朝里 勝久

【Z BLOG】朝里 勝久:「Fire Dance」

1月23日にZ Express BigbandにTrumpet奏者のAllen Vizzuttiさんをお迎えしてのLiveがありました。Vizzuttiさんがいかに素晴らしいTrumpet奏者であったかは、きっと他のZブロガー達が書いてくれると思うので(笑)私は少し違った視点から。

Allen Vizzuttiさんといえば、超絶技巧を駆使した「Fire Dance」という曲が有名。バンドリーダー三塚さんから、1月のゲストはVizzuttiさんに決まりそうだという話を聞いたときに、間髪入れずに「Fire Danceやりますよね!?」と聞いてしまいました。当日の演奏も本当に素晴らしく感動しました。でも、私がこの曲を初めて知ったのは実はVizzuttiさんの演奏ではなく、Z Express Bigbandのリードトランペッター、石井真さんの18年前の演奏でした。

18年前、当時大学4年生だった私は、Sax向井志門さんの呼びかけで集まった企画バンドで、石井真さんと初めて一緒に演奏しました。(ちなみにみんな同級生です)リハーサルで初めてこの曲の楽譜を見て、同時にトランペット奏者が前に行ったので「あ、ラッパフィーチャーの曲なのか」と思った次の瞬間、彼の演奏に度肝を抜かれたのでした。同級生にこんな凄いやつがいたのかと。この時の衝撃は今もはっきりと覚えています。その後、その曲はAllen Vizzuttiさんのものだという事が分かったのですが、当時Vizzuttiさんは私の中ではクラシック奏者としてのイメージが強かったので、2度驚いたこともよく覚えています。

双方の音を聞いていても分かりますが、石井さんは筋金入りのVizzuttiマニア。
↓こんな記事もありますので、合わせてご覧ください。

https://member1.jp.yamaha.com/topics/detail/id=12308

中学時代から憧れ続け、追い続けていたそうで、おそらく彼は他の誰より今回の共演に懸ける想いは強かったに違いありません。それはリハーサルからビシビシ感じました。リハーサルにはVizzuttiさんご本人はいらっしゃらなかったので、彼の代わりに「Fire Dance」のソロパートを石井さんが演奏したのですが、それはそれは熱いプレイで、私は密かに感動して泣きそうになっていました。また、Vizzuttiさんの他の曲をビッグバンドにアレンジして持ってきていたり、一つ一つの行動から彼の気持ちが非常に伝わってきていました。

そして当日。人の夢が叶う瞬間というものは本当に素晴らしく、見ていて、しかもその場で一緒に音を出せてとても幸せな気持ちになりました。それはただ純粋に彼が願い追い続けた、ひたすらにまっすぐな夢だったからに他なりません。新年早々、素晴らしい場所にいることが出来て幸運でした。


石井さんとの一枚。

さて、私が憧れるBill Reichenbachさん、Douglas Yeoさんとの共演はいつになるのかな〜(笑)
精進します!

〜おまけ〜

そりゃあんなに吹き続けたら疲れますわ。

【Z BLOG】朝里 勝久:「年末年始あれこれ」

2018年になり早くも1ヶ月以上が過ぎました。新年明けましておめでとうございます(遅っ
いつも感じることですが、年々年月が経つのが早く感じます。

今回はゆるーく、年末年始にやっていたことを書いていこうかと。

大学の優秀な後輩たちと焼肉を食べ太り、

初滑りをして、(あ、今のところ遊んでばっかりだ)

極寒の東京ドームにてオーケストラで吹いたり、(写真は本番前。お客が入らなかった訳ではありません…)

富士山の見える素敵なホテルでビッグバンドを演奏したり、(吹いている写真なかった)

こんな感じで有難くも色々とやっておりました。

2018年も色々と楽しみな予定が多く、一つ一つ感謝の気持ちを忘れずに精一杯やっていきたいと思っています。
皆様にとって素敵な一年になりますように。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

朝里勝久

【Z BLOG】朝里 勝久:「新大久保ウインドクルーにてクリニックイベント開催」

2月18日に、下記チラシの通りクリニックイベントをやらせて頂きます。
Bass Tromboneに絞ったクリニックは結構珍しいのでお客さんが集まるか不安なのですが、有難いことに既にチラホラご予約を頂いているようです。

自分が悩み遠回りしてきたことを元に、実践的に使える情報を多くお伝え出来ればと思っております。ぜひお越しください。

2018年2月18日(日)
13:00開場13:30開演
新大久保ウインドクルー3階クリニックスタジオにて

お問い合わせ・ご予約
03-3366-1106
windcrew@yamano-music.com

【Z BLOG】朝里 勝久:「レッスン」

初めて楽器の個人レッスンを受けたのは4才の頃、楽器はバイオリン。その後エレクトーン、ピアノを習い、それらを全て辞めて(苦笑)剣道と水泳をこれまた習い、中学入学と同時にトロンボーンを手にし先輩に手ほどきを受け、高校生になると個人レッスンに通い…。考えてみると、物心ついてから大学卒業までほぼ切れ目なくレッスンを「受けて」いたように思います。

大学を卒業して割とすぐに山野楽器ウインドクルー、並びに専門学校などでレッスンを「する」側になったのですが、当然先生の立場に立ったのは初めてで、当時は試行錯誤の日々でした。当時の生徒には正直謝りたいことも沢山あります。

それから何年か経ち、30才を過ぎたあたりから現在まで、実はまた折々レッスンを「受けて」います。大学を卒業した頃に先生から「これからは基本的に自分で自分のレッスンをする事になる」と言われたのをよく覚えているのですが、不調に陥ること、自分で気付けないことなど色々あり、それでも20代の頃は先生からのお言葉を勝手に間違った解釈をして、変に意地になって基本的に自分一人でなんとかしようとしていましたが、とことん一人で苦しんだ割に良くなった気がしない、これは流石に見てもらったほうが良いのではと思ったのがきっかけでした。勿論現場で先輩から教えて頂くこと、また直接的では無いにせよ盗むこと(これも今考えると、わざと盗ませようと分かりやすくしてくださったのだなと後に気付きました)も多々あったのですが、じっくり見てもらう事はやはり話が早かったです。

同じプロという立場上、お願いするタイミングなど諸々変に気にするのも面倒だったので(今ではこれも考え過ぎだった事を理解しましたが)当初は海外から来る奏者に色々なツテを頼ってレッスンしてもらう事が多かったです。基本先生は私のことは知らないので、先入観を一切持たれずに、今起きている事、そしてやりたい事「のみ」に対して淡々と教えてもらえたのがまず嬉しく感じました。そして信じられないくらい良い音を間近で聴き、また自分では全く気付けなかった事をあっさり指摘してもらい、こんなにも楽しい時間だったのかと思う事が多くありました。そして数名の方々に教えて頂き回数を重ねるごとに、自分の演奏技術のみならず、レッスンをする時にも大いに役立っていることを感じました。

受ける立場としては、子供の頃受けていたレッスンと決定的に違う事は、自分が受け身では無い事、でした。勿論職業音楽家としてレッスンを受けている訳ですから単純な必死さも違いますが、やはり大元の姿勢が違ったように思います。では何故受け身ではなくなったのか。考えてみると、20代の頃に試行錯誤して、悩みに悩んだ末にレッスンを受けようと決意した事、そのものがその要因でした。苦しんだ時間も、そう考えると全くの無駄ではなかったのかなと思います。かなり遠回りはしていますけど。

レッスンを受けるにつれ、あの時現場で先輩はこの事を言っていたのか!と昔を思い出し情けなくなることもありますが、時間が経ってしまったけど気付くことが出来て良かった、と今は色々と前向きに捉えるようにしています。

〜おまけ〜
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団のバストロ奏者、Ben van Dijkさんのレッスンを受けた時のもの。

【Z BLOG】朝里 勝久:「譜面の書き込み」

譜面に変更点があった場合や、書いてある情報に加えて演奏を補助する場合などに、自分で譜面に書き込みをする事があります。

変更点というと、演奏する音やニュアンス、また譜面のサイズが(繰り返しが増えた等)変わった、ミュートなど使うものが増えた&減ったなど。演奏を補助する為の書き込みだと、例えば「このフェルマータは合図を出すサックス奏者を必ず確認」とか、ソリストの順番、曲頭のドラムカウントのタイミングなどでしょうか。基本的には書いてある譜面の情報で演奏するべきだし、そもそも何も書かなくても演奏出来るものを用意するべきだと思うのですが、色々な事情もあるので必要に応じて書き込むことは勿論あります。…ですが、これ本当に必要?と思う書き込みに遭遇する事が多々あります。特に学生さん。

・音符、強弱記号などを丸で囲い過ぎる(逆に見にくい事が多々)
・使うタンギングの種類(自分が違う場合吹きにくい)
・「息を吸う」とか「指揮を見る」などの単純な指示(息吸わなきゃ吹けないし、指揮は元々見るもの)
・「気合!」とか「頑張る!」などの精神論(書いてなくても頑張ろう)
・「ピッチ!」(聴こう!)

そして多いのが、書き込みを消すことのできないペンなどで書いてしまっていること。たとえ必要な書き込みでも、更に変更点があった場合どうするのでしょう。鉛筆など後から消せるもので書き込むべきだと思います。
おそらく先生に言われたことをしっかり書き込んでいるだけだと思うのですが、ブレスなど奏法の事や、イメージなど音楽の事、他大切に思ったことは別のノートなどにまとめた方が良いと思います。実際その譜面を見ながら演奏する段階で、一度に大量の情報を確実に処理できる人は別ですが…。そして、ものすごく大量に書き込みをして、頑張った感を出すのは分からないでもないのですが、それはやはりただの自己満足。文字でなく「音」でそれらを聴いている人に届けて欲しいと思います。

〜おまけ〜
同じ譜面を使って別日に演奏した2人の奏者が、完全にふざけてる悪い事例(上記の説得力が完全に無くなりましたね。真似しないこと!笑)

【Z BLOG】朝里 勝久:「ヤマハチューバ・デュオライブ  2017リサイタルツアー」

今回は宣伝、しかも何故か自分のものではないのですが(笑)とてもお勧めの演奏会です。

ヤマハチューバ・デュオライブ  2017リサイタルツアー

セルジオ・カロリーノ(Tuba)
次田心平(Tuba)
染谷太郎(Drum)
橋本礼奈(Piano)

12/18(月) 18:30開演 大阪  三木楽器開成館サロン
12/21(木) 19:00開演 東京  ヤマハ銀座スタジオ
12/22(金) 18:45開演 名古屋 宗次ホール

もう3年以上前になりますが、Tuba奏者「セルジオ・カロリーノと仲間たち」と題したコンサートに、私も参加させて頂きました。
※その時の私の記事はこちら
https://jp.yamaha.com/sp/blog/z_express/5779/

Tubaという楽器をあそこまで自由自在に操って音楽を表現していることに誰しもがまず驚くと思いますが、実際聴くとそれだけでは無い、更なる感動を味わえるのは間違い無いと思います。今回のコンサートは、その3年前のコンサートにも出演していた同じくTuba奏者の次田心平さんとのDuoコンサートです。更にその時ご一緒させて頂いたDrum奏者の染谷太郎さんもご出演です。Tuba奏者に限らず、皆さんにお勧めします。

私も21日の東京公演、聴きに伺う予定です!(自分のリハーサルの終わる時間次第…)

【Z BLOG】朝里 勝久:「山野ビッグバンドジャズコンテスト」

8月も色々な演奏機会があったのですが、今年は久しぶりに学生ビッグバンドの甲子園と言われる「山野ビッグバンドジャズコンテスト」にゲスト出演してきました。

私は学生時代に友人に誘われ早稲田大学のビッグバンドで出演したことがあり、その頃の会場は日本青年館というホールでしたが、今回は東京国際フォーラムAという日本国内でも最大規模のホールが会場でした。また予選会が行われるようになったりと、私が学生だった頃よりも更に大きなイベントになっているのだなと色々な場面で感じました。私の出番は夜なのですが、今回は朝一番でサウンドチェックのお手伝いもしたので、その後私がレッスンをしている数名の生徒を応援したりと久しぶりに山野の空気を感じる事が出来ました。

毎回プロのバンドがゲストで出演しており、私も今まで様々なバンドで数回出たことがあったのですが、今回のバンドは「審査員Special Big Band」というバンドでした。メンバーはコンテスト出身の一流ミュージシャン、加えて審査員の先生方が1曲ごとにリーダーになるというなんとも贅沢なバンド。聞けば山野楽器創業125周年を記念して集めたバンドということで、山野楽器の気合を感じました。125周年おめでとうございます!

忙しいメンバーが集まっていたのでリハーサルは1度きり。本番は審査員の皆さんは直前まで審査をしている為、事前リハ無しの本番一発勝負というなかなか痺れる状況でしたが、少し学生の頃を思い出しつつ楽しんで出来たと思います。(難しい曲もあったので大変だったのですが…)

私は、このコンテストのおかげで今があると言っても過言ではありません。学生時代のここでの演奏が楽しすぎて、それまでオーケストラ奏者になる予定がガラリと変わり、またここで出来たたくさんの仲間と今も切磋琢磨しています。本当にありがとうございました。今後益々のご発展をお祈りしております。

【Z BLOG】朝里 勝久:「宿題」

小学生の頃は、夏休みの宿題を8月31日ギリギリに仕上げるタイプの子供でした。大人になってもそれはあまり変わらず、諸々を期限ギリギリに仕上げることが多いです。9月末現在、次回VOLTZのLiveでお披露目(出来れば)する予定の曲を作っています。VOLTZは制作の為の充電期間ということで、珍しく2ヶ月ほどLive活動はお休み中。私は既存のもののアレンジとオリジナルの計2曲を作るつもりなのですが。

曲がなかなか出来ない。

もういい大人だし、次のリハーサルの1週間前には仕上がってて、他のメンバーに「まだ出来てないのー?」なんて調子に乗って言いたいのですが。

出来ない。

パソコンの前にじっと座っている時より、意外と関係ない作業をしている時にふと思い付いたりする事もあります。なので気分転換にドライブに行くと、運転中に思いついてしまい、停車して慌てて携帯に歌を録音。後から聞いたら謎の詩吟もどきが延々と流れているだけ。

さあ、果たして宿題は仕上がるのか!そのLiveはこちら。

Jazz Trombone Quartet VOLTZ
10月25日(水)19:30
@大塚All in Fun
http://www.allinfun.jp/

【Z BLOG】朝里 勝久:「10月のLive」

10月も色々なライブがありますが、まずは30日にZ EXPRESS BIG BANDが再び目黒Blues Alley Japanにてライブを行います!ゲストにはJeff Coffinさん、そしてこのZブログでも素敵なブログを執筆されております三木俊雄さんをお迎えします。

Z EXPRESS BIG BAND@目黒Blues Alley Japan
10月30日(月)
OPEN 18:00
START 19:30

スペシャルゲスト:(T,sax) 三木俊雄、Jeff Coffin
MC/Tb:三塚知貴
sax:菅野浩、福井健太、Raymond McMorrin、河村緑、宮木謙介
tp:石井真、赤塚謙一、古屋ひろこ、Mike Zachernuk
tb:和田充弘、フジイヒロキ、石橋采佳、朝里勝久
ds:勘座光
pf:佐久間優子
ba:寺尾陽介

料金(前売券)
テーブル席(指定)¥4,000
ディナー・セット(mini Dinner・1Drink付/MC・SC込)¥11,000
学割(テーブル席/指定)¥3,000

他、10月の私のLive出演は、

21日(土)「ブルートロンボーンズ」@神奈川県鎌倉SEA CASTLE
24日(火)「ふぉーばすとろ」@新宿Someday
25日(水)「Jazz Trombone Quartet VOLTZ」@大塚All in Fun
28日(土)「宮間利之&ニューハード」@新大久保スペースDo

是非お越しくださいませ!

【Z BLOG】朝里 勝久:「子供の頃聴いた音楽」

よく食べていたものを食べて、その頃を思い出す。昔嗅いだ匂いを嗅いで思い出す。昔見たものを…(以下同文)
このような事を経験することは誰しもがあると思うのですが、五感の中でも聴覚、特に音楽はその再現性、再現度が高いと思っています。

私が小学3年生の頃、母がサックス奏者のMALTAさんの演奏が好きになり、車などでも常に彼の曲がかかっていたので、自然と曲を口ずさむようになっていました。それがどういったジャンルで、何の楽器で、などは全く分からずに聴いていたので、自分の中では他の童謡などと同じ位置付けだったように思います。ちなみに、私は音名が分かる程度の絶対音感があるのですが、それが判明したのも彼のソロをドレミで口ずさんでいる時でした。(元音楽教師の母がかなり驚いていたのをよく覚えていますが、みんな当然出来ることだと思っていたので逆に不思議に思っていました)絶対音感自体は一長一短だと思いますが…この話はまた後日。

少し逸れましたが、子供の頃よく聴いた音楽の一つである彼の曲は、今聴くと自分が当時の住んでいた場所の風景や出来事がすぐに思い出されます。先日MALTAさんご本人のビッグバンドで、まさに子供の頃聴いていた彼のオリジナル曲を演奏する機会があったのですが、確実に私一人だけ全く違うイメージを持って演奏していたと思います(笑)音楽って面白いなと。

演奏後の一枚。お客さんを巻き込むパワーに感動しました。