【Z BLOG】曽根 麻央:SwingとEven 8th のアーティキュレーションの違い

皆さま、こんにちは曽根麻央です。日曜日に地元の2 Daysリーダー・ホール・コンサートの1日目が満員御礼で開催でき、地域のみなさまあっての自分の音楽活動だと再認識でき感謝でいっぱいです。今週19日の2日目に向けて練習を積んでいます。




今日はSwingとEven 8th(ストレート・フィール)のアーティキュレーションの違いにつて、僕が受けたマスタークラスや授業でのマエストロの言葉を借りながら考えていきたいなと思います。もし誰かにドラムもピアノもベースも居ないソロ・トランペットで毎コーラスSwingとEven 8th を交互に吹いて、聞き手から明確に違いがわかるように演奏してほしい、なんて難題を言われた場合どう演奏しますか? というお話です。

 現在のサックスの第一人者であるジョージ・ガゾーンがバークリー音楽大学の修士課程で担当する「トライアディック&クロマティック・コンセプト」のクラスを僕は受ました。その中でも印象的に残っている言葉が、どんな時でもEven 8th で練習し演奏しなさい、ということでした。おそらく吹奏楽からJazzに入る奏者も多い日本ではSwingは跳ねた吹き方、それ以外はEven 8th で練習しなさいと言われるのが一般的かもしれません。ただその教え方では生徒を不自然に跳ねる、聞き手に違和感すら覚えさせるSwingの吹き方に陥れてしまう可能性が大いにあります。そこでガゾーン先生はクラスやマスタークラスでは、メトロノームを使い、全てEven 8th で練習することがタイムとフィーリングを良くする早道だと教えています。

 では、最初の質問のようにSwingとEven 8thの違いを、聴き手が明確にわかるように演奏するにはどうしたらよいでしょうか? 実はこの質問はジョー・ロバーノが彼のレッスン中に生徒たちに質問しました。ジョー・ロバーノは複数のグラミー賞を受賞したサックス奏者です。そのレッスンでは誰も言葉で具体的に方法を言いあらわせる生徒はいませんでした。沈黙の後、ロバーノ先生は「SwingもEven 8th も基本的には一緒だが、SwingよりEven 8th の方が一つ一つのアッタクは際立つはずだ、それが違いだよ」とおっしゃいながら、自らデモンストレーションを行い、見事に違いを見せてくださいました。
 この2人のマエストロの言葉を総合するとSwingもEven 8th もEvenで演奏され、練習されるべきだが、2つのアーティキュレーションの違いはSwingよりもEvenの方がアッタクは強く、一つ一つの音、前後の音はそれぞれより隔離(アイソレート)されている、ということです。

ジョージ・ガゾーンとジョー・ロバーノの2テナーでの演奏 ⇩
https://youtu.be/QzDA8mC5fbs
ではまた次回をお楽しみに!