おとまち 音楽の街づくり事業

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おとまち 音楽の街づくり事業

プロジェクト

課題解決に向けた取り組み

  • テーマ:音楽によるウェルフェアイノベーション事業の創出

千葉県柏市 社会福祉協議会×おとまち

渋谷区・地元商店会×シブヤ大学×おとまち

Project Report 成長の記録 01
2016.09.12

「かしわファシリテーター育成講座」の誕生

Report by おとまち/増井

2016年9月12日(月)。いよいよ「かしわファシリテーター育成講座」がスタートしました。「音楽の力を活用して、新しい形の社会福祉に取り組みたい」という柏市社会福祉協議会様の熱い想いを受け、約2年越しで準備を進めたプロジェクト。今回はその誕生までの経緯と講座の今をヤマハおとまちチームの増井がレポートします。

ドラムサークルの体感をきっかけにご相談が持ち上がる。

最初のきっかけは、2014年。柏市の社会福祉協議会様のある地区イベント。その時は私たちヤマハおとまちチームは企画のご相談を受け、東京大学の学生と地元の高齢者との交流にドラムサークルをご提案し、実施したのです。ドラムサークルは年齢を問わず、音楽経験も必要なく、参加者が輪になって即興でつくりあげるアンサンブル。非常に盛り上がり、「世代のまったく異なる学生と高齢者の間で会話も弾みました」と担当者の方からもご好評をいただきました。そして、翌年は柏市住民福祉大会のアトラクションとして、参加者400名全員にパーカッションを配って実施することに。すると、そこでも盛り上がり、音楽の一体感を生む力、人を笑顔にする力を多くの人に体感いただけたました。さらに、社会福祉協議会の方々から「この音楽の力を活用して、地域のつながりを活性化できないだろうか」とご相談を受けたのです。私たちは柏市の課題や地域資産をより詳しくヒアリングし、そこから「ドラムサークルのファシリテーターを、地域の人と人をつなぐファシリテーターとして育成してはどうでしょうか」とご提案。担当者の方からも強くご賛同をいただき、講座づくりがスタートしました。

地域福祉の新たな担い手を育てる講座をゼロからつくる。

ドラムサークル自体はすでに全国各地で行われていたものの、そのファシリテーターを行政が中心となり、「地域福祉の新たな担い手」として一般市民から育てようという試みは全国でも初めて。私たちはどのようなカリキュラムにしていくか一つひとつ試行錯誤しながら取り組んでいきました。メインで講師を務めるのはペッカーさん。世界的なパーカッション奏者であり、ドラムサークルファシリテーター協会の理事長も務める方でしたが、彼から「誰もやったことのない挑戦だね。ワクワクするね」と言っていただけたことは心強かったですね。講座は半年間で全12回に決定。対象は柏市在住・在勤で18歳以上の方と広く募集をかけました。その結果、障害者施設で働く20代職員から地元で子供たちにサッカーを教えている70代男性、街づくりに興味のある女子学生など、さまざまな職種、経歴を持つ個性豊かな25名が記念すべき第1期生として誕生。2016年9月12日(月)午後7時に期待と不安の入り混じった顔で、講座の教室である柏市いきいきプラザに集まってきました。

個性豊かな25名の第1期生とともに進化し続けていく講座。

第1回目の講座では受講生自身にドラムサークルを体感してもらうことからスタート。最初は緊張していた25名もサンバのリズムに乗ってパーカッションを叩いていくうちにリラックスし、講座が終わる頃にはすっかり打ち解けていました。第2回目の講座では自分で自分のニックネームを付けて呼び合ったり、受講生が円の中心に入り、さっそく講師の見よう見まねでファシリテーターに挑戦したり。笑顔で積極的に受講している様子が印象的でした。また、講座ではペッカーさんがスライドを使い、「ドラムサークルの歴史」や「ファシリテーターの定義」といった知識も丁寧かつ面白く解説。受講生たちはいずれ自分が人前で話す日のことを想像しながら、真剣な表情でノートを取っていました。講座も第3回目に入ると、もう受講生同士は旧知の友人かのようにすっかり仲良くなっています。「どうすればもっと上手になるだろう?」「あの人の動作は勉強になるから、まねしてみよう」といった具合により貪欲に。私たちの想像以上に受講生の感性や吸収力が高く驚きました。ペッカーさんによると「人間は一人ひとりがリズムを持った楽器。ファシリテーターはその力を引き出す役割」といった話もされていました。

市民には街をつくる、街を良くする力があると再認識できた。

折り返しとなる第6回目の講座では、「ここで学んだことを、地域でどう活かすか」といったワークショプも開催したのですが、ここでも私たちの想像をはるかに上回る受講生たちの力に驚かされました。「子どもたちの予防接種会場で行い、ママ同士の交流を深めるのはどうだろう?」といった具合に、地域に根付き、生活しているからこそ出てくるアイデアが次々と発表されたのです。改めて、市民には街をつくる、良くする力があると認識させられました。さらに、受講生たちは教室にとどまらず、すでに自分の身の回りで実践も始めていました。そして、そこで得た気づきや課題を、みんなで共有し、みんなで考えていたのです。この先の活動内容は次回のレポートでの報告となりますが、きっと私たちの想像以上の進化を遂げていると思います。また、柏市では社会福祉協議会だけでなく、市長自らがこの活動に興味を持っていただき、現在、市としてどの領域でどう活かすことができるか。その効果をどう検証できるかといった動きもスタート。私たち自身もさらなるステージに楽しみながら挑戦したいと思います。

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