福岡県・北九州市立木屋瀬中学校

インタビュー マーチングバンド成功のヒントがここに!

※この記事は2009年時のインタビューです。

バンドの紹介をお願いします

本校吹奏楽部は、3年前に私が赴任し、地域と保護者の強い要望で発足させた部活動です。
1年目は、同好会として、1日1時間程度で、土・日・夏休み・冬休みはお休みの楽しい部活動でした。11ヶ月が過ぎた頃、生徒達から「コンクールに出てみたい!」「人前で演奏してみたい!」という言葉が出てきました。その年の卒業式で「蛍の光」を演奏したのがデビューです。その1年と8ヶ月後、「第36回マーチングバンド・バトントワーリング全国大会」への出場ができ「銀賞」を受賞する事が出来ました。

マーチングを始めたきっかけは?

音大の時に、マーチングで有名なある高校にピットパーカッションの指導に行かせていただき、そこでマーチングの打楽器と出会いました。しかし、奏法・音色の違いはクラシック主流の音大生には理解できず、その時はアンチ・マーチング派になってしまいました。ところが、大学院修了後教職に就き、ある学校に勤務する事となり、吹奏楽部の顧問となりました。その頃の中学校は、校内が荒れている時代で、若いと言うだけで生徒指導担当となり、日々問題事象解決に追われる事になります。部活動の指導をすると言うよりは、服装・生活態度・非行問題の対応です。個人練習やパート練習が全く成立しなかった。ツッパッテいる生徒たちがどうしたら本気で楽器に向かってくれるかが私の悩みでした。そのときに考えたのが『生徒を主体的に活動させてやりたい』『容易に生徒間で自主的な練習が出来る方法はないか』『音程や音楽性にとらわれず「良い」「悪い」「出来た」「出来ない」がはっきりと出るものはないか』でした。そこで、大学時代に指導していた高校生たちのことを思い出し、マーチングを導入。体力をもてあましている生徒たちには適していて、目立つことができ、ユニフォームが格好よく、体力も使え、生徒同士で「出来た・出来ない」が容易にわかるマーチングがその時代の中学生たちにはぴったりでした。自分もマーチングの勉強の為に、指導者協会の講習会に参加し、そこで習った事を生徒に習っては教え、習っては教えの日々が続きます。最初は28名で活動していた吹奏楽部も年々増加し、5年間で120名を超える部員数となりました。学校の全校生徒421名中の120名が吹奏楽部員となり全国制覇までやってのけました。そうなってくると部員一人一人にプライドが出来、学校生活も模範となるように。気がつくと学校全体の生徒指導の対応が少なくなっており、本市でも5本の指に入る素晴らしい学校となりました。その後15年間で3校、全ての学校でマーチングを取り入れた吹奏楽部として活動を続けています。

ヤマハとの出会いは?

ヤマハとの最初の出会いは、父が音大に行く為に、祖母が家一軒売って購入したと言う、ヤマハ量産型1号のアップライトピアノがきっかけです。そのピアノを幼い頃から見て育ち、時には自己流で弾いたりしました。また、自分が音大入学後すぐに、ヤマハのマリンバを恩師から選定していただき購入した事もあります。その楽器は、現在でも本校吹奏楽部の大切な楽器として大活躍しています。
ヤマハファンになったもう一つの理由は、7年ほど前に、ある営業マンとの出会いにあります。その営業マンは自社の楽器をこよなく愛し、何の疑いもなく私に勧めました。海外ブランド中心の管・打楽器においても、何の迷いもなく私にヤマハ製品を勧め、試奏用の楽器をすぐに用意し、試奏するチャンスを作ってくれました。その素早さに驚くと共に、ヤマハ製品のすばらしさを痛感させられました。今日では私にとって音楽の重要な友の一人であります。

ヤマハの楽器の良いところを教えてください

品質の良さ・安定性の2点が主な理由です。
公立中学校での吹奏楽部は、入部する生徒のほとんどが、楽器を見るのも手にするのも初めての生徒ばかりで、まずは初心者でも楽器が「鳴る」という感覚が意識でき、ある程度の音程の安定が図れるもの、つまり、耳での音程合わせよりも音の大きさを揃える事で音程が合ってくるという、ヤマハ管楽器の品質の良さに尽きます。
打楽器についても同様で、初心者であっても正しいチューニングと正しい奏法で演奏できると、素晴らしい音色と雰囲気を得ることが出来ます。また、選定なしで購入しなければいけない公費における入札楽器でも、レベルが保たれているという事が最大の要因です。

マーチングならではの効果や楽しみとは?

マーチングでは、生徒が中心となり動きやサウンドを創りだし、聴衆にアピールすることが出来ます。練習の段階でも、生徒間でのトレーニングが不可欠で、上級生と下級生のつながり、パート内でのつながり、指導する生徒のリーダー性など、いろいろな活動場面を作ることができます。また、その練習の中からチームワークが作られると考えています。

バンドの目標を教えてください

地域行事においてはどんな小さなイベントでも声をかけていただき、どこにでも参加させてもらっています。時には、畳の大広間で演奏し、お客さんは廊下と庭から演奏を聴いていただくといった、なんともすごい演奏会を年間50ステージこなしています。吹奏楽・マーチングコンクールの頂点を目指す事も重要ですが、ミュージカルやジャズバンドとして、より多くの方々に演奏を聴いていただきたいと思っています。