The CF Series

音づくりへのこだわりと、最新テクノロジーの高度な融合が、超え続けるために、原点から見つめ直すことを可能にした。

ピアノは生命体である。約8,000もの部品から成るグランドピアノは、人間の身体のようにそれぞれが無限とも思える関係性を持ち、その連携が音の個性となってあらわれる。単に高価な部品を奢るだけでなく、この複雑を見極める経験と感性、音づくりへの明快な思想がなければ、いい音を奏でるピアノは生まれない。その一方で、経験や感性に頼りすぎては、具体的に音を進化させることが難しくなる。ヤマハは、この経験と感性の音づくりに、最新のエンジニアリングを導入した。今回、理想とする音のために基本設計から大胆に変更できたのも、経験と感性を裏付ける確かなテクノロジーがあったからこそ。理想を叶えるため最善の手段を選ぶ。これこそがヤマハの伝統であり、自らを超え、進化した音が生まれるいちばんの理由である。

支柱

より力強い音を響かせるために、支柱・奥框の寸法をアップし、製造工程も見直しました。これにより楽器の支え感がいちだんと充実し、ホールの隅々まで芯のあるゆとりを持った音が広がります。

響板

豊かな響きと音の広がりを持たせるため、響板の湾曲に沿った響棒を貼り込み、自由な振動を可能にしました。さらに響板の素材には厳選されたヨーロッパスプルースを採用し、伸びのある上品な音質を実現しています。

フレーム

ピアノ本体の基本設計変更に合わせて、響きや張力バランスを考慮した骨組みにしました。CF6・CF4 は発音・音色・音の伸びを損なわないようにするため、チューニングピン部分を窓抜きの形状にしています。

ハンマー

音色を決める重要な役割を果たすハンマーは、厳選された素材を使用し十分な時間と手間をかけて形成。本体が最も響くように、ハンマーメイキングを細部にまでこだわり、弾力感を持たせた専用設計です。

ミュージックワイヤー

採用したミュージックワイヤーは、明るく輝きのある音色が特長で、本体とのバランスを考慮しています。また、低音の巻線は熟練職人による手巻き仕様で、弦が自由に振動し、豊かな音の伸びを実現しています。

「美が響く力」を全身で表現する精悍なシルエット。それは、ひとと楽器がひとつになるためのデザインでもある。

優れた楽器はひと目見た瞬間、演奏家に幸福な期待をもたらす。The CF Seriesは音づくりを根本から見直す一方で、デザインにも大胆に手を入れた。余計な装飾をそぎ落とした基本デザインから仕上げの塗装にいたるまで、精緻を極めて生まれたシルエットは、私たちが目指したピアノの理想であり、必然のかたちでもある。さらに、このデザインはピアニストが自然に楽器と一体になれる「機能するデザイン」であることを目指したもの。シンプルでいながら流麗。堂々とした存在感のなかにある華やかさ。スポットライトを受けて放つ新たな輝きは、まさしく「美が響く力」を全身で表現したもの。ピアニストだけではない。その印象は、きっと、訪れた観客の目にも幸せな予感をもたらすだろう。

外観

外観は音色を印象づけるシルエットにこだわりました。腕木はピアニストの視点から見た時にフラットで演奏に集中できるデザイン。脚は装飾を排除して楽器としてのシンプルな美しさを追求しました。

仕上げ

黒を超えて黒く。塗装は熟練した職人による時間と手間を惜しみなくかけた研磨により、漆黒になるようこだわりました。内側は厳選されたサペリを化粧材に使用。明るく華やかな仕上がりが印象的です。

ペダル箱

微妙なペダルワークもより安心感をもって演奏できるようにペダル箱は新規構造を採用しました。堅牢な構造であることはもちろん、本体との一体感をより際立たせるような美しいデザインです。

大屋根

ステージ上でライトの反射を抑えるために、CFXの大屋根上面は、半艶仕上げを標準仕様としました。オーケストラとの共演にも配慮しています。CF6・CF4は鏡面艶出し仕上げです。

アイボライト(白鍵)・黒檀(黒鍵)

白鍵は、手触りや色合いを天然象牙の性質に近づけた吸湿性のあるアイボライトを使用。安定した弾き心地を実現しました。黒鍵には高級天然素材の黒檀を使用しています。