【Z BLOG】フジイ ヒロキ:レジェンドと共演!





10月26日(月)は「Basie Sound Japan」というビッグバンドでのライブでした。
その名の通り「カウント・ベイシー楽団」の曲ばかりを演奏するバンドで、僕はここ2年位参加させていただいております。



バンド自体は今年15周年らしく、この日はそれを記念して、スペシャルなゲスト、デニス・マクレル氏との共演でした。
彼は、カウント・ベイシーご存命時の最後のドラマーで、その後ディレクターとしてカウント・ベイシー楽団を率いた重要人物です。



カウント・ベイシーは、学生さんから、リアルタイムを知っているシニアの方にまで愛されていて、
日本人が最も好きなビッグバンドの一つだと思います。
特に学生バンドにはとても人気があり、また、ビッグバンドを学ぶ上での重要な要素も満載なため、
このバンドのレパートリーの演奏は必須です。
僕も最終学歴的には高卒ですが、18,19歳の頃は某六大学のビッグバンドサークルに潜り込み、たくさん練習したものです。



その頃、合い言葉のように言われていたのが、



「モノホンを聴け!」



でした。つまり、CDやライブなどで「本物の音を聴け!」ということですよね。
英会話もそうですが、学校の教科書をいくら一生懸命勉強したって喋れるようにはならない訳で、
ビッグバンドも、当然譜面に表すことの出来ない表現は、やはり「モノホン」から学ぶしかないのです。



お金のない10代の頃から、ブルーノートや東京厚生年金会館などに何度も足を運び、モノホンを聴いていたのですが、
あれから15年以上の年月を経て、まさかモノホンとご一緒する機会が訪れるとは思いもしませんでした!!



リハーサルで1曲終わった後、メンバーから出た言葉はやはり、



「スゲー、モノホンだ!」



でしたね(笑)。
今まで日本でも、アメリカにいた時も、ワールドクラスの管楽器プレイヤーとはたくさん共演させていただいていますが、
よくよく考えてみると、リズムセクションの方というのは初めてだったんですよね。



「こんなにもバンドのグルーヴが変わるんだ!」



という感覚がとても新鮮でした。
ドラマーでありながらフレージングが長く、流れるようなプレイ。
ソロには「歌心」があり、ビッグバンドの真骨頂とも言えるダイナミクス。全てが素晴らしかったです!



そして、さすがに80年の歴史を持つバンドのリーダーを務められた方とあって、人柄の良さもにじみ出ていましたね。



客席には学生バンドのベイシーファンがたくさん来てくれていたのですが、デニスもそれをとても喜んでいました。
もしかしたら若いお客さんがこんなにたくさん来るということが、本国アメリカでもそんなにないのかも知れません。



「客席に若い人がたくさん来てくれているのがとても嬉しい。そうやってカウント・ベイシーの素晴らしい音楽を聴き続け、次の世代に継承していって下さい。ステージにいるメンバーはとても素晴らしいメンバーだけど、いつかは年をとります。私が数年後に再び来日した時、ステージで共演しているのはあなたかも知れません。」



というようなことをMCで話していたのがとても印象的でした。



今後も僕はビッグバンドでの演奏や指導を続けていくと思いますが、その上でとても貴重な経験をさせていただいた一夜となりました。
リーダーの橋本さんをはじめ、関係者の皆様、そして、レジェンドであるデニス・マクレル氏に心から感謝したいと思います!!


P.S.トップの写真は、もう一人のトロンボーンのブロガーである、友人の朝里勝久氏との3ショットです。