第九とイーハトーヴ交響曲の両A面を2台体制で! 花巻第九の会 テラ・ムジーコ 第3回定期演奏会
テラ・ムジーコとはエスペラント語で“大地の音楽”。宮沢賢治の故郷、そして温泉の街として知られる花巻から、世界へ発信する第九は3回目を迎えました。
花巻第九は団員の皆様の尽力によって開催されるまさに手作りの第九。限られた予算のなか、第九の壮大な音楽を表現するため第一回からエレクトーンを使用、パーカッションは地元の高校生や大学生に参加していただいております。今年の花巻第九は冨田勲先生が賢治の世界を描いた「イーハトーヴ交響曲」とベートーヴェン「第九」の言わば両A面。というわけでエレクトーン2台体制で臨みました。
結果から言うと、歌った人も聴いた人も、「エレクトーン凄いね!」と。私がオペラ歌手としての活動を始めた当初から、エレクトーンによる伴奏で歌ってきました。さらには中学時代に冨田勲、高校時代にT-SQUARE、20代になってから遅まきながらP-MODELにハマった電子楽器好きの私としては、そらそうよと阪神ファンではなくても言いたくなる(笑)。
「生のオーケストラじゃなきゃ」と言う方もいるかもしれません。しかし地方の一都市の、しかも民の力で毎年第九をやり続けるためにはエレクトーンは欠かせない。そしてエレクトーンがあることでどんなジャンルにも挑戦できる。足りないものも出てきますが、それはあるもので何とかする。そんな花巻第九ですが、クラシックもポップスも聴けるコンサートはお客様にも好評で、毎年集客数も伸びています。
私自身オペラ歌手であり指揮者であり、イベントによっては自ら音響を仕込んでギターの弾き語りもするようななんでも屋です。日々のステージで音楽を全力で楽しむだけで、そこに蘊蓄も何もない。そんな指揮者をよしとして集まる団員さんなのでこれからも「どこにもない第九」を発信し続けることでしょう。
最後に昔からの戦友であり、毎年花巻第九を支えてくれる西岡奈津子さんと、今年から参加してくれた、これまた戦友の小倉里恵さんに感謝を申し上げて、この散文を締めたいと思います。
「出湯」の街の「フロイデ(歓喜)」にぜひ一度お越しください!!
著・歌手、指揮者/太田代将孝
エレクトーン演奏/西岡奈津子、小倉里恵
2024年6月9日 花巻市文化会館 大ホール


