【Z BLOG】フジイ ヒロキ:「大船渡サンドパイパーズ・オーケストラ」

9月10日&11日、盛岡市で行われた「いわてジャズ」というイベントで、大船渡市のアマチュアビッグバンド「サンドパイパーズ・オーケストラ」(以下SPO)さんと共演させていただきました。

SPOとは2年前の3月、大船渡で行われたチャリティーコンサートでご一緒して以来のお付き合いになります。

今年3月に、僕がリリースしたチャリティーCD(http://hirokifujii.com/cd)と、収録されているビッグバンドアレンジのオリジナル復興支援ソング「You’ll Never Walk Alone」の譜面を送らせていただいたのですが、「早速9月のいわてジャズで使わせていただきます」という連絡をいただき、今回の共演が実現しました。

SPOは、大船渡市で45年以上活動を続けている由緒あるビッグバンドで、過去には中本マリ、金子晴美、高橋達也、震災後は、ボブ・ジェームス、ランディ・ブレッカー、日野皓正、寺井尚子、松居慶子、松田聖子(敬称略)とも共演も果たしています。
2011年の東日本大震災では、メンバーほとんどの自宅が全壊や半壊の被害を受け、職を失った方もいらっしゃったのですが、メンバー自身やそのご家族と、海沿いにあるプレハブの練習場は流されずに無事で「奇跡のバンド、奇跡の練習場」と言われたそうです。

本番の1ヶ月前、大槌町でのライトアップニッポンの後、こちらの練習場にもお邪魔させていただきました(天井のハリの辺りまで津波が来たとの事)。

「奇跡のバンド」の皆さんは本当に力いっぱい生きていて、普通に接していると被災者である事を忘れてしまう位です。この日の練習後は、トランペットの吉田光也さんのお宅に泊めていただき、大宴会を催していたのですが(笑)、彼も自宅を津波で流され、現在も仮設住宅に住んでいます。なぜかトランペットだけが無事だったので、「楽器を吹き続けなさい」という天の声だと思って演奏をしているそうです。

このような経験をされたバンドの皆さんの演奏はとてもエネルギッシュで、こちらが逆に元気をいただいています。

いわてジャズでは、SPOとYou’ll Never Walk Aloneを演奏させていただいた他、各参加団体のピックアップメンバーにも混ぜていただき、セルジオ・メンデスさんとマシュケナダで共演、渡辺貞夫さんとも初めてお話する事が出来ました!

SPOとの出会いをきっかけに、いろいろなご縁が広がっている事に感謝です。

とはいえ、生活レベルでは未だ自宅再建が出来ていなかったり、公営住宅に入居出来なかったり、課題は山積みで、ふと我に帰ると、やはり復興はまだまだという事を感じざるを得ません。

バンド活動のレベルでは、被災地や地方の町という事情もあり、メンバー集めも大変のようです。トランペットも2人になってしまったので、大募集しています。岩手県での活動場所を探している方がいらっしゃいましたら、条件が合えば参加してみてはいかがでしょうか?(やや遠方から通っている方もいらっしゃるようです)

SPOとの関係は直接支援と言えるかは分かりませんが、これからもお付き合いが続けばと思っています!

You’ll Never Walk Alone Project