宮城県・宮城県宮城広瀬高等学校

インタビュー マーチングバンド成功のヒントがここに!

※この記事は2009年時のインタビューです。

バンドの紹介をお願いします

音の追求をすることを一番に、そして子供達の音楽表現の幅を広げるために吹奏楽部の活動とマーチングの大会では吹奏楽連盟とマーチングバンド協会の両方に出ています。どちらも全員参加ということが大きな特徴です。練習は生徒達が計画をしてメニューを考えています。
2種類の演目を練習するので、例えばクラリネットの部員がマーチング協会の大会では打楽器を担当する、というようなことが起きてしまいます。それでも生徒が嫌がらずに一生懸命やってくれるのは、部員同士のサポートが良くできているからだと思っています。
マーチング協会の大会のときには、カラーガードは管楽器の生徒が担当します。衣装はお母さんたちの手作りです。お父さんも若干いらっしゃいますが(笑)
毎年4月から8月の土日は毎週学校に集まって、今年はどんなものを作ろうかと和気あいあいで、曲のイメージにあったものを手作りしてくださいます。その集まりの中からネットワークが広がっているのでしょうか。保護者会組織がしっかり確立され、卒業生の親御さんまでが、未だにおっかけをしてくださいます。
音の追及にこだわる理由をお話しします。私はこれまでマーチングは経験したことがありませんでしたので、5年前に顧問となって一番に感じたのは「音」でした。部員達の取り組みの中で、マーチングの動きがすごいけれども音が良くない。本当になんとかしなければならないと自分の中で思いました。そのため2006年からは吹奏楽コンクールへの出場や定期演奏会をすることで部員達と音の追求をしてきました。それが私の5年間だったと言っても過言ではありません。
マーチングは動きが目で見えますので、生徒達自身で練習方法を考え、組み立てることができますが、なかなか音までは行きません。そのため音の追求まで到達するのはなかなか難しいというのが正直なところですが、今では部員達も自主的に音を追及しだしています。

ヤマハと出会ったきっかけは

中学生の頃に初めて自分のフルートを買ってもらったときですね。
家に叔父が使っていたフルートがあり吹いていましたが、それがあまりにもすごい状況で音がならなかったので、親が見かねて誕生日に買ってくれたのが、ヤマハとの最初の出会いです。

ヤマハの楽器の良いところを教えてください

音色が大きいと思っています。音板打楽器は特にそれを感じます。例えば今マリンバは他社ですが、雰囲気が違うなあと思うので、マリンバもいつかはヤマハで揃えたいと思っています。

ヤマハに切り替えたポイントを教えてください

音色を統一したかったということが一番です。
あとはサンリツ楽器の前田さんがよく学校に来ていただいて、アフターケアをはじめいろいろなことにおいて、ヤマハ商品をご紹介いただいているというのが、大きいと思います。リレーションが良いことが大きいですね。

マーチングならではの効果や楽しみとは?

私自身、顧問をするまでマーチング経験がありませんでしたので、初めはよくわかりませんでした。ある時生徒に「先生一緒にやってみようよ」と提案され、生徒達に混じって出てみると、それはもう歩けなくて、吹けなくて、なんでこんな大変なことをするんだろうと思いましたが、これが意外に楽しいんです。
演奏もマーチングも手法は違えどもお客様に魅せること、表現することは同じだと感じるようになったんですね。私が今思うのは、吹奏楽だけで活動されている学校は、マーチングに取り組んだほうがいいということです。演奏している姿が格好よくなりますし、パフォーマンス性が高まり演奏会の内容も楽しくなります。
もう1つはパフォーマンスを通じて、生徒が色々な表現を覚え成長していくということです。
例えば、今は男子生徒たちにカラーガードを担当させています。最初は抵抗していましたけれど、今は楽しくやっているようです。
その生徒の中では人前で話すことが苦手な生徒がいます。ところがカラーガードというのは笑顔をつくらなければいけないですよね。最初は全く表情が作れなかったのですが、一生懸命練習しパフォーマンスすることによって変わっていき、今では彼らも素晴らしい表情ができるのです。部活を通して子供達がコミュニケーションを学び成長していく姿が、私がマーチングをやっていてよかったと思える瞬間です。

バンドの目標を教えてください

1つは吹奏楽コンクールで成果を出すことです。私が顧問になった年には、コンクールに出場すること自体に生徒達の葛藤がありました。マーチングができなくなる、練習に響くということで、初め生徒達はやらないと言いましたが、「マーチングをやるのも演奏をするのも同じで、やった分だけ自分にプラスになるんだ」と話をしてコンクールに出場しました。その後、生徒達の意識が変化していき吹奏楽コンクールでよい演奏をしたいという気持ちが出てきたのです。今では県大会に出場できるまでになり、去年は初めて大編成で金賞をいただくことができました。
マーチングの大会は2大会共に全国大会出場というのが生徒と私の目標です。
生徒達は、2大会を同じメンバーで出場している学校が全国的にも少ないので、成し遂げたいと思っているようです。
そのためには練習ももちろんですが、部活だけではなく勉強も、掃除も自主的にがんばることを目標にしています。前の日に練習で遅くなっても授業で寝ないなど、部活だけではなくなんでもがんばって、成長のきっかけを沢山作ることこそが大切だと考えています。

これからマーチングを始めたいと思っている学校へアドバイスをお願いします。

まずは練習場所の問題にぶつかる学校さんも多いと思います。
当校も狭い音楽室と学校のロータリー(10M×15M)で練習しており、なかなか30M×30Mでは練習できないのが現状です。体育館はほとんど使えないので、借りるときはお願いをして、運動部の練習が終わった後、やれても1時間くらいですね。あとどうしてもマーチングの練習をしなければならない時は、校外に出ていって練習をしています。
次に保護者とのネットワークもかなり大切だと思います。
保護者は子供たちが頑張って練習している姿を見て、理解し協力体制になります。そのために子供と保護者との関係を密にすることが大事だと思います。
あとは学校ですね。学校の先生とのコミュニケーションを大切にしないと、体育館も貸してもらえなかったりしますし応援もしてもらえない。今は本当にありがたいことに、色々な先生方からバックアップしてもらっています。
また運動部も文化部も関係なく、礼儀作法や人に対する接し方を指導することを大切にしないと、なかなか組織はまとまらないと思います。特に今の子たちはそうかなと思っています。