CP STAGE/CPシリーズ

Interview2

Developer Voice


Product Designer Jose Gonzalez

CP4 STAGE / CP40 STAGEの設計では何を目標としましたか?

私たちがCP4 STAGE / CP40 STAGEのデザインする際に考えたことは、流行り廃りのない楽器を作ることです。そのため、ステージピアノがずっと長い時間、使われ続けるには、を問い直しました。CPをずっと使って言って欲しいのです。

このため、流行のデザインを追うよりも、ヤマハの歴史、遺産に着目しました。これまでの製品のどこにヤマハデザインのDNAがあり、それを新しいCPにどのように反映させるかを考えました。その結果、CP STAGEは長く愛されるヤマハデザインを継承できたと信じています。

同時に考えたのが、ステージ上でエレガントに見えること。派手すぎたり、押しつけがましかったり、どこかとげのある尖がったデザインに見えてはいけません。でも、なにか惹きつけられるような要素がなくてはならない。そこで力をいれたのが製品のシルエットです。ステージ上、特にスポットライトを浴びた時に浮かび上がるシルエットがきれいな曲線を描くよう調整しました。

どのようにして遺産と新しさのバランスを取りましたか?

まず、見た目の加工について伝統的な要素を入れ、ボタン、スライダー、ホイール、液晶など、トータルでいいハーモニーを出せるように配置しました。 そのバランスを見い出すために、アイディアをたくさんスケッチしたり、モックアップをつくったりしながらアイディアを練り、徐々にデザインを決め込んでいったのです。サンプルの素材を変えたり、塗る色を変えたり、本当にたくさん試しました。様々な試作を作りながら、バランスを考えて最終的なデザインを決めたのです。

ステージ向けのピアノならではの特長はどのあたりでしょうか。

ステージで何時間も演奏される楽器であることを考えると、ひと目でこの楽器とわかる特長をつけたいと思いました。 そのために重要なのが、様々なテクスチャーや素材をデザインに生かすこと。今回、本体の各部それぞれに異なる素材を採用することにしました。背面は革張りような表面加工、コントロールパネル部はマット仕上げ、そしてシルバーのヘアラインを施したバーが鍵盤との間にあってこの各部の組み合わせトータルで、CP STAGEシリーズを新しいステージピアノとして特長づけています。

開発のプロセスはどのように進みましたか?

プロデューサーが中心にいて、鍵盤、外装、ソフトウェアなど各部の開発担当が集まって開発を進めていきました。デザインの方向性を決めた後、2年ほどかかりました。製品を構成する各部がうまくかみ合い、相乗効果を出せるよう気を配りながら進めました。

最後に演奏者の方々へのメッセージはありますか?

CP4 STAGE、CP40 STAGEは飽きることのないデザインで長く使ってもらえるステージピアノです。ステージでもスタジオでも、そして自宅でも好きな場所に持ち運んで使ってほしい。 この楽器はヤマハの持つ技術の粋を結集した最高のステージピアノを目指して作りました。たくさんの人にCP4 STAGE / CP40 STAGEでの演奏を楽しんでいただけることを願っています。


Sound Engineer Fumitsugu Ohtaka

CP4 STAGEで目指した音は?

ライブパフォーマンスの土台となるピアノ系音色を充実させることです。アコースティックピアノ、エレクトリックピアノを中心に、ハイクオリティな音質の音色を揃えました。音質だけではなく、新規に採用された木製鍵盤の性能を活かすタッチの合わせ込みもきめ細かく行い、プレイヤーの感情をダイレクトに音に反映できるようチューニングしました。

音色的なポイントは?

まず第一にあげられるのが、CFXの音色を搭載したことです。CFXはヤマハの新しいコンサートグランドピアノのフラグシップモデルです。とてもきらびやかな音で、ピアニッシモからフォルテシモまでダイナミックレンジが広く、豊富な倍音と相まって、高い表現力が得られるピアノです。微妙なタッチの差が音に反映されます。

CP4 STAGEではこの特徴を表現できるよう注力しました。波形容量は従来の音色より格段に大きくなり、タッチ方向の音色変化もよりスムーズになりました。

CFXはナチュラルで汎用性の高い音なので、クラシック、ジャズのソロプレイからハイパワーのバンドアンサンブルまであらゆるジャンルの音楽に対応出来ます。CP4 STAGEではCFXのみならず、定番で高い評価を確立しているCFIIIS、温かく、ウッディーで個性的な音色のS6とキャラクターの違う3種類のグランドピアノを用意しました。また、それらのピアノに対して、基本となるベーシックなステレオ音色の他にモノラル音色、エフェクト付き音色、明るさを調整した音色といったバリエーション音色も準備されているので、あらゆる場面での演奏に対応出来ます。

エレクトリックピアノもCP80, DX, Rd, Wrと代表的な機種を網羅しました。機種毎に最適な発音方式を採用し、タッチによって切り替わり感のないスムーズな音色変化が得られます。打弦ポイント、ハンマーの硬さ等のピアノの構造に起因するパラメータを持ち、それらを調整することで実機のような音色調整が可能となっています。

VCM技術による高品質エフェクトを多数用意しました。モデリング技術を駆使し、細部まで緻密に仕上げられたプリアンプや、モジュレーション系のエフェクトはエレクトリックピアノとの相性が抜群で、音楽的で豊かなサウンドを再現します。

また、アコースティックピアノとストリングスや、Pad, アコースティックピアノとエレクトリックピアノのレイヤー系音色、ブラスやストリングスといったライブステージでは使用頻度の高い音色もプリセットパフォーマンスとして準備されているので、プリセットでほとんどのライブステージに対応できます。

タッチに関して

CP4 STAGEはタッチに関してはかなり綿密な調整をしました。CFXを始めCP4 STAGEには表現力の豊かな音色が数多く揃っています。また、新規の木製鍵盤はとても弾き心地の良い鍵盤です。これらをうまく結びつけると、プレーヤーの気持ちをダイレクトに表現できる素晴らしい楽器になります。この実現の為に、CP4のタッチ調整には普段の開発にはない、多くの時間を費やしました。数多くの特性を設定し、日米欧の様々なジャンルのトップピアニストによる評価、フィードバックを経て、最終的な特性に到達しました。結果として弾きやすく、かつ表現力のある楽器に仕上がりました。