2015年 1月 の投稿一覧

【Z BLOG】三木 俊雄:音楽で生活するということ。

最近、中高の同窓会が何度かあった。
おそらく、多くの僕ら世代にとっては子育ても一段落して、過去を振り返り懐かしむ年代となったのだろう。
僕達は80年代後半に大学を卒業したので、彼らは超売り手市場のいわゆるバブル入社組。今ではわりと良い会社のわりと良い役職についていたりする。
最近はFacebookなどのSNSがあるお陰でお互いの近況はある程度分かる。僕が音楽をやっていることは大体知っているようだ。
そして彼らと久しぶりに会って、必ず聞かれるのが「お前、それで食えているのか?」ということ。



「音楽で生活している」と一言で言っても、そのどこまでを「音楽で」というかは複雑だ。
毎年の確定申告では職業欄に「音楽家」と書いているが、例えば住宅ローンの申し込みでは「大学講師」と書けと言われる。
多分、僕が何か悪いことをして捕まったら新聞には「自称ミュージシャン」とか書かれるのだろう。



僕を含めて多くの「ミュージシャン」は演奏はもとより、それ以外の活動での収入を得て生活している。
僕の場合、大学の非常勤講師を含むレッスン、アレンジ、作曲、及びそれらによる著作権使用料、雑誌、書籍やブログなどの執筆や採譜、海外ミュージシャンへのインタビューや通訳、ラジオのパーソナリティ、などなどなど…



おそらく音楽以外の分野でも同じ事が言えるかと思うが、いわゆるフリーランスとしてこの世の中を渡って行くには大きく分けて2つの道がある。
一つはプレーヤーの大勢いる、いわゆるメジャーな分野で1位と言わずともかなりの上位を獲得する。
もう一つはなるべく競争相手のいない分野、いわゆるブルーオーシャンを開拓し、その中で優位を獲得する、というもの。



僕は幼い頃から人との競争が苦手で、上記のいずれも「上位を獲得」というのは非常に厳しい。
とは言うもの、実際問題として何らかの優位を獲得しなければ生活して行くことは難しい。
そのために何か特別な戦略を立てたというわけではないが、過去を振り返って多分こうだったんだろうな、と思うものが有るのかも知れない。それはおそらく、自分に出来ることを幾つか、出来れば数多くに分散させ、その組み合わせで「自分にしか出来ないこと」の優位を獲得する、ということだろうか。



例えば、このブログでもよく取り上げている海外ミュージシャンのインタビューや通訳。僕の英語力など全くもってナンチャッテもいい所であるが、こと音楽や楽器の専門的な話になると、もはやそれは「英語力」の問題ではなくなる。
僕のやっているフロントページ・オーケストラは通常の編成ではないので、世の中にあまたあるビッグバンドと競合しない。
「評論家は譜面やコードが読めず、プレーヤーは音楽を上手く言葉で語れない」と、ある雑誌の編集者は言っていた。



つまり、純粋な意味での「その道のプロ」は非常に大切な能力ではあるが、それだけに特化した場合、食べていけるのは極わずかであり、また入れ替わりも激しい。しかし、世の中には小さなスキマ、つまり「ニッチな需要」というものもが多数存在するものである。そしてそれは実は複数の専門性をまたがったものであることが多い。一つ一つをとってみれば、もちろんそれだけで食べていくことは出来ないだろうが、塵も積もれば何とやらだ。



これはプロを目指す大学の生徒などにも言っていることで、「~一筋」というのに憧れる気持ちはよく分かるが、なるべく多くのチャンネルを持って欲しいと思う。
もちろん最初はゴミ拾いのような雑用を頼まれる事が多々あるものだが、やがてそうやって自分の居場所を拡げるうちに、そこで出会う多くの人々が助けてくれることになるからだ。



“Don’t put all your eggs in one basket”



【Z BLOG】田中 充:山形の旅

いろんな人のサポートで吹く仕事をしていると、色々なところに行きます。
空き時間があったら散歩したり、仕事の後は地元の居酒屋さんに行ったりするのもとても楽しいです。







先日山形の酒田市に行った時に、とてもいい感じの居酒屋さんを見つけて、入ってみました。
お客さんは始め僕一人で、カウンターに座って色々と話を聞いたりしながら、
その土地、その季節ならではのものをいただきました。



写真は「がさ海老の塩焼き」頭から丸かじり!
この海老は腐ってしまうのが早く、なかなか他の場所まで運ぶのも大変だったから、
その土地でしか食べられないんだそうです。
そういう、そこにしかないものを頂くのが旅の楽しみの一つでもあります。



あとは近くの酒蔵の日本酒をいただきながら。3日前に搾った!っていうのとかもいただいて、ご満悦でした。
新幹線や飛行機やらで、色々な場所に簡単に行けるのはいいのですが、
簡単になりすぎると日帰り仕事が多くなって、こういう旅の楽しみもなくなってしまうなー、なんて少し思います。

【Z BLOG】三木 俊雄:ボブ・ミンツァー ワークショップ その3

インプロビゼーションにおいて、調性から離れた音をどのように把握するのか?
パターンの最も短い単位のモチーフは大抵ドレミで歌えるものであるからそれを素早く移調するのか、あるいは五線譜またはピアノの鍵盤をイメージするのか、あるいはサックスのフィンガリングをイメージするのか?



この問いに対するマイケルの答えは、「自分は絶対音感を持っておらず音の把握としては相対音感である。実際のプレイにおいてはいろいろなもののミックスではあるが、メインとしてはサックスのフィンガリングをイメージしている」との事。
つまり、ソルフェージュとしては相対音感に基づく「移動ド」であるが、実際のプレイではフィンガリングをイメージすることによってそれを飛び越している、と考えられる。



なるほど、しかしそれにしても三人とも実に正直で誠実だと感心する。
真の実力者は自分を神秘的に見せようなどとはしないのだなぁと思う。



ワークショップ終了後、教授を務めるピアニストの佐山雅弘氏をはじめ、昭和音大で教鞭を取るミュージシャン仲間とその事について立ち話を。
その中で「フィンガリングで覚えてやる場合、持ち替えが上手くいかない」という意見があった。
つまり例えばコンファメーションのテーマをフィンガリングだけで覚えた場合、アルトからソプラノなどキーの違う楽器に持ち替えた場合そのキーのフィンガリングでは通用しない、ということで、なるほどその通りだ。



おそらくマイケルの言うフィンガリングとはコンファメーションのような長いラインではなく、もっと短い4,5音程度のモチーフを想定していっていてると思われる。それらをフィンガリングとして明確にイメージするためにはそのモチーフを塊として捉え、その塊を12キーで予め練習しておく必要がある。
そう思うとマイケルのプレイスタイルには成る程と思わせるものがあるのではないだろうか。



この「塊として捉える」という考え方はとても重要だと思う。
「インプロビゼーション」すなわち「即興演奏」といいながら、一音一音その場で作曲しているわけではない。我々の、いや、少なくとも僕の頭脳はそれほど回転が速くはないのだ。
そこで出動を要請するのがこの「塊」。
文章を読む時も一文字一文字読むのではなく、少なくとも「一句」を「塊」として捉え読んでいる。
そしてこの「塊」は日々の生活のなかで予め慣れ親しんだもの。
そして更にその慣れ親しんだものはまた別の慣れ親しんだものに自動的に結び付く。「おはよう」は無条件に「ごさいます」に結び付くように。



これは一種の「自動操縦」であり、インプロビゼーションの理想から言えば必ずしも良いとは言えないかもしれない。
確かに練習したフレーズなりパターンをそのまま演奏に当てはめようとした場合、上手いっても上手くいかなくても(大抵はこちらだが)何かしっくりこないものだ。また、いわゆる「手癖」に陥る事もあるだろう。
出来ることならば、まるで雷に撃たれたような、自分でもビックリするな、つまり練習をしたことがないのにその場で出来てしまうというケミストリーの体験を求めているのではないだろうか。



しかし当然ながらこれは野球で言えば初球からいきなりホームランを打ちに行くようなもので余り現実的ではない。
シングルヒットを重ね塁を進め、時にはバントなどもしてランナーを貯め、ゲームを進める事がまず第一だ。ホームランが生まれるとすれば、それはそういったゲームの中。
つまり、インプロビゼーションとは天の啓示よる「即興演奏」ではなく、思考をすることを脱するまで練習された断片を予め用意することによって生まれるかもしれないケミストリーの追求ということになるのではないだろうか。



結局のところ絶対音感の有る無しは、登るルートの違いはあれ、目指す頂は同じということなのだろう。

【Z BLOG】バンマス:第24回スチューデント・ジャズ・フェスティバル2015東日本

小学校、中学校、高校生を対象にしたジャズ・フェスティバル『スチューデント・ジャズ・フェスティバル』も
24回目を迎え、ますます参加校の実力もアップし、1月11日、12日の2日間、五反田ゆうぽうとホールが
大いに盛り上がりました。



昔は大学生になってジャズを始める人がほとんどでしたが、最近のようにジャズに取り組み始める年齢が
早くなったことで、アメリカへのジャズ留学を希望する人たちの年齢を引き下げました。
寺久保エレナさんや中島あきはさんの例を挙げるまでもないでしょう。



東日本大会には、昨日今日で33校が参加しました。これと同じような規模で西日本でも大会が行われているので、
その規模は、大学生のビッグバンドコンテストの規模を遥かに超えています。
ゆうぽうとホールのような大ホールで、パフォーマンスを披露できるのも恵まれているし、
この大会のパフォーマンスが評価され、推薦された帝京高校、横浜市立笹下中学校、茨城県立下館工業高校の3校は、
10月に浜松で行なわれる浜松ジャズ・フェスティバルにも参加するご褒美もあります。



また参加したすべての学校には、内堀 勝(アレンジャー)、大山日出男(サックス)、椎名 豊(ピアノ)、
広瀬潤次(ドラム)の4氏から、丁寧な講評をいただけるので、今後の練習の参考になるでしょう。
若い世代にジャズがますます浸透していくことを実感する大会でした。



このフェスティバルでの受賞者は下記の通りです。



【SJF2015】1日目結果
●個人賞 優秀プレイヤー賞
 那須塩原南小 Tb
 保木間小 Tb
 ミュージックトイズ As
 松本蟻ケ崎高 Ts
 青梅・多摩高 Dr, Bs
 立教池袋中高 As



●JAJE特別賞
 那須塩原南小、菁莪中、山中湖中、トイズ、青梅・多摩高、帝京高、東海高 優秀賞:調布一小、保木間小、
 平楽中、子持中、川柳中、武蔵野J、蟻ケ崎高、静岡サレジオ、松本深志高、立教池袋、山手学院



【SJF2015】2日目結果
●個人賞 優秀プレイヤー賞
 武蔵村山十小 Tb,Tp
 府中四小 AS
 笹下中 Bs,Tb,Tp
 府中高 Ts



●団体賞 JAJE特別賞
 府中四小、笹下中、水戸工高、下館工高、川越高



●優秀賞
 武蔵村山十小、南山小、港中、品川学園、府中高、小石川中等、暁星中高



●JAJE東日本会長賞(両日から)
 2015年10月、アクトシティ浜松で開催される浜松ジャズウィークへ、東日本代表として以下の3団体を推薦します。
 横浜市立笹下中学校、帝京高等学校、茨城県立下館工業高等学校







【Z BLOG】中山 浩佑:Funk Orchestra T.P.O. &大忘年会

先日は久しぶりにTbであり、コンポーザーでもあるはぐれ雲永松さん率いる
「Funk Orchestra T.P.O.」のライブ@赤坂Bbに参加してきました!!







T.P.O.への参加は多分一年ぶり?くらいでした。
久しぶりのT.P.O.は爆音で、吹きごたえのある曲達!すごく楽しかった!!



今振り返ると、はぐれさんとの出逢いは大学卒業してすぐくらいの時でした。
知人を介したセッションにゲストで遊びに来てくださって、色々お付き合いさせてもらえる様になりました。
元々T.P.O.自体は僕が高校時代にたまたまCDショップの店頭でおすすめCDにあがっていて、
たまたま聴いた時にこんなかっこいいバンドあるんだ!と思い高校生時代、愛聴したCDの1つです。
そんなバンドに参加させて頂いて、もう5年くらいになると思いますが、本当に嬉しく思っています。



皆さんも是非、T.P.O.のライブにお越し下さいね!!



→Funk Orchestra T.P.O. web site



そして、その頃ちょうど年末という事で先日僕のバンドメンバー、
そして仕事等で一緒になった同世代のミュージシャンに声をかけて忘年会をしました!!
年末のクソ忙しい時期にも関わらず、仕事が終わるとわいわい集まってくるという感じで、
どんどん人が増えて行き、すごく大規模で豪華な忘年会になりました。











こうして忘年会を主催する事自体初めてでしたが、こうやって集まって、
また色んな方向で活躍してる同世代のミュージシャンや作曲家が沢山集まってくれて、すごく嬉しかったです。
言う事無く朝まで盛り上がりました(笑)







みなさん、2015年もよろしくお願い致します!!

【Z BLOG】三木 俊雄:ボブ・ミンツァー ワークショップ その2

ボブ・ミンツァーは自身も大学で教えているため、そのワークショップも非常に内容の濃い、そして実際的なものであった。
その中で、やや内容が専門的になるかもしれないが、とても興味深いトピックがあったのでこのブログでも紹介してみたい。



ボブはあるコードの上でトーナリティー(調性)を持たないパターンをプレーする例を取り上げていた。
例えばレソミレドといった任意の5音を短3度づつ連続して下げていくといったもの。
その際、そのパターンをプレーするにあたってトーナリティーから離れた音をどのように把握するのか?という疑問が生じる。
パターンの最も短い単位のモチーフは大抵ドレミで歌えるものであるからそれを素早く移調するのか、あるいは五線譜またはピアノの鍵盤をイメージするのか、あるいはサックスのフィンガリングをイメージするのか?



彼の答えは「何も考えない。」
しかしどんなものであれ、演奏するにあたって何らかの思考的プロセスを経るはず。しかも調性から離れたものであれば尚更ではないか。
その辺りをもう少し掘り下げて聞いてみると、とりあえず「ソルフェージュ(階名によるメロディーの把握)をしたことは無い」と言う。
更に聞けば彼は(完璧とは言えない程度の)絶対音感を持っているとの事。
なるほど、それならいろいろな疑問が解ける。



つまり、音の高さを認識する場合、僕のような絶対音感を持たない者はある基準となる音(多くの場合は曲のキー)からの距離、あるいはその距離感から生まれる「ムード」を手掛かりにする。例えばAの音はFのキーでは3度であるが、Ebのキーでは#11であり、それぞれ違った響き、すなわち「ムード」を持つ。
しかしボブはそういったムードを感じながらも、AはどのキーであってもAであり、必ずしもキーからの距離感を手掛かりにするというプロセスを経ずにプレイ出来るわけだ。



これはいわゆる「移動ド」と「固定ド」の議論になるかと思うが、注意しなければならないのは、移動ドも固定ドも共に、音名又は階名を当てはめて音高を把握する「ソルフェージュ」の分類であること。
ボブの「ソルフェージュをしたことが無い」というのは聴こえて来た、あるいは聴こえて来るであろう音を音名や階名を介さず楽器の演奏に直接結びつけている、ということになる。



そういえば何度かインタビューしたジョシュア・レッドマンも絶対音感を持っており、イメージした音を簡単にその場でプレイ出来てしまうので、若い頃はいわゆるスケールやパターンなどの練習は殆んどしなかった、そしてそれをとても後悔している、と言っていた。



一方、ボブは彼が控室で「これ知ってるかい?」で吹いていたトーナリティーの無いカーグ・エラートのエチュードについて、こういった調性から離れたラインを譜面も見ずにパッと吹けるのはどうしてか?と尋ねたところ「もちろん練習したからに決まってるじゃないか」と。



実はこの同じ質問を今は亡きマイケル・ブレッカーにしてみたことがある。
(次号続く)

【Z BLOG】中山 浩佑:ツアー終了!!

11月頭から始まったナオトインティライミさんのアリーナツアーに参加させて頂いていましたが、福岡にて終了致しました。







ツアーはまだまだ続きますが、僕は福岡マリンメッセで千秋楽でした。
本当に色々な事を見直す事のできた、自分にとってすごく濃いツアーでした。
同世代よりも少し上の、いますごく活躍されている先輩方と一緒に演奏させてもらい、めちゃくちゃ勉強になりました。
本当にいろいろな人に助けられて自分が今ここに居れていると言う事を実感します。心から感謝です。
それに甘んじず、もっともっと素晴らしい先輩方のようになれるように、危機感を持って挑まねばならない。
とまあ、自分の反省はいつでもありますが、本当に得る物が大きかったので備忘録。



コンサート自体は言うまでもなく大盛り上がり!素晴らしいライブでした!!本当に参加させて頂き光栄でした。
関係者の皆様。ありがとうございました!!



【Z BLOG】田中 充:大橋トリオさんライブ

大橋トリオさんの一夜限りのビッグバンドに参加しました。







トランペットは川上鉄平君と僕の2人。
今回は2人とも8340EMでの参加でした。楽器談義に花が咲き、長時間のリハーサルもなんのその。
今回はチューバ、フレンチホルン、トランペット、トロンボーン、クラリネット、という編成があったり、
普通のジャズのビッグバンドとはまた違ったサウンドが心地よかったです。アレンジはサックスの武嶋聡さん。
アイデアも素晴らしいアレンジでした。吹いててとても楽しかった!!







本番はこんな衣装、髪型で、クラシカルに。左から川上鉄平(tp)、本間将人(sax)、田中充(tp)。







また来年もあるといいなあ!

【Z BLOG】三木 俊雄:ボブ・ミンツァー ワークショップ その1

このところ多いのがインタビューやワークショップなどの通訳。
英語が少しばかり話せるといったって、英検やTOEFLなど何も資格らしいものは持っていない。
よってたまにCNNニュースなどを観ても朧げにしかわからないし、場合によっては全くわからない。
その点、音楽に関する事ならある程度なんとかなる。



前回のウォルター・スミスに続き、今回はモントルージャズフェスティバル イン 川崎 で来日していたボブ・ミンツァー。
彼はまさに僕のアイドルの1人だ。
「音楽の街」を推し進める川崎市ということで開催場所である新百合ヶ丘にある昭和音大に向かう。



彼のライブは何度も観たことはあるが、個人的な面識は無い。
今回はワークショップが始まるまで控室で1時間ほどあり、いろいろな話を伺うことが出来た。



ボブ・ミンツァーは自己のビッグバンドをはじめ、故ジャコ・パストリアス・ビッグバンドやイエロージャケットなどで活躍する一方、南カリフォルニア大学で教鞭をとり、現在は長年住んでいたニューヨークを離れロスアンゼルスに住んでいるとのこと。



実は僕がバークリーの学生だった頃バケーションでニューヨークに行った時、彼に電話をかけた事があった。ふと「ボブ・ミンツァーのレッスンを受けられないものか?」と思い立ったのだ。連絡先を知らないので試しにブルックリンのホワイトページをめくったらRobert Mintzerの文字が。
Mintzerという比較的珍しい苗字はそれ一件しかなく、Robertとあるので(BobはRobertの略称)まず間違いないだろうということで恐る恐る電話をかけてみたところ出たのは本人だった。
自分はバークリーの学生で今日から一週間ニューヨークにいるのでレッスンをしてもらえないだろうか、と尋ねると、残念ながら明日からバケーションでカリブ海に行く、との事。
レッスンを受けることは叶わなかったが思いのほかフランクでフレンドリーな対応に驚いたのを覚えている。
その事をボブに話すと、「それはいつ?」「多分87年だったと思います。」「それなら間違い無い。その年、僕は結婚してハネムーンにカリブ海に行ったんだよ。」



彼のようなナイスでメローな人が生存競争の激しい、正に生き馬の目を抜くニューヨークのジャズシーンでその確固たる地位を築いたのはひとえにその実力の故であるが、その事について彼はどう思っているのだろうか?
「もちろん競争はあるさ。僕も誰々のようにプレー出来たら、と思う事もあるけど、逆に言えばその誰かだって君のようにプレー出来たらと思っているかも知れないのさ。
マイク・ブレッカーだっていつも誰かのプレーを聴いて『ワォ!それどうやってやるんだ?』と言っていたよ。」



そんな流れで70~80年代のニューヨークにおける彼の周りのテナープレーヤーの話に。
非常に練習熱心なマイケル・ブレッカーとは対照的にボブ・バーグは全く練習しなかったという。
そして彼が間違いなく天才だと言うスティーブ・グロスマン。
しかし人生の最も実りの多い時期にドラッグに溺れてしまっ彼については あれ程の天才なのに彼は結局自分の音楽を作らなかった。「Sad story…」と惜しむ。
そしてブレッカーもボブ・バーグももうこの世にいない。
彼は遠い目をしてつぶやく。



“I still can’t believe they are not on this planet. But their music is still on”



【Z BLOG】中山 浩佑:仙台&楽器フェア【Z EXPRESS NITE 2014】

昨年11月に、東京ビッグサイトで行われた楽器フェア内でのYAMAHAのイベント。
Z EXPRESS NITE 2014 -featuring Yamaha Z style Instrumentsに参加させて頂きました。
素晴らしいメンバーの皆様とご一緒させて頂けて、めちゃくちゃ光栄でした。







出演:池田雅明(tb,総合プロデューサー), 岡崎好朗(tp), 中山浩佑(tp), 原 朋直(tp), Mike Zachernuk(tp),岩尾浩史(tp),
三塚知貴(tb), 和田充弘(tb), 朝里勝久(b-tb), 鈴木央紹(sax), 多田誠司(sax), 中島あきは(sax), 三木俊雄(sax),
宮本大路(sax), 木原健太郎(p), 鳥越啓介(b), 能村亮平(ds)



すごい沢山のお客さん。そして沢山のスタッフ。YAMAHA関係者の皆様。本当にありがとうございました!!



この前日、僕は日帰りで宮城公演で宮城セキスイハイムスーパーアリーナに出演していました。
ナオト・インティライミさんの公演でした。
こちらも超満員ですごく盛り上がった素敵なライブでした!!!!



最近の僕の課題は本当にコンディションを如何にキープするか?という所が課題です。
調子がいい時はなんでもOKでも、毎日やってると唇が切れたり、腫れたり色んな事がおきて
調子が悪い時はどうするのか?というところがポイントで、ラッパ吹きなら常に格闘している所ですよね。
常に進化していけるようにがんばるぞー!!それはそれで楽しくなりますね!!



また次回!!!