【Z BLOG】吉田 佐和子:その仕事は本当に自分がするべきなのか?

先日、体調を崩してしまった。
24時間以内に3本の本番をこなし、ようやく一息つける!と思った矢先の出来事だった。
酷い腰痛が私を襲った。
いい年をして、泣いてしまうくらい痛かった。
幸い、なんとか体調は戻っていったのだけど、3日間ものあいだ私の仕事は「寝ること」だった。

体調を崩すと、いろんなことを考える。
まず、普段悩んでいることが、どうでもよくなる。
悩めることは、しあわせなことなのだ。
体が健康的な状態だからこそ、悩める。
痛みが頭の思考の大半を占めるから、悩みがとてもとても小さくなる。
そして、そんな悩むことでもなかったなぁ、と思えてくるのだ。

体が動かなくなった時に私がいつも考えるのは、健康で過ごせる時間は無限にあるのではなく、有限であるということ。
そして『自分にしかできない仕事をしているか?その仕事は本当に自分がするべきなのか?』ということである。

代えの効く仕事ばかりしていても、自分の本来の価値は上がらない。
自分にしか出来ない仕事はどんなものなのか?ぜひ、あなたに頼みたい!と言われるような仕事が出来ているのか。
そんなことを考える。

自分にしか出来ない仕事をするためには、まずは断る力を身につけることが大事だと思う。
もちろんいろんな仕事を一通り体験しておくべきだと思うが、やってみて違和感を感じたものや、自分が成長しないと感じたものなど、継続して行う必要がない仕事もあるだろう。
また、なんでもかんでも引き受けないことが、自分の価値を上げることにもつながる。
真の意味でなんでも出来る人というのは、そんなに多くないはずなのだ。

最近、少しずつ仕事の内容が変わってきたように思う。
音楽プロデューサー、よりもコンテンツプロデューサーとしてSNSコンテンツの運用をはじめ音楽以外の部分でも自分の考え方や視点が求められるようになってきた。
数年前には全く考えていなかったけど、自分のなかに渦巻いている思考が必要とされる仕事が増えてきたのだ。
これからも、音楽家という肩書きにとらわれず、「吉田佐和子」としての表現をもっと突き詰めて生きていけたらと思う。

このZブログのお仕事をいただいた時はあまり感じていなかったけど、書くことは伝えることであり、表現することだ。
表現することは演奏することでもある。
すべてが繋がって『自分』になる。
表現に繋がるすべての行為は無駄にはならない。
こうして思いを綴ることも、いつか自分の何らかの表現につながり、人に感動を与えるのだ。

Zブログを更新するのは今回が最後になりました。
今月からはパリに移住しますが、個人ブログ(http://sawakoyoshida)はずっと更新していくので、ぜひ覗きにきてくださいね。

短いようで長かった2年間。
読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
そして、お世話になった担当スタッフ様にも感謝の気持ちを込めて。。
また音楽を通してどこかで皆様とお会いできるのを楽しみにしています。