円高の進行による景気低迷が続いた後、一転してバブル景気に突入した1980年代。
ワープロやパソコンの普及によってオフィスのOA化が進展したこの時期、エレクトーンにもデジタル化という大きな革新の波が訪れました。
東京ディズニーランドが開園した'83年、オールデジタルの画期的な音源技術、FM(フリーケンシー・モジュレーション)音源とFWM(フル・ウェーブ・メモリー)音源を導入したFS-30、FX-20、FX-1が登場。音色のリアリティが飛躍的に向上したばかりでなく、鍵盤のタッチによって音量・音色がコントロールできるタッチトーン機能が装備され、より豊かな演奏表現が可能になりました。
'87年に発売されたHS-8、HX-1では、さらに音源技術に磨きがかけられるとともに、ボイスエディット機能、リズムパターン作成機能、レジストレーションのプログラム機能などが導入され、表現の幅と演奏性が向上しました。