Pitch Bend Window Readme (取扱説明書)
■目次
1. Pitch Bend Windowとは
2. 動作環境
3. インストール方法
4. 基本操作
5. 各機能について
6. ピッチベンド入力の手順
7. ユーザーサポートについて
1.Pitch Bend Windowとは
ピッチベンドウィンドウは、他のウィンドウで選択されたノートに対して、各種ギター奏法を表現するためのピッチベンド情報(コントロールチェンジ#)を入力することができます。あらかじめ用意されたテンプレートの中から好きなものを選び、微調節を行うだけで、チョーキングやボトルネックなどのオーソドックスな奏法や、トリル、アーミングなどのダイナミックな奏法まで、さまざまなギターのニュアンスを簡単に付け加えることができます。
2.動作環境
対応OS:
Windows XP/2000/Me/98(いずれも日本語版のみ対応)
対応アプリケーション:
SOL2 / SQ01 V2 / XGworks ST
3.インストール方法
SOL2 / SQ01 V2 / XGworks STが正しくインストールされた状態で、Installerフォルダ内のSetup.exeをダブルクリックしますとインストールが始まります。画面の指示に従ってください。(Chord Windowと共通のインストールです。)
4.基本操作
1)任意のエディットウィンドウで、ピッチベンドを入力したい任意のノートを選択します。
2)メニューの「表示」>「ピッチベンドウィンドウ」を選択します。
3)ピッチベンドウィンドウ画面が表示されます。
4)あらかじめ用意されているテンプレート選択して、微調整などを行った後に「挿入」ボタンをクリックしますと、選択されたノートに対してピッチベンドデータが付加されます。
また、設定メニューからショートカットを設定することも可能です。
5.各機能について
ピッチベンドディスプレイ
挿入するピッチベンドや、すでに入力されているピッチベンド/ノートをグラフ化して表示します。水平方向で時間的変化を示し、垂直方向で音程変化を示します。この軸を中心に上方向でプラスのベンド値を示し、下方向でマイナスのベンド値を示します。また、ディスプレイ内の表示は、次のように色分けされています。

緑色のグラフ
ピッチベンドウィンドウ右側の「ファイル」に用意されているテンプレートによって指定された、これから挿入/加工するピッチベンドを示します。
灰色のグラフ
すでに入力されているピッチベンドを示します。
黄色のバー
現在表示されている範囲に存在するノートを示します。バーの横軸の長さがゲートタイムを示します。
青色の縦線
水平方向の倍率変化の開始位置を示します。この縦線付近をクリックするか、左右方向にドラッグすることによって位置を移動することができます。
赤色の縦線
水平方向の倍率変化の終了位置を示します。この縦線付近をクリックするか、左右方向にドラッグすることによって位置を移動することができます。
+、−
横方向の表示の拡大、縮小を調節します。
表示
表示領域を左右方向に移動します。現在表示されていない時間位置を表示させることもできます。
オフセット(水平方向)
挿入するピッチベンド(緑色のグラフ)の時間的位置を前後に調節します。テンプレートで設定されている値(=0)を中心に、スライダーを右方向に動かすほど時間的に後の方へ移動し、左方向(マイナス方向)に動かすほど時間的に前の方へ移動します。また、スライダーの右側にあるスピンボックスを使って値を微調節することができます(プラスの数値を入れると時間的に後の方に移動し、マイナスの数値を入れると時間的に前の方に移動します)。
倍率(水平方向)
挿入するピッチベンド(緑色のグラフ)の時間的変化の倍率を調節します。テンプレートで設定されている値(=100%)を中心に、スライダーを右方向に動かすほど倍率が大きくなり時間的な音程変化が遅くなります。また、左方向に動かすほど倍率が小さくなり時間的な音程変化が速くなります。また、スライダーの右側にあるスピンボックスを使って値を微調節することができます(101%以上の数値を入れると時間的な音程変化が遅くなり、99%以下の数値を入れると時間的な音程変化が速くなります)。倍率の変化は、青色の縦線(開始位置)と赤色の縦線(終了位置)で指定された範囲内のピッチベンドグラフに対して有効です。
倍率(垂直方向)
挿入するピッチベンド(緑色のグラフ)の音程変化幅の倍率を調節します。テンプレートで設定されている値(=100%)を中心に、スライダーを上方向に動かすほど倍率が大きくなり音程変化の幅が大きくなります。また、下方向に動かすほど倍率が小さくなり音程変化の幅が小さくなります。また、スライダーの下側にあるスピンボックスを使って値を微調節することができます(101%以上の数値を入れると音程変化の幅が大きくなり、99%以下の数値を入れると音程変化の幅が小さくなります)。
オフセット(垂直方向)
挿入するピッチベンド(緑色のグラフ)の音程変化の値を調節します。テンプレートで設定されている値(=0)を中心に、スライダーを上方向に動かすほど音程変化の値がプラス方向に大きくなります。また、下方向に動かすほど音程変化の値がマイナス方向に大きくなります。また、スライダーの下側にあるスピンボックスを使って値を微調節することができます(プラスの数値を入れると音程変化の値がプラス方向に大きくなり、マイナスの数値を入れると音程変化の値がマイナス方向に大きくなります)。
ファイル
挿入したいピッチベンドのテンプレートファイルを選択します。
まず、左側のリストの中からいずれかの奏法をクリックして選びます。奏法を選ぶと、右側のリストに、その奏法に属するピッチベンドのタイプが表示されます。いずれかのタイプをクリックして選ぶと、ピッチベンドディスプレイに、選ばれたピッチベンド効果のグラフが緑色で表示されます。
奏法
Arm(アーミング)
BottleD(ボトルネックダウン)
BottleU(ボトルネックアップ)
BottleVib(ボトルネックビブラート)
ChoD(チョーキングダウン)
ChoU(チョーキングアップ)
ChoU&d(チョーキングアップ&ダウン)
HOn(ハンマリングオン)
POff(プリングオフ)
SlideD(スライドダウン)
SlideU(スライドアップ)
Tril(トリル)
Vib(ビブラート)
タイプ
音程
W=全音
H=半音
Q=クォーター
長さ
1=全音符の長さ
4=4分音符の長さ
8=8分音符の長さ
16=16分音符の長さ
例)1WH=1音半
結合
ピッチベンドの挿入前にこのボタンをクリックしてオンにしておくと、現在挿入位置にあるノートと次のノートをピッチベンドによって結合します。結果的に1つのノートになります。1つめのノートの音程から次のノートの音程まで変化するピッチベンド効果を簡単に作り出すことができます。
【NOTE】
ピッチベンドディスプレイ内に3つ以上のノートが表示されている場合、この結合ボタンをクリックすると、対象となる2つのノートのみが表示されます。
加算
ピッチベンドの挿入前にこのボタンをクリックしてオンにしておくと、すでに入力されているピッチベンド(灰色のグラフ)に、挿入するピッチベンド効果(緑色のグラフ)が加算されます。通常、このボタンをオフにして挿入を行うと、すでに挿入位置にあるピッチベンドは上書きされて消えてしまいます。すでに入力されているピッチベンドにプラスして新しいピッチベンドを挿入したい場合に、このボタンをオンにしておきます。
リセット
クリックすると、挿入するピッチベンド(緑色のグラフ)をテンプレートの初期状態に戻します。各オフセットや倍率の値も元に戻ります。
試聴
クリックすると、挿入するピッチベンド効果を試聴することができます。
挿入
クリックすると、設定したピッチベンド(緑色のグラフ)が挿入されます。挿入後は、ピッチベンドディスプレイ上のグラフ表示が灰色に変化します。
メニュー一覧
メニュー名 | 機能 |
編集(E) | 元に戻す(U) | ひとつ前の状態に戻る |
やり直し(R) | ひとつ後の状態に戻る |
設定(S) | ショートカットキー(S) | ショートカットキー設定ダイアログを表示する |
ヘルプ(H) | オンラインマニュアル(M) | 機能しません |
キーワード(N) |
バージョン情報(A) | バージョンを表示します |
ショートカットキー設定ダイアログ
ショートカットの設定を行います。

ショートカットキー一覧
ジャンル | コマンド | 備考 | 初期設定 |
編集(E) | 元に戻す(U) | --- | Ctrl+Z |
やり直し(R) | --- | Ctrl+Y |
設定(S) | ショートカットキー(S)… | --- | --- |
ヘルプ(H) | オンラインマニュアル(M) | --- | --- |
キーワード(N) | --- | --- |
バージョン情報(A) | --- | --- |
その他 | 視聴 | --- | M |
挿入 | --- | I |
リセット | --- | R |
結合 | --- | --- |
加算 | --- | --- |
6.ピッチベンドの入力手順
1. ピッチベンド挿入の対象となるノートを他のWindowで選択します。
【NOTE】
ピッチベンドディスプレイには、現在指定されている位置にあるノートが黄色のバーで示されます。また、表示されている領域にすでにピッチベンドが入力されている場合は、それらのピッチベンドが灰色のグラフで表示されます。
【NOTE】
対象となるノートはひとつだけ選択してください。(結合の場合も同様です。)
2. 「ファイル」の左側のリストの中からいずれかの奏法をクリックして選びます。
3. 「ファイル」の右側のリストに、選んだ奏法に属するピッチベンドのタイプが表示されますので、いずれかのタイプをクリックして選びます。ピッチベンドディスプレイに、選ばれたピッチベンドのグラフが緑色で表示されます。
【NOTE】
表示のスライダーを使って、ディスプレイ上の表示領域を見やすい位置に移動することができます。
4.(必要に応じて)それぞれ水平方向、垂直方向のオフセットや倍率を調節します。
【NOTE】
水平方向の倍率を調節する場合は、青色の縦線(開始位置)と赤色の縦線(終了位置)を使って調節範囲を指定します。
5.結合/加算ボタンで挿入方法を選びます。両方のボタンをオフにしておくと、挿入位置にすでに入力されているピッチベンド(灰色のグラフ)は、挿入するピッチベンド(緑色のグラフ)に上書きされ、消去されます。
6.(必要に応じて)試聴ボタンを押して、調節したピッチベンドの効果を試聴します。
7.挿入ボタンをクリックすると、調節したピッチベンド(緑色のグラフ)が入力されます。
8. 挿入が終わったら、クローズボタンをクリックしてピッチベンドウィンドウを閉じます。
7.ユーザーサポートについて
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●受付日 月曜日〜土曜日(祝日およびセンター休業日を除く)
●受付時間 10:30〜19:00
※ユーザーサポートは、弊社製品をご購入され、ユーザー登録手続きを
完了された方に限り有効です。
※ユーザーサポートサービスは日本国内においてのみ有効です。
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