曽根麻央

【Z BLOG】曽根 麻央:ロイ・ハーグローブ

今月はジャズ界に衝撃的で悲しい事件が起こり、ソーシャル・メディアのニュースフィールド等はこの話題で持ちきりになって始まりました。
それは、トランペット奏者=ロイ・ハーグローブの訃報です。ジャズのスーパー・スターとして圧倒的カリスマ的存在感を示して来た偉大なミュージシャンの49歳という若さでの死でした。

僕は残念ながら個人的なお付き合いはなかったのですが、2014年のモンク・コンペティションに僕が出場した時はジャッジメントの一人として演奏を聞いていただきました。また、ニューヨークでジャム・セッションに出かけると絶対に彼は来ていました。そして1〜2コーラスの短くとも完璧でシンプルなソロを吹いていきました。これを目にした人は多いのではないでしょうか? 2014年のカナダ、トロント・ジャズ・フェスティバルでは、偶然同じホテルに泊まっていて、エレベーター内で鉢合わせた時、体調がかなり悪そうで心配になりました。その頃から恐らくすでに闘病していたものと思われます。

現在のジャズ・ミュージシャンでロイ・ハーグローブの影響を受けていない人がいるのでしょうか? 僕も例にもれず、高校生の時にはロイの魅力に取り憑かれ、必死にトランスクライブをして、彼のフレーズを使ってソロをとったりしていました。ハービー・ハンコック&マイケル・ブレッカーとのコラボ・アルバムの『Directions in Music』の「So What/Impressions」のロイのソロは繰り返し、繰り返し聴きました。僕の憧れでした。

彼の最大の特徴は圧倒的なリズム感の良さです。正直言って異常なまでもの完璧なリズム感を持った人物でした。彼のリズム的アプローチに影響を受けたミュージシャンは多いと思います。
そのリズム感にのって、あの独特で美しい音色と、センスのいい音使い&スペースが現れます。彼の長所を最大限に活かしたRH FactorはジャズとR&Bの両方の部門で絶大な支持を得ています。もはやR&Bのトランペットの吹き方、尚且つ、ホーンセクションの作り方の見本になり、様々なアーティストの参考となっています。

作曲家としての彼の功績としては、他のミュージシャンがジャム・セッションで演奏したくなるような、シンプルでカッコいい楽曲を提供し続けたことです。
コンテンポラリー・ジャズは複雑になり、作曲したアーティスト以外の奏者が楽曲をカバーすることは稀です。
しかしロイの曲はジャム・セッションでも使われ、音大生の大好きなレパートリーの一部となりました。

グラミー賞受賞者のドラマー=テリ・リン・キャリントンはこうコメントしました。「ロイはほとんどのドラマーより優れたタイム感で、彼の純粋な音楽とともに、沢山の事をジャズに提供してくれました。(省略)彼が存在してくれたことに感謝します。」

僕らの世代も彼が残してくれた偉大な遺産を引き継ぎ、発展させ、頑張って行かなければいけません。Rest In Peace, Mr. Roy Hargrove

Roy Hargrove – Father (Live)
https://www.youtube.com/watch?v=3mDumc8c5eM

Roy Hargrove Quintet – Strasbourg / Saint Denis
https://www.youtube.com/watch?v=qxeb0cwjE8U

Roy Hargrove – The Joint
https://www.youtube.com/watch?v=tW6gDOSVVCw

【Z BLOG】曽根 麻央:オリジナルの楽譜販売開始 / 楽譜を書く時の注意点

こんにちは。トランペットの曽根麻央です。

最近すごく嬉しいことがありました。作曲家としては特に。
なんと、、、僕の楽曲の楽譜がポニーキャニオン音楽出版様より発売されました!!

全部で4曲ありますが、全てアルバム『Infinite Creature』に収録されているオリジナル楽曲です。楽譜はオンラインからPDFで購入できます。

「Within The Moment」
これはバンドスコアです。とは言っても僕のバンドメンバーが使っているパート譜をそのままスコアにしました。
この曲は国際セロニアス・モンク・コンペティションでセミファイナリストに選ばれた時に提出した音源制作のために2014年に書いたものです。同時期に演奏で行っていた国際パナマ・パーカッション・フェスティバルでも演奏した思い出の曲です。
https://score.dlmarket.jp/products/detail/619647




「Japanama」
先月のブログで紹介した僕のバンド、「Brightness Of The Lives」のレパートリー。パナマのリズム=タンボリートと、和の雰囲気が混ざり合う曲です。僕の師匠のダニーロ・ペレスに捧げた曲です。楽譜はメンバーが使用しているものを清書しました。
https://score.dlmarket.jp/products/detail/620279




「George Washington Bridge Blues」
ニューヨークに住んでいた時にアパートの窓から一望できた世界で最も交通量の多い橋=ジョージ・ワシントン・ブリッジをテーマにブルースを書きました。これも同じくメンバーが使用している楽譜を清書しました。
https://www.dlmarket.jp/products/detail/620278




「Drunk At The Reception」
僕がコンサート後に酔っ払って、巨匠=ジョー・ロバーノに汚い言葉を使ってしまって「マズイっ」と思った瞬間の心情をそのまま曲にしたものです(笑)。曲はもちろんマエストロ=ジョー・ロバーノに捧げます。



「Drunk At The Reception」はYouTubeで7万回近く再生されています。是非見てください!
https://youtu.be/AIzSJobln5A


作編曲して譜面を書く際は、アーティキュレーションやダイナミックスを書くようにしてください。作編曲者の大切な仕事です。それだけでリハーサルの効率がうんと上がり、演奏のクオリティーも向上します。
同じ四分音符でも、短いのか、長いのか、強調するのか明記するだけで曲が変わります。ジャズの場合、スタッカート「.」はもちろん短くですが、「^」の場合は音は短く、そして強調して演奏されます。つまりスタッカート「.」とアクセント「>」が一体になった感じです。アクセント「>」の場合、音は書いてある拍通り伸ばしますが、強調して演奏されます。つまりタンギングを要する箇所を指示することができます。強調はしないがきちんと音価通り音を保って欲しい場合はテヌート「-」を書いてあげると演奏する側の判断が容易になります。
このようにアーティキュレーションを描く作業は特に管楽奏者の曲の解釈に大きく貢献します。できるだけ詳しく書きましょう。

そしてダイナミックス! 大きい、小さいは人間が判断できる最初の耳からの情報です。詳しく書きましょう。

僕は作編曲する際、スケッチの段階からこれらの情報を書き込むことにしています。是非試してみてください。

【Z BLOG】曽根 麻央:10月もたくさん演奏しました

こんにちは。トランペットの曽根です。10月も様々な演奏の機会に恵まれて良い月でした。ありがとうございます!

実は10月6日の横濱Jazz Promenade に初めて呼んでいただき演奏しました。しかもリーダーで。前々から演奏してみたいジャズ・フェスだったので嬉しかったです! 会場はNHK横浜でした。生放送されていました! メンバーも伊藤勇司と木村紘という、このブログでも何回も登場した僕の信頼するミュージシャンだったので、演奏自体もクリエイティブに非常によかったです。街を歩くとジャズ・ミュージシャンに当たる状況でした(笑)。

10月20日には地元流山の文化会館で子供連れでも楽しめるコンサートを流山市と開催しました! 僕のこの企画への出演は4回目になりましたが毎回好評をいただいております。共催の流山市社会福祉協議会から、赤い羽根共同募金を呼びかけ盛り上げるために、みんなで歌える曲を書いてください、という依頼もあったので珍しく作詞にもチャレンジ!




心の赤い羽根は 勇気の証しとして
この街に輝きをもたらす光となる

胸元の赤い羽根は 希望を与える印
助け合いふれ合い生きてゆく 君と僕と

涙が溢れ出し 前の見えない時もあった
君と出会うまで

友の襟元の羽は 僕に力をくれた
広めようこの羽の絆の輪 世界中に


是非、皆さんも歌ってみてくださいね。
バンドもレギュラートリオではなく、ベースに伊藤勇司、ヴァイオリンに山田拓斗というメンバー。山田拓斗は同じ流山出身の高校の同級生で、今は都内中心に活動している素晴らしいフィドラーです。僕のアルバムでもヴァイオリンとマンドリンを弾いてもらっています。
今回は一般的に広く知られている曲をメインに組んだプログラムでしたが、この楽器の組み合わせに可能性を感じました。良いサウンドだったので、何か模索しようと思います。ドラムレスで弦楽器とトランペット&ピアノが合わさる感じは味があり、いいですね!




10月20日の夜は平成生まれのジャズ奏者が10人集まって何かしよう、という企画のライブがありました。6ホーン+ギター/ピアノカルテットの大きめの編成もあり、色々な組み合わせの小編成もありでなかなか楽しかったです。演奏の度に同じような格好になるトランペットの佐瀬くんとの2トランペットも爆発していて面白かったです。






あれ? よくよく見たらZブログ執筆中でおなじみのトロンボーンの石橋さんがメンバーに! ということでここに載せる気満々で一緒に写真を撮りました(笑)。



ということで10月も色々ありました。

僕のライブ情報はウェブサイトのhttp://maosone.com/gigs.jp でご覧いただけます。

次回リーダーライブは、
11月29日(木) 六本木アルフィーで曽根麻央(trumpet&piano)、山本連(e-bass)、木村紘(drums)でお届けします! お待ちしております!

http://alfie.tokyo/

【Z BLOG】曽根 麻央:Brightness Of The Lives

こんにちは。トランペットの曽根です。そういえば、僕のバンド『Brightness Of The Lives』の紹介をこのブログではしていませんでした! 先日ライブが2daysあったので、そのご報告も兼ねて紹介します。

『Brightness Of The Lives』は2014年の全米桜祭りで演奏するためメンバーを集めてください、という日本大使館とバークリー音楽大学の依頼を僕が受けて、当時ボストンで学生だった、井上銘(guitar)、山本連(bass)、木村紘(drums)に声をかけたところから始まりました。
ちょうど僕が日本の音を用いたジャズを作曲し始めた頃だったので、全米桜祭りに向けて何曲もこのバンドのために書いたのを覚えています。「Brightness Of The Lives」はその時の一曲の名前だったのですが、バンドの名前になってしまいました。

ちょっと昔の写真を引っ張り出してみます!

2014年のアー写。バークリーの新しいビルで撮影。


最初の演奏はワシントンDCのワーナーシアターでした。


オープニングセレモニーでご一緒した夏川りみさんと大西宇宙さん。日本大使公邸にて。


そして本家ブルース・アレイ!!


若いね(笑)! 
その後僕以外の各々が日本での活動を開始し、2017年に僕が日本に戻ったので、アルバム『Infinite Creature』のDISC 2にこのバンドは収録されています。

先日の10月9日の柏Studio WUUと10月10日のTokyo Tucは平日にも関わらず多くのお客様にご来場いただけたのでまずは心より感謝です! バンド・メンバーの一人一人のスキルが4年前とはかけ離れて成長していて、それがCD発売以降のレパートリーにも活かされ、改善されたサウンドに僕が一番楽しんでいたのではないかと思います。

このバンドのトランペットのパートは非常にハードなものが多いので コンディション管理がメインの仕事になるので、演奏が始まってしまえば本当に楽しいのです(笑)。

10月9日の柏Studio WUUです。子供の時からお世話になっているライブハウスです。


そして10月10日のTokyo Tuc。こちらもデビュー前より大変お世話になったお店。残念ながら今年の12月をもって閉店なので、このバンドでの出演は最後になってしまいました。



また二曲ほどこのライブ演奏をYouTubeにアップしてみたので聞いてみてください! 

『月の砂漠』
https://youtu.be/NrxX84nCtw8

『メドレー:Shrine – Recollection』
https://youtu.be/20mXAxAM0Ao

Tokyo Tuc では11月24日にLAからトランペットのマイク・ロチャを迎えて僕のトリオとコラボします。これが本当に僕の最後のTokyo Tuc出演です! 是非!
http://tokyotuc.jp/2015/09/06/20181124/

『制御不能の初コラボレーション! 』
曽根麻央(tp,pf) 伊藤勇司(b) 則武 諒(ds)
Special Guest:マイク・ロチャ(tp)

■OPEN 18:00 1st Show 18:30~19:30 / 2nd Show 19:50~20:50
■Music Charge
□一般 ¥3,800 (tax in/当日¥500up)
□一般ペア ¥7,000 (tax in/当日¥1,000up) □学生 ¥2,000(tax in/当日¥500up /要学生証)

【Z BLOG】曽根 麻央:第33回トランペット・フェスティバル

こんにちは。トランペットの曽根です。今日は9月30日に日本トランペット協会(以下JTA)主催で行われた第33回トランペット・フェスティバルについて書きたいと思います。

今年で33回目になったJTAトランペット・フェスティバルは上野の石橋メモリアルホールで開催されました。とても響の美しいホールで、トランペットの魅力が伝わったかと思います。参加者は会員のみにとどまらず、一般のお客さんも見受けられました。演奏は、一般大学のオーケストラ・サークルのトランペット奏者たち、各音楽大学の学生が学校の枠を取り払った合同トランペットアンサンブル、そしてスペシャル・ゲストに私・曽根麻央トリオという流れで進みました。ロビーにはヤマハさんを含めたメーカーがブースを構えていて、とても楽しかったです。ITGのカンファレンスを思い出しました。

僕のトリオは伊藤勇司がベース、木村紘がドラムスを担当しました。この日はほとんど生音で演奏しました。ピアノだけ薄っすらとPAを入れました。演目はドン・チェリーの「Art Deco」、オリジナルの「Within The Moment」、エリントン&ストレイホーンの「Isfahan」、オリジナル「From The South」、そして最後にメンバー3人一緒に即興で曲をその場で構成しました。
「Art Deco」の演奏はYouTubeにアップしてみましたので、聞いてみてください。

https://youtu.be/WkqBtjXvWXQ

今回のトランペット・フェスティバルで最も驚かされたのは、日本の学生トランペット奏者のレベルの高さです。テクニックの優れた奏者、野太い音を出す奏者、ハイノートまで綺麗に奏でる奏者など個性に富んでいました。私より下の世代で際立つ奏者を何人も目にすることができ本当に嬉しかったです。これは協会が今日まで若き奏者に良い機会を与えてきたのが大きく貢献しているなと感じました。
僕自身2008年の高校一年生の当時、師匠の杉木峯夫先生に「JTAタイガー大越マスタークラス」を受講してみないかと誘われたのがきっかけで、バークリー音楽大学に入学しました。若い人たちに機会を与え続けてくれています。

このようにジャンルを超えて、世代を超えて、トランペット奏者が多数集える機会というのは貴重であり、21世紀のこれからの音楽界を支える糧となり得ると強く信じています。というのも音楽の在り方自体がグローバル化し様々なジャンルと融合している今、壁を超えて優れた奏者たちが持つ有意義な奏法や練習方、考え方などを共有し、互いに高め合う機会は今後さらに必要とされるでしょう。とても貴重な機会をありがとうございました。

【Z BLOG】曽根 麻央:ショーン・ジョーンズが言うトランペット練習の3つの流れ

こんにちは。トランペットの曽根麻央です。今日は僕の師匠、ショーン・ジョーンズがITGカンファレンスのクリニックで2014年に言っていた、トランペットの習得に必要な3つの練習の流れについて僕なりにまとめたのでご紹介します。可能な時間内で、この流れに沿って、自分に必要な日々の練習を行うことで、トランペットが上達するであろう、ということです。


1、『基礎練習』。・・・例)ロングトーン、Flow Study、スラー、Bending、タング・スラー 、タンギング等

当たり前ですが、楽器を習得する上で最も大事であり、美しい音色とクリアーなアッタク演奏する技術を身につける練習です。

ロングトーンはウィスパー・トーン(自分の吹ける最小のボリュームでのロングトーン)で行うのもよいです。最小のボリューム、最小の力、必要最低限の息で唇が反応し音が鳴る状態を体に覚えさせることが目的です。
Flow Studiesやスラー、タング・スラーは息の流れを途絶えさせることなく、舌の位置や息の量など音を出すのに必要な条件を体に覚えさせることが出来ます。そしてよりフレキシブルな楽器の技術を習得するのが目的です。タング・スラーとはリップ・スラーの別名で、音程を変えるのは唇の働きではなく、舌の上下運動によるから、タング・スラーと言うべきだそうです。
BendingはJames Stamp の本にも載っていますが、トランペットでより太く安定した音を出す為の練習です。


2、『基礎補強』と訳したらいいのでしょうか。・・・例)アーバン、トップトーン、コンコーネ、シャルリエなどの練習曲、リリカルスタディー等

基礎練習で身につけた技術を、練習曲の上で実際に用いることで、トランペットの技術を補いながら、同時に音楽的表現を求められるので、これらを同時に身につけるのも目的です。しかも、これらの練習曲はトランペットでは演奏困難なように書かれているので、自分の技術向上には欠かせないものばかりです。


3、『パフォーマンスのための練習・音楽の理解を深める時間』。・・・例)トランスクライブ(耳コピ)、インプロビゼーション(アドリブ)の練習、曲の分析、実際に本番で演奏する内容の練習などです。自らが理想とする音楽家像に近づく為に習得しなければならない課題を見つけて、クリアーしていく時間です。

耳コピはいかにオリジナルに近づけるか、オリジナルの特徴を真似できるかが大事です。アーティキュレーションや8部音符のタイミング、ピッチ、ゴーストノート、そういった細部にまで至ります。
吹けないコード進行を練習するのも大事です。きちんとスタンダード曲を吹けるようにしましょう。コードスケールやハーモニーについての知識もこの時間を使って深めましょう。そして、頭で理解したことは実際に吹いてみると活用できます。


いかがでしょうか? 皆さんもトランペットの練習を僕と一緒にさらなる上達を目指して楽しみましょう!!

【Z BLOG】曽根 麻央:ジャズフェスと旅とウォームアップ

夏も終わりに近づいて来ました! 日本各地で開催されるジャズフェスですが、今年は今の所、流山、今治、そして鹿児島と行ってきました。

 今治は毎年、ヤマハのモニターでもある猪俣猛さんのバンドメンバーとして行っています。暖かい実行委員とオーディエンスと美しい自然に囲まれる時間を毎年過ごさせていただいております。そして、ご飯も美味しいので毎年食べ過ぎ注意な感じです(笑)。写真は伯方島での練習風景。


そして美しい今治城。




 鹿児島は初参加でした! みんながリーダーとして呼ばれ、ジャズフェスがバンドを組み、あらゆる会場でセッションをするという画期的な企画! 実行委員長が素晴らしいピアニスト・松本圭史さんなので、音楽的にも非常にレベルの高い内容が提供されています! 今年のスペシャルゲストはなんとあの、カート・ローゼンウィンケル(ギター)。演奏で呼ばれた我々ミュージシャンにも聞くことを楽しませてくれる。今後どんどん発展し続ける素晴らしいジャズ・フェスティバルでした! 写真は曽根麻央カルテット(曽根 麻央、井上銘、織原良次、香月 宏文)の天文館公園ステージでの様子。他にも様々な、ステージが街中に組まれました!




 ヤマハの原モデルでもお馴染みの僕の師匠、原朋直先生とダブルトランペットなんて企画もありました!!



その他にも旅の仕事があったのですが、このようなシチュエーションでもトランペット奏者にウォームアップは欠かせません。ホテルでの練習に活躍するのがプラクティス・ミュートです。オープンで練習できないシチュエーションが続くと意外とプラクティス・ミュートの良さに気付かされます。
 唇がオープンで演奏している時よりも、最小限の力でリラックスしている印象があるので、普段オープンでウォームアップをしている時よりも調子がいい気がします。これは個人的に要研究です! 内容的にもほとんどオープンでウォームアップしている時と変わらず、J. スタンプから、H.L.クラーク、そして、タングスラーの流れですが、本番を演奏した時の印象がミュートでウォームアップした時とオープンでした時とでかなり違う気がします。また暫く色々と試したらここで報告します!

さて、今後のリーダーライブですが、
9/15(土) 曽根麻央トリオ at 小川町(淡路町・新御茶ノ水) Lydian
9/21(金) 曽根麻央トリオat 柏 Nardis
9/22(土) 曽根麻央トリオ at JR野洲駅南口 オクトーバーフェストやすJazz Up!
9/23(日) 曽根麻央トリオ at 名古屋・覚王山 Star Eyes
9/29(土) 曽根麻央&松丸契(sax) DUO at 小岩Cochi
9/30(日) 曽根麻央トリオ at 上野学園石橋メモリアルホール『第33回 トランペット・フェスティバル』

お待ちしております!

【Z BLOG】曽根 麻央:「使用楽器」

そういえばZブログを書き始めて約2ヶ月が経とうとしていますが、自分の楽器の話をしていませんでした! 9月30日には日本トランペット協会主催の『第33回 トランペット・フェスティバル』にもゲスト出演しているので、この機会に使っているトランペットについて紹介します。
(9/30 公演詳細:http://trumpeters.jp/event/tpfes33.htm#sg


今、僕はYTR-9335NYSといういわゆるヤマハ・ニューヨーク・モデルを使っています。実は17歳の頃に師匠のタイガー大越先生に憧れて買ったのがきっかけで、それ以来10年間ずっと使っています。非常に素直で、音程も正確な楽器ですが、練習をサボって怠けるとすぐに見透かされます(笑)。自分を写す鏡のような存在です。



マウスピースは他社製の1-1/2Bのスロートを24に開けたものをずっと使っています。これはもう一人の師匠・ショーン・ジョーンズから借りているうちに譲り受けてしまったもの(笑)の2代目になります。

 フリューゲルホルンはYFH8310Uをこれも高校1年生ぐらいから使っています。実はフリューゲルのマウスピースとの良い出会いは果たしてなく、トランペットの1-1/2Bをそのまま差し込むという荒技で吹いています(笑)。


元々、トランペットを始める前から家にUX50Aというヤマハのアップライト・ピアノがあり、これと共に育ったヤマハっ子です。このピアノの上でたくさん譜面を書きました。



その後ルイ・アームストロングの影響で8歳のクリスマス・プレゼントとしてスチューデントモデルYTR2335を買ってもらったのが本格的なトランペットとの出会いでした。翌年の5月にはもうステージに立つという荒技でしたが、そのお陰で今もステージに立っています。


最近ではJames Stamp: Warm-ups + Studiesのp.5、p.7のエクササイズでウォームアップをして、ロングトーン、タングスラー、タンギング、そして時間があればエチュードという順番で楽器の練習をしています。スタンプのエクササイズで最初にしっかりと息を通してその日のコンディションを見るのが僕にはあっているようです。
その他、日々の練習過程などはインスタグラムにあげたりもしているので、@maosone1をチェックしてみてください!
皆さんも自分にあった楽器のセッティング、練習方法など頑張って見つけてみてください!

【Z BLOG】曽根 麻央:SwingとEven 8th のアーティキュレーションの違い

皆さま、こんにちは曽根麻央です。日曜日に地元の2 Daysリーダー・ホール・コンサートの1日目が満員御礼で開催でき、地域のみなさまあっての自分の音楽活動だと再認識でき感謝でいっぱいです。今週19日の2日目に向けて練習を積んでいます。




今日はSwingとEven 8th(ストレート・フィール)のアーティキュレーションの違いにつて、僕が受けたマスタークラスや授業でのマエストロの言葉を借りながら考えていきたいなと思います。もし誰かにドラムもピアノもベースも居ないソロ・トランペットで毎コーラスSwingとEven 8th を交互に吹いて、聞き手から明確に違いがわかるように演奏してほしい、なんて難題を言われた場合どう演奏しますか? というお話です。

 現在のサックスの第一人者であるジョージ・ガゾーンがバークリー音楽大学の修士課程で担当する「トライアディック&クロマティック・コンセプト」のクラスを僕は受ました。その中でも印象的に残っている言葉が、どんな時でもEven 8th で練習し演奏しなさい、ということでした。おそらく吹奏楽からJazzに入る奏者も多い日本ではSwingは跳ねた吹き方、それ以外はEven 8th で練習しなさいと言われるのが一般的かもしれません。ただその教え方では生徒を不自然に跳ねる、聞き手に違和感すら覚えさせるSwingの吹き方に陥れてしまう可能性が大いにあります。そこでガゾーン先生はクラスやマスタークラスでは、メトロノームを使い、全てEven 8th で練習することがタイムとフィーリングを良くする早道だと教えています。

 では、最初の質問のようにSwingとEven 8thの違いを、聴き手が明確にわかるように演奏するにはどうしたらよいでしょうか? 実はこの質問はジョー・ロバーノが彼のレッスン中に生徒たちに質問しました。ジョー・ロバーノは複数のグラミー賞を受賞したサックス奏者です。そのレッスンでは誰も言葉で具体的に方法を言いあらわせる生徒はいませんでした。沈黙の後、ロバーノ先生は「SwingもEven 8th も基本的には一緒だが、SwingよりEven 8th の方が一つ一つのアッタクは際立つはずだ、それが違いだよ」とおっしゃいながら、自らデモンストレーションを行い、見事に違いを見せてくださいました。
 この2人のマエストロの言葉を総合するとSwingもEven 8th もEvenで演奏され、練習されるべきだが、2つのアーティキュレーションの違いはSwingよりもEvenの方がアッタクは強く、一つ一つの音、前後の音はそれぞれより隔離(アイソレート)されている、ということです。

ジョージ・ガゾーンとジョー・ロバーノの2テナーでの演奏 ⇩
https://youtu.be/QzDA8mC5fbs
ではまた次回をお楽しみに!

【Z BLOG】曽根 麻央:作曲もインプロも、シンプルな要素を発展させて…

皆さま、こんにちは。トランペット&ピアノの曽根麻央です。

最近は改めて音楽を構成する基本的な要素、例えばテーマやアイディア、プレーズなどはなるべくシンプルにした方がより完成度の高い音楽になるという事を考えさせられることが多くなりました。
完成度の高い音楽と一言で済ませてしまいましたが、この場合は「統一感のある音楽」「ストーリーに一貫性がある音楽」と言い換えることもできます。

実は先日、ある世界的作曲家の新作スコアの一部の写譜(写譜と言っても昔のように手書きではなく楽譜作成ソフトへのインプット)を有難いことに任され、勉強させていただきました。
時間を忘れて没頭ました。
原譜のミスを正したり、ミスのような実は作者の意図した正解を見分けたり、初めて他の作者の写譜という責任重大な作業でしたが、学ぶことはとても多かったのです。今まで考え付かなかった音の組み合わせ、楽譜から伝わる作者の精神力など多岐にわたりますが、特に感銘を受けたのが小さなシンプルなアイディアの発展のさせ方です。

音楽上の基本的アイディアとは大きく分けて「リズム・パターン」と「音程」があります。この2つの要素を繰り返し用いて発展させ、発展した先に冒険があり、また基本に帰ってくる。これはベートーベンの「運命」を聞いても「リズム・パターン」と「音程」を発展させ一つの壮大なストーリーを組み立てているし、セロニアス・モンクの曲や演奏にも同じことが言えます。写譜を任されたこの作品も、特に長い作品、しかも複雑な音の組み合わせにも関わらず、全体を通して見事なストーリーがありました。

私たちジャズ・ミュージシャンのインプロヴィゼーション(いわゆるアドリブ)にもこのような「コンポーザー・マインド」は絶対に必要だと思います。折角努力して練習した音階もフレーズも自分なりに発展させないと取って付けた異質なものとなり、ストーリーにはなりません。特に「リズム・パターン」で音楽を発展させるのは全ての楽器奏者にとって強力な武器となるので私も常に研究しています。音程はその後に勝手に追てくると行っても過言ではないです。自分やバンドメンバーが産み落としたフレーズには責任を持って発展させ繋げていく、これもジャズの楽しみ方の一つです。

(写真は今私が作曲中のもの)


【8月のリーダー・ライブ】

8/12(日) @ 流山 生涯学習センター

w/ 曽根麻央tp&keys、井上銘gt、山本連e-bass、木村紘ds

8/14(火) @ 柏 Nardis

w/ 曽根麻央tp&p、伊藤勇司bass(デュオ)

8/19(日) @ 流山 生涯学習センター

w/ 曽根麻央tp&p、伊藤勇司bass、中道みさき

8/23(木) @ 小岩 Cochi

w/ 曽根麻央tp&p、伊藤勇司bass、中道みさき