【Z BLOG】田中 充:歌舞伎と歌のない音楽と

スキマスイッチのツアー中に、バンドメンバーで打ち上げ中に話がすごく盛り上がって、

バンドだけでなんかライブやろうよ、ということになりました。

みんな、ファンクとかR&Bとか、ブレッカー・ブラザーズとか好きで。

トランペット、サックス、ベース、ギター、キーボード、ドラム、パーカッションという編成でやることにしました。

 

先日やったそのライブは大成功で、スキマスイッチのファンのお客さんにもたくさん来ていただきました。

みんないい演奏してたし、めちゃくちゃ楽しかったんです。

でも、みんなが心配していたことがありました。それは、スキマスイッチのファンの人って、

普段、いわゆるインストもの、つまり「歌のない音楽」を聞かない人たちだから、

みんなつまんなくなったりしないかなー、ってことでした。

しかし、演奏中も、終わった後も、お客さんみんなニコニコで、なんかえらい盛り上がったんですよ。

「1曲も知らなかったけど、楽しかったからまた来たい」って言ってもらえたりして。すごく嬉しかったです。

もちろんいい演奏であったことが一番大きいですが、ライブの進行にも工夫しました。

曲順とかMC入れる場所とか考えたり。(サックス本間君の天才的に面白いMCも大きかったですが。)

 

この6月は「天日坊」という歌舞伎の舞台に関わってました。

歌舞伎とはいえ、脚本は宮藤官九郎さん、役者さんも歌舞伎のほうだけではなく、現代劇の役者さんも混ざり、

音楽もロック、ブルース、なんでもあり、という舞台です。

僕は歌舞伎をほとんど見たことがなかったのですが、見得を切るってのはこんなにかっこいいものなんだ、とか、

独特の台詞の言い方、立ち回り、拍子木(っていうんでしょうか。)の使い方等々、とても面白かったのです。

伝統的な歌舞伎も見に行ってみたいな、と思いました。

この「天日坊」という芝居は、歌舞伎を見たことがない人たちを自然に歌舞伎の世界に引き入れてくれました。

同じように、スキマスイッチのバンドメンバーでのライブも、普段歌のない音楽を聴かない人たちに、

インストものの世界の扉を開いた、と言えるかもしれません。

普段僕はジャズが好きでライブやったりしているのですが、ただいい演奏をしよう、と考えるだけではなく、

ちょっとした工夫でもっとライブに足を運んでもらえるようになるのかもなあ、と思ったりしました。

 

ちょっと工夫、だいじかも。