【Z BLOG】フジイ ヒロキ:「インターナショナル・トロンボーン・フェスティバル」その1





先月、スペインのバレンシアで開催された、インターナショナル・トロンボーン・フェスティバルに参加して来ました。
このイベントは、欧米を中心にクラシック、ジャズ問わず、ワールドクラスのプレイヤーが集まり、
コンサートやライブ、ワークショップを行います。



http://itfvalencia2015.com/home/



もちろんこのイベントが毎年どこかで開催されているのは知っていましたが、日本にいるとなかなか情報が入って来ません。
それに、自分自身、日々の仕事に追われ、海外に出て良い音楽を聴く、勉強するという姿勢が薄れていたのもあると思います。



今年の初めにオランダで仕事があり、ヨーロッパが身近に感じられるようになったので、思い切って足を運ぶ事が出来ました。



http://jp.yamaha.com/sp/blog/z_express/6258/



このような機会は自分自身が呼び込んでいるとも言えます。
昨年はフィリピンで貧困層の子どもたちに音楽を教えるボランティアをしたり、
オランダやスウェーデンのジャズプレイヤーのレッスンを受けたり、ライブで共演をする機会がありました。



http://jp.yamaha.com/sp/blog/z_express/5969/



http://jp.yamaha.com/sp/blog/z_express/6130/



こういう経験をすると、「もっと世界を感じたい」と思うようになります。
そうすると今回のようなイベントも、特に一生懸命探す事もなく情報が手に入り、スケジュールも空いたりするんですね。



もうひとつ参加を決めた理由は、10年前にラスベガスでお世話になった、ある方が出演者リストに入っていたからです。



僕が在籍していたネバダ州立大学ラスベガス校では、毎年「76 Trombones +4 Concert」というイベントが行われていました。
プロアマ問わず誰でも参加出来る大編成のトロンボーン・アンサンブルのコンサートなのですが、
僕が参加した2回(2004,2005年)では、Jim Pugh(ウディ・ハーマン楽団、マンハッタン・ジャズ・オーケストラ他)、
Bill Reichenbach(秋吉敏子ビッグバンド他、スタジオミュージシャンとして、マイケル・ジャクソンのスリラーなどのレコーディングにも参加)、
Jigs Wigham(グレン・ミラー、スタン・ケントン楽団)の各氏とも共演させていただきました。
日本でもたびたび共演させていただいているAlenn Hermann氏も、このコンサートでの共演がきっかけとなっています。



http://jp.yamaha.com/sp/blog/z_express/5656/











実は2回目の参加の時、ウチの学校のKen Hanlon先生に、「僕のオリジナルをやらせて下さい!」と頼んだところ、快くOKして下さり、
80人編成のアンサンブルに編曲、それらをバックにソロで演奏をさせていただきました。
日本なら「学生が何言ってんだ」とか、「もう曲が決まったから増やせない」など、何らかの理由を付けて却下、
出る杭は打たれそうな話ですが、積極的にアピールした人間には答えてくれるのがアメリカの良い所と言えるかも知れませんね。



これだけでも結構すごい事でしたが、このイベントに参加されていたテキサス州立大学オースティンのトロンボーンの先生、Nataniel Brickens氏が終演後に声をかけて下さり、
「いい曲だね!?ウチの大学のアンサンブルでもやっていい?良かったら譜面を貰えないかな?」
とおっしゃって下さったのです!



譜面を差し上げた後、Nathaniel氏から
「ブラジル、コスタリカでの演奏旅行に使わせてもらったけど、スタンディングオーベーションだったよ。ありがとう!」
という嬉しいメールをいただきました。



ちなみにこの曲は「Blue Breeze」というタイトルで、2002年に僕が初めて書いた曲です。
サンバ調の曲なのですが、僕が独学で初めて書いた曲が、本場ブラジルでも受けたというのは、当時大きな自信になったのを覚えています。
音楽は理論ではなく(もちろん大切ですが)、ハートだという事ですね!



そんなNathaniel氏とは10年間疎遠になっていたのですが、
今回のフェスティバルに、テキサス大学のトロンボーンアンサンブルと共に出演すると知ったのが、僕が参加をした大きな理由でもあります。



http://itfvalencia2015.com/the-university-of-texas-trombone-choir/



おかげさまで、10年振りに再会を果たし、お礼を言い、テキサス大学の演奏も初めて聴く事が出来ました。
そして、思いがけず、僕のオリジナル曲を採用して下さったKen Hanlon氏とも再会する事が出来たのです。











ここ数年自分の意識が国内のみになっていましたが、世界に目を向ける事で、過去の「点」とが「線」で結ばれ始めています。
これからどんな事が起きるのかがとても楽しみです!!



結局フェスティバルの内容に触れる前にこの長さになってしまったので(笑)、続きはまた次回書きますね!




↑写真はバレンシアの大聖堂の塔の上からの景色です!