- 2年前にCX-A5000とMX-A5000のコンビが登場したとき、「22年ぶりのヤマハ製セパレートAVアンプ」ということで話題を呼びましたよね。その22年前のモデルというのはAVC-3000DSPとAVM-3000(いずれも1991年発売)のコンビで、セパレート型のAVアンプはこれが世界初だったと言われていますが、実はヤマハのセパレート機はこれが唯一で、その後はZ9にしろZ11にしろ、むしろ一体型にこだわってきたような気がします。新製品のお話を伺う前に、まずはAVENTAGEセパレートシリーズ登場の経緯といったあたりから聞かせていただけますか?
- 加納
- おっしゃるとおり、ヤマハのフラッグシップAVアンプは一体型のAVX-2000DSP(1990年)以降、AVC-3000DSP/AVM-3000を除いてはDSP-Z11(2007年)までずっと一体型でやってきました。Z11は11.2chと世界にも類を見ない3次元音場処理技術を一体型の筐体に入れ込むという挑戦を行い、お客様から高い評価も頂きました。が、その数年後からの世界的な市況の変化やHDMI・ネットワークの進化のスピードが加速するなど、フラッグシップ後継機種の開発を長く断念せざるをえないことが続きました。