皇太子(今上天皇)ご成婚で祝賀ムードにわいた1959年。その12月、最初のエレクトーンD-1が発売されました。 先行していた欧米のメーカー各社に追いつけと、ヤマハが電子オルガンの開発に着手したのは'52年のこと。 基礎研究から始められた開発作業には約7年もの年月を要し、数多くの試作機もつくられました。そして、真空管を多用していた欧米メーカー先駆け、アンプ以外はすべてトランジスタ(281石)を採用したエレクトーンD-1が完成。発売時の価格は35万円、当時の大卒初任給は約16,000円でした。