バスドラムについて

CBF-36C

歴史的には大変古く、シュメールの王城跡などから宗教的な行事などに使われていたと思われるレリーフの一部が発見されており、紀元前約2500年ころから存在していたものと言われています。ヨーロッパに伝えられたのは1700年頃で、トルコの軍楽隊で使用されていたものを模倣してヨーロッパ全土に広がりました。当時のものは直径が小さく、胴の深い形をしていましたが、小太鼓の改良に伴ってだんだんと直径が大きくなり、今日のバスドラムの形状になりました。

現在では、ビートを叩いたりリズムのアクセントを叩いたりするのに使用することが多く、特にスネアドラムやシンバルとの同時演奏においてその威力は倍加されます。サイズ(一般には24インチ~40インチ)によって、音域や響きが異なります。

すべてのドラムには下記のような特徴があります。

口径とピッチ感、音量感の関係 胴幅と反応、音の深みの関係

スタイルによる違い

バスドラムは大きく分けて次の2種類があり、ヤマハの製品は下記のように分類されます。

アメリカンスタイル

標準胴:CB-700Dシリーズ、CB-500Aシリーズ

歯切れの良い音・吹奏楽オリジナル曲、マーチなどの速いフレーズの曲に向いています。

ヨーロピアンスタイル

深胴:CB-800Cシリーズ

深みのある音・1打の音色にこだわりを持つオーケストラ曲、吹奏楽オリジナル曲などに向いています。

超深胴:CBFシリーズ

さらに深みのある音・深胴と同様の曲や特殊効果(大砲の音など)が必要な場合に向いています。

材質による違い

材質はメーカーにより異なりますが、ヤマハのコンサートバスドラムのシェル(胴)にはメイプル材、バーチ+フィリピンマホガニー材、フィリピンマホガニー材が使用されています。

それぞれの材質の特徴は下記のとおりです。

メイプル材(CBFシリーズ、CB-800Cシリーズ)

鋭い立ち上がりとインパクトのある音色に加えて、重低音の豊かな響きと繊細な余韻を備えています。

バーチ+フィリピンマホガニー材(CB-700Dシリーズ)

明快で芯のある音が特長です。

フィリピンマホガニー材(CB-500Aシリーズ)

柔らかい音色を持ち、繊細なニュアンスの音作りができます。

サイズの違い

通常使用するサイズは、直径が24”、28”、32”、36”、40”、胴の幅は14”、16”、18”、20”、22”、24”、26”となっています。

ヘッドによる違い

元来は動物の皮を用いていましたが、近年は化学合成のプラスチック製が主流になっています。ヤマハのバスドラムに付属しているヘッドには、次の4種類があります。

本皮ヘッド

本皮ヘッド

芯のある深い響きで、奏者の求める多彩な表現や音質に柔軟に対応。(CBF-36CCB、32CCB、CB-800CCBシリーズ)

ニュースキンヘッド

ニュースキンヘッド

本皮により近いアタックとサスティン、重厚な響き。温度や湿度の影響を受けにくく、安定した音作りが可能。(打面、裏面:CBF-36C、32C、CB-800Cシリーズ)

レガシーヘッド

レガシーヘッド

特殊フィルムを採用し、本皮ヘッドに迫る深い音色。(打面:CB-700Dシリーズ)

スムースホワイト

スムースホワイト

バスドラム用ヘッドとして最もポピュラーなヘッド。深みのある響きで、柔らかで伸びのある音色。(打面:CB-500A シリーズ、裏面:CB-700Dシリーズ、500Aシリーズ)

※ CB-700Dシリーズは、打面にレガシーヘッド、裏面にスムースホワイトヘッドと2種類の異なるヘッドを付属しています。コンサートバスドラムとしては画期的な、両面の機能を明確化した仕様で、深みのあるマイルドな響きを実現させています。