MX-A5000

Power Amplifier MX-A5000
11chをひとつの空間として描き切る、圧倒的な力感と静けさ。重厚な基本設計としなやかな汎用性がホームシアターの夢を加速させる。

MX-A5000は1チャンネルあたり230Wの定格出力を発揮する大型11chパワーアンプである。3段ダーリントン・電流帰還型増幅回路やH型リジッドフレーム方式の強靭な躯体に象徴される重厚な基本設計にバーサタイルな機能性を融合し、時代を超えて信頼されるシアタールームのリファレンス機となることを目指した●フォーマットの進歩を未来にわたってリードし続けるために、まず必要なのは信号経路の純化である。その前提として本質的にシンプルな電流帰還型増幅回路があることはもちろんだが、チャンネルごとの独立性を高める配線やプリントパターンのノウハウ、バランス/アンバランスとチャンネルセレクターの選択を最小限のスイッチ接点で実現する巧妙な入力回路、バランス接続のできないプリアンプに対してもバランス接続の原理を活かした高品位伝送を可能にするグラウンドセンシング方式など、その方針は細部にまで貫かれる●さらに、磁束漏洩と巻線構造に特別な配慮を払った専用設計のトロイダル電源トランスやシャーシレイアウトも奏功し、深々とした静寂と余韻、そしてマルチチャンネルアンプとしては異例の116dB(IHF-A)を実現するS/Nを確保した●11組の内蔵パワーアンプを同一仕様・同一性能で揃えたのは、いかなるチャンネルもゆるがせにしないという美意識の現れであると同時に、真に有用なスピーカーアサインを実現するためでもある。たとえば3台のセンタースピーカーとバイアンプ駆動されたメイン/サラウンドスピーカーで組む重量級5.2chシステム、2台のMX-A5000をスタックして9ch分をバイアンプ化した究極の11.2chシステムなど、その可能性はヘビーユーザーの想像力を強く刺激するに違いない●11chをひとつの空間として描き切る圧倒的な力感と静けさ。11ch一体型だから実現できたしなやかな汎用性。私たちヤマハがひとりのエンスージアストとしてこだわり抜いた、確かな手応えがこの1台に集約されている。

*1kHz、0.9%THD、6Ω

11ch電流帰還型パワーアンプ (B)ブラック

MX-A5000に採用された主な技術・機能

H型リジッドフレームと<5番目の脚>による強靭な構造体:1.6mm厚鋼板によるサブシャーシとH型メインフレーム、外周部を巡るアウターフレームの3要素を強固に結合し、外板に依存することなく完全な機械的強度が得られるH型リジッドフレーム構造を採用。さらに、アンチレゾナンステクノロジー(Anti Resonance Technology)に基づく<5番目の脚>を重心点付近に装着し、設置安定性を高めながら筐体の共振を効果的に分散している。

定格230W/ch、全チャンネル同一出力の電流帰還型11chパワーアンプ:NFBや位相補償を最小限に抑え、ナチュラルで豊かな表現力を追求した定格出力230W/ch(6Ω)の3段ダーリントン出力段・電流帰還型11chパワーアンプを採用。DSP-Z11で実績を積んだ回路構成を最新の高品位ソースに合わせてリファインし、圧倒的な音の力感と静けさ、116dB(IHF-A)を実現する高S/Nを獲得した。

大型トロイダルトランス搭載の電源部:高効率で磁束漏洩の少ない専用設計の大型トロイダルトランスや27000μF×2の大容量ブロックケミコン、制御系電源の分離設計などにより、スピーカーを選ばない卓越したドライバビリティと静寂性、そして音楽の自然な響きや余韻の再現性を最高度に達成した。

ノイトリック社製XLR端子を採用した11chバランス音声入力:CX-A5100などのバランス音声出力端子付きプリアンプと組み合わせ、プリアンプ~パワーアンプ間の距離が長い場合でも外来ノイズに強い確実な音声伝送を可能にする11chバランス音声入力を装備。ヤマハの業務用ミキシングコンソールで実績を積むノイトリック社製の金メッキ仕様XLR端子を採用するなど、高い信頼性も追求した。

RCAアンバランス接続時にノイズの影響を低減するグラウンドセンシング方式音声入力:バランス接続と比較して外来ノイズの影響を受けやすいとされるアンバランス接続の弱点を克服するため、本機のアンバランス音声入力回路には、バランス接続のできないプリアンプとのRCAアンバランス接続時に広く有効なヤマハ独自のグラウンドセンシング方式を採用した。この方式は、プリアンプ側出力端子の各チャンネルごとの基準電位(グラウンド)を、それに呼応するパワーアンプ側入力端子の基準電位に見立てるもので、プリアンプとパワーアンプ双方のシャーシ間で発生するノイズの影響を大幅に低減。アンバランス接続時の低ノイズ化に加えて、バランス接続とアンバランス接続を混在させた際の音質差も最小化し、たとえばCX-A5100との接続時においてもケーブル選択をはじめとした使いこなしの自由度を拡大する。

シンプルで直感的な操作により多彩なスピーカーアサインを実現するチャンネルセレクター:計11組の音声入力系統を5つのグループに分け、同一グループ内の他の入力系統へ音声信号を分配するチャンネルセレクターは、本機の汎用性の核心をなす機能である。たとえばメイン/サラウンドスピーカーのバイアンプ駆動や、大型スクリーンのために3台のセンタースピーカーを投入したマルチスピーカー駆動などへのシステムチェンジを、リアパネルに並ぶセレクタースイッチの直感的な操作で実現。スピーカーアサインの変更に伴う信号経路の複雑化を最小限に留め、ケーブルの追加やつなぎ換えの手間も不要にした。[CH.2](L/R1系統)のスピーカー出力はA/B切り替えに対応し、メインスピーカーのバイワイヤリング接続などさまざまな用途に利用できる。

ユニークなコマンドでインジケーターランプを減光できるパワーボタン:チタン(H)またはブラック(B)のカラーが選べるパネルフェイスはヤマハ伝統の美しいアルミヘアライン仕上げで、両サイドには制振性とデザイン性を兼ね備えた肉厚のアルミサイドパネルを装着。中央のパワーボタンには、電源を一度切ってから3秒以内に3回続けてタップすると周囲に埋め込まれたインジケーターランプが減光する、という映画鑑賞に最適なコマンドが隠されている。

H型リジッドフレーム

大型トロイダルトランス

XLR端子バランス接続およびRCA端子アンバランス接続に対応

インジケーターランプが減光するパワーボタン

MX-A5000 入出力系統ブロックダイヤグラム

CX-A5100の特長・機能

■真鍮削り出し加工・金メッキ仕上げのバナナプラグ&Yラグ対応スクリュー式スピーカーターミナル

■CX-A5100などトリガー出力付きAV機器と連動して本機の電源をオン/オフできるトリガー入力

■本機と連動してパワードサブウーファーなどトリガー入力付き機器の電源をオン/オフできるトリガー出力

■入力されたトリガー信号を他機器へ受け渡して複数機器間の電源連動を実現するトリガースルーアウト

■電源オンの8時間後に本機の電源が自動的にオフになり、無駄な電力消費を防ぐオートスタンバイ

■使用するスピーカーのインピーダンス特性に応じてアンプ動作を最適化するインピーダンスセレクター

(H)チタン

(B)ブラック

Power Amplifier MX-A5000
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