【Z BLOG】三木 俊雄:悩みの相談室 2

先日、僕より随分若いミュージシャンと色々話をした。そして結局、何となく「悩みの相談室」みたいになっていった。

話を聞いていると、他人の評価や視線が気になる、とのこと。現場で周りの人が自分に話しかけても、また話しかけなくても、いちいちそれをネガティヴに捉えていまい、苦しくなる。
くだらないとはわかっていながら、同世代の他人の活躍に嫉妬してしまい、祝福することができない。そのためにそれらが目に入ってしまうツイッターなどのSNSをやめたが、やはり覗いてしまうと言う。

彼はしきりに「こんなつまらないことで消耗していくのが苦しい」というようなことを言っていた。
「消耗」とは「擦り減らす」ことだと思うけど、概ねネガティヴな意味で使われることが多い。
しかし、「擦り減らす」ことはそれほど悪いことでもないのではと思う。
よく「昔はトンガっていたけど、今は随分丸くなった」などと言われるのは、それはつまり角が擦り減って取れた、ということだ。

こんなことを言っては何だけど、彼が気にしているほど周りは彼を気にはしていないもの。
音楽を長くやっていくのに最も必要なのは何と言っても心と身体の健康だ。
若いときにありがちな過剰な自意識や敏感さを上手く「擦り減らして」いけたら良いと思う。身体や命を擦り減らすのでなければ。