級な空間で弾いている感じがします。シンセサイザーは音源だけが良くてもエフェクトがチープだと、まるでプレハブ小屋で弾いているみたいな感じ(笑)。音源とエフェクターのクオリティは同じぐらい高くないとダメですね。MOTIFは音源も、エフェクターもハイレベルでバランスが取れています。

●アルペジエーターは使ったりしますか?
■アルペジエーターで出てくる偶然の音もよく使いますね。最近はシーケンスソフトも進化してるので、なんでもクリエーターの意図通り簡単に再現ができてしまうんですけど、アルペジエーターは自分の意図を超えて面白いフレーズが生まれる可能性があるので、面白いと思います。アルペジエーターのプリセットも便利ですね。



●最後に読者へメッセージをお願いします。
■キーボードとして、ベーシックはMOTIFに全て任せてしまっていいんじゃないかというぐらい、クオリティが高いです。あとは、そこから生まれてくる拡張性に魅力がないとクリエイターってのは新しい物をつくりだせない。そういう部分でも、MOTIFいろんな拡張性や機能があって、すごく未来を感じさせてくれるシンセサイザーです。MOTIFなら、今までになかった新しい音がつくれるんじゃないかという予感をすごく感じます。これから自分で新しいサウンドをクリエイトしたい、という人はぜひMOTIFに触れてみてください。新しい可能性が感じられると思います。

DA Tips #1
MOTIFは、ピアノ鍵盤のMOTIF8がオススメ

MOTIF8は、鍵盤の重さがすごく音楽的。音の響きやサウンドの重みが弾きながら自分で感じられます。MOTIFはマスターキーボードとして外部音源をコントロールする時も使いやすいから、ステージでもバッチリ。マスターキーボードとしても鍵盤が多い8がいいと思います。MOTIFを買おうと思っているアナタ、僕的にはぜひ、MOTIF8をオススメします。
 
DA Tips #2
リード音色をコードで使うのが、DAISUKE流

MOTIFのシンセリードの音はすごく太くて、ヌケがよくて気に入ってます。プリセットではシンセリードはたいてい単音(モノフォニック)に設定されてるんですけど、僕はそれをエディットして和音で弾けるようにしています。シンセリードを和音にして弾くと、凄く太くて存在感がある和音が弾けて、ライブだとスゴく気持ちいい。ぜひ試してみてください。
 
DA Tips #3
オケの中ではリバーブは気持ち強めがGood!

MOTIFは音源と同じぐらい、エフェクトもハイグレード。いろんなプログラムが内蔵されているので、みんな試してみてください。ちなみにプリセットの音色にかかっているエフェクトはシンセサイザーだけを弾いているときにベストな響きに設定されていますから、実際に曲の中で弾くときにはリバーブなどはプリセットより気持ち強めにしたほうがよく馴染みます。ちょっとディフォルメ気味がGoodです。

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