2016年 6月 の投稿一覧

【Z BLOG】朝里 勝久:Luis Bonilla Meets VOLTZ

4月の話になるのですが、トロンボーン奏者Luis BonillaさんとVOLTZが共演する機会がありました。

McCoy Tyner,、Dizzy Gillespie、 Lester Bowie、Tom Harrell、Freddie Hubbard、そして秋吉敏子さんと、巨匠たちのサイドマンとしての演奏活動、またBilly Childs、Gerry Mulligan等数多くのレコーディングセッションに参加。日本人にはThe Vanguard Jazz Orchestraのメンバーとして馴染みがあるかもしれません。こちらでも散々書いたように、VOLTZはアカペラのトロンボーンカルテットで、リズムセクションの役割をほぼバストロ(私)が担当するので、こういった方と共演するのは非常に楽しみであり、かつ緊張するのであります。怖い人だったらどうしよう…。何か話せれば良いんだけど。

かなり余談ですが、以前共演したFrancisco Torresさんは野球がお好きで、「次メジャーに来そうな良いピッチャーはいる?」と聞かれたのでマエケンをお勧めしたら、昨年Torresさんの地元ロサンゼルスドジャースにまさかの移籍が決まり、あの時お勧めしたマエケンをよろしくとこの前伝えておきました。あれ?何の話してたんだっけ。

そうそう、そんな感じで楽しみに、また少し不安にLuisさんを当日待っていたのですが、お会いした瞬間に不安は全て吹き飛びました。底抜けに明るいおじさん!!(失礼)挨拶からお別れまでずーーーっと笑顔。エネルギーに満ち溢れていました。曲はスタンダードをはじめ、彼のオリジナルナンバーをリーダー三塚さんのアレンジで演奏したりと盛りだくさんでした。三塚さんのアレンジをご本人はかなり気に入ったご様子でした。さすがリーダー!
彼の演奏は言うまでもなく本当に素晴らしく、アンサンブルを気持ち良く、引っ張るというよりは優しく誘ってくれる演奏でした。CDなどで聴いていた音より更に暖かく、クリア。また、素人くさい感想ですがオリジナルがとてもイイ!皆さんも機会があれば是非お聴きください。

だいぶ時間は経ちましたが、今彼の顔を思い出してもやっぱり笑顔ばかり出てきます。またいつかお会いしたいです!

【Z BLOG】古屋 ひろこ:♩シモクラドリームコンサート2016♩

ゴールデンウイークの真ん中、5/3憲法記念日に我らがTHE OMATSURIESは下倉楽器さん主催のシモクラドリームコンサート2016に出演致しました。

事前にとてもステキなフライヤーやポスターも作って頂きまして、その上我々THE OMATSURIESはその日トリでの出演なのでした(!)
私個人と致しましては、会場となりました明治大学は母校な訳でして、母校で自分のバンドで演奏すること、それはそれはとても嬉しかったんでございますよ。

この日はいつものTHE OMATSURIES
古屋ひろこtp
枡家小雪tb
吉村隆行key
吉川しんぺいgt
神林亮太b
杉本哲也ds

に加え、ゲストミュージシャンとして小澤篤士tp,新井一徳T.sax,福島哲平B.saxを迎え、いつもよりゴージャスにお届けしました!

盛り上がりは写真をご覧頂ければ一目瞭然かとは思いますが、我々オマツリーズ、イベントのトリとして相応しいやりたい放題(笑)の大盛り上がりにて幕を閉じました。お客様もスタッフさんもみんな巻き込んで、野外の夏フェスかと錯覚するほどの盛り上がりになりました。
アンコールにご参加頂いた、この日ご出演の大筒小筒のお二人、そしてジョイフルブラスからお二人、ありがとうございました!

メンバー、みんな違ってみんな素晴らしかったけどそれにしてもあっちゃんこと小澤篤士君のトランペットのハイトーンを始めプレイは痺れましたね。彼は実は大学の同期なのですが、お互いこうしてミュージシャンとして仕事やバンドを出来ることをとても誇らしく思います。

我々のセットリストはコチラ

●風になりたい
●スーダラ節funk
●Champagne Fight
●ウイスキーが、お好きでしょ(feat.枡家小雪)
●What a Wonderful World→※こちらがその時の動画です♪※
http://youtu.be/HtsEPVZaXkM 

enc)●上を向いて歩こう

コンサートのダイジェストはこちらからご覧になれます↓
https://youtu.be/UmtTbJMilrY 

打ち上げもしっかりと。気分も気候も最高に心地よいので懐かしの錦花公園にて。

打ち上げ足らず、後日BBQにて。


We are THE OMATSURIES!

お世話になりました下倉楽器の皆様、スタッフの皆様、お客様、対バンの皆様、メンバー、ありがとうございました!

※オマツリーズへのご質問、出演依頼などありましたら
theomatsuries@gmail.com

までメールにてご連絡くださいませ。

では、また。

古屋ひろこ

【Z BLOG】フジイ ヒロキ:JAZZ in 竹林コンサート

先日、僕の生徒さんのビッグバンドクラスと一緒に、「JAZZ in 竹林」というタイトルのコンサートに出演して来ました。
船橋市にある飯島農園さんの主催で、我々の参加は今年で3回目になります。梅雨入りするかしないかという微妙なタイミングで、朝には雨が降っていたのですが、何とか無事開催する事が出来ました。

写真を見ていただいても分かると思いますが、なかなかこんな場所で演奏する機会はないですよね(笑)。ですが、緑豊かな竹林で、マイナスイオンを浴びながらの演奏はとても気持ち良いですよ!

演奏後は、農園の美味しい有機野菜と、千葉市場で魚の卸しをやっている生徒さんの豪華な差し入れでのバーベキュー大会。昨年は終演後に別の仕事があり、やむなくリタイアしたのですが、今年は存分に楽しむ事が出来ました!(バーベキューの様子などは、いらしていたカメラマンの安藤さんがとてもリアルにレポートして下さっています)

http://www.ando-shinsaku.com/bamboo_jazz2016.html 

また、このイベントは、三陸の復興支援も兼ねていて、僕が続けているチャリティー活動とも共通する想いがあり、僕のCDを代表の飯島さんには10枚まとめて、他のお客様にもたくさん買っていただきました。CDは農園の野菜直売所に並べて下さるそうです(笑)。

http://hirokifujii.com/cd 

このような活動が、「アマチュアの方の音楽生活を充実させる」、「普段ジャズを聴かない方にもジャズを聴いていただく」、「復興支援をさせていただく」といった事に繋がれば良いなと思っています。
関係者の皆さま、ありがとうございました!

【Z BLOG】朝里 勝久:ジャパンバンドクリニックその2

片岡さんと真島さんのビッグバンド「片岡雄三&Turkish Train」での演奏は、前回記事で書いたように自分にとって本当に大きな意義があったのです。

レセプションでの演奏は、真島さんアレンジの作品を含め大いに盛り上がりました。演奏を聴いているのは当然クリニックの受講者で、吹奏楽関係者。
誰か知り合いに会えるといいなと思っていたのですが、演奏中に前の方から「朝里!おい朝里!」と声援(というかヤジ)が聞こえたので見てみると、大学時代の先輩、同期、後輩が集結していました(笑)
学校吹奏楽の指導者として頑張っているという話は聞いていたのですが、かなり久しぶりに会った(というか、ヤジられた)ので、恥ずかしいような嬉しいような。
他にも中学時代の先輩がいたりと、本当に規模の大きいイベントであることを思い知らされました。
クリニックというからには割と堅苦しいものをイメージしていたのですが、皆さん心底楽しんでいて、とても良い空間で演奏できたと思います。

我々の演奏の最後は「宝島」。吹奏楽関係者にはお馴染み、当然のごとく怒涛の盛り上がりを見せました。ちなみに私はイントロで既に泣きそうでした。(※余談ですが、ゲストで共演したTp奏者アンドレア・トファネッリさんは、この曲で急激に盛り上がったのに驚き、戸惑ったそうです 笑)

ここで個人的に緊張度Max。なんと中学3年生以来の宝島ソロを吹くことになったのです…。

色々な想いがありすぎて、本番何をやったのかあまり覚えていないのですが、とにかく、片岡さんに非常に感謝しています。そして、勿論真島さんにも。

演奏後は母校武蔵野音大の関係者の皆さんと飲みに行き、学生時代の雰囲気を久々に楽しみました。

たくさんのエネルギーを貰えたイベントでした!

【Z BLOG】三木 俊雄:中村の考え

ジャズ・ピアニスト中村真氏のブログ。

主に次代を担うであろう若い世代に向けて書かれた、ミュージシャンとしての心得、こころざしから、ベース論、ドラム論、ヴォーカル論、楽器の音色、タッチに至るまでのかなり辛口なアドバイスの数々。

彼は才能に恵まれ実力を備えた素晴らしいピアニストでありながら、ある部分ではジャズ界の現状に背を向け、寝袋一つ背負い自転車で全国を周るという、物凄い信念と実行力の持ち主だ。

決して権威におもねらず、身の立ち回りの上手さで何とかこの世界を泳いでいるようなミュージシャンをバッサリと切って捨てるその口調は北大路魯山人さながら痛快であると同時に、当然あらぬ方面から反感を買うことも予想される。
本ブログにはコメント欄もあり、本人は一つひとつ丁寧に返信しているが、中には投稿者同士が感情的にぶつかり合うものもあり、まぁ、やれやれである。

彼の経験から導き出される知見は実に的を射たものであり、示唆に富む。何処そこからの受け売りではない彼自身の考え、視点の重みを感じる。
但し、その書かれている内容にピンと来るのは、ある程度自らの経験を通してそのような「身に覚え」のある者に限られるだろう。そしてそれゆえある種の痛みを伴う。また一方そのような経験の少ない若者にはそもそも響かないのでは、というジレンマを抱えているようにも思える。
かくいう僕も「中村の考え」を読み進めるにつれ次第に自分が後ろめたい気持ちになってくるのは、おそらく僕が彼ほどの信念も自信も持っていないからだろう。

ともあれ、このブログはさらなる高みに向かって進む彼自身にとってもひとつの心の支えになっているはずであり、それは是非とも応援したいと思う。
御一読をお勧めする。

http://nakamuranokangae.blog55.fc2.com 

【Z BLOG】古屋 ひろこ:バースデーライブ♡

四月生まれというのはあれですね、五月以降生まれのみんなより早く生まれた分世の中のいろはを吸収し始めるのも早い、そしてその分歳を重ねるのも早いわけで。得したり、損なのかな?と思うこともあったり。
ただ人生は総じて本当に楽しい。と思って生きております、こんにちは古屋ひろこです。

大人になってある程度いろんなことを自分の思うように出来るようになってからと言うものの、僭越ながら毎年誕生日とその近辺は、ねぇねぇ!私を祝って!なバースデーアタシ祭LIVEを開催させていただいております。

今年も漏れなく開催されました。場所は最近ホームライブハウスになっている新宿LIVE BAR Strength∞。マスターのたけさんはとてもステキなナイスガイで、ライブハウスはとても歌舞伎町にあるとは思えない木目調の優しい雰囲気。
今年のアタシ祭出演は、自身のホームバンドTHE OMATSURIES、そしてもう8年続けている、吉村隆行君(pianist&composer,arranger)と私のトランペットのduo、そして東京アクティブNEETsを始めその他多勢のゲストミュージシャン!多勢のお客様にもおいで頂いたお陰でライブは大盛況に終わり、本当に本当にとてもステキなコンサートになりました。最後の大セッションはオマツリーズ史上最高だったかも。
皆様も是非一度ライブ会場に足をお運びくださいませ。

THE OMATSURIES
古屋ひろこtp
枡家小雪tb&vo
吉村隆行key
吉川しんぺいgt
星知輝b
杉本哲也ds

Guest musicians
宮﨑達也A.sax
大内満春T.sax

岩本義雄T.sax
神林亮太b
ショボンds&perc.

大学生の時にプロミュージシャンとして活動し始めて以来、本当に歳を重ねるほどステキな出会いが満載で、この先一体どうなっちゃうのと不安になってしまうくらいですが、30歳から31歳へと歳を重ねたこの年も本当に素晴らしい仲間やお客様に囲まれて幸せなことこの上なし、31歳のスタートラインは素晴らしく、最高な一年になりそうです。

【Z BLOG】三木 俊雄:雲井雅人「アルトサクソフォーンとピアノのためのクラシック名曲集」

雲井雅人氏のCDを聴いた。
サクソフォーンの発明者アドルフ・サックスの息子エドゥアールの手による1900年代製の楽器を用いた小品集。

ジャズミュージシャンの中にもいわゆるヴィンテージ・サックスを使用する人は多く、と言うよりクラシックの奏者よりずっと多いのだが、そこで言うヴィンテージとはセルマーのバランスド・アクションやせいぜいコーンの6Mといった1930年代〜の楽器であり、ここに収められているアドルフ・サックスとは設計機構そのものも随分違う。

実は数年前、やはりヴィンテージ・サックスの収集家、演奏家として有名な宮崎真一さんのほぼ同じ時代に作られたモデルを吹かせてもらったことがある。
管体は拍子抜けするほど軽く、持った感じも細く感じられる。パッドにはリゾネーターは付いておらず、その開きも狭いので音量はあまり出ない感じだった。とてもか細く、まるで大きなハーモニカでも吹いているような気がした。
「これはジャズではちょっと使えないな」と思う反面、ひょっとしたらサックスが発明された時はこういう音とそれに相応しい用途を想定していたのかも知れない、とも思った。

僕がサックスを始める少し前、初めてチャーリー・パーカーを聴いたのはスポットライト・レーベルから出ていたいわゆる「ダイアル・セッション」だった。
その録音の音質は現代のそれからは遠くかけ離れた、古色蒼然としたもので、まるで終戦の玉音放送でも聴いているようだった。
フィル・ウッズなどの現代録音盤を聴いていた僕は「みんなパーカーが凄いって言うけど、それって単なるノスタルジーなんじゃないの?」などと生意気にも思ったものだ。

そして、おそらくこの雲井さんのアルバムで聴かれる音色もそのようなムードを湛えているのだろうという安易な予想、あるいは期待は、しかしながら見事に裏切られた。

その音は輝きに満ちており、正にその当時の最先端のものだったことを堂々と披露している。
そうか、あのアルバムのチャーリー・パーカーだって当時の実際の生音は全然別物であるに違いない。僕の持っていたある種の脳内フィクションが解かれたような気がした。

そう、ここに聴かれる音色は決してセピア色のノスタルジーではない。
気品と輝きを纏った「最先端の」音色でありながら、しかし現代の楽器、あるいは現代の奏者までが失ってしまったかもしれないある種の響きを放っている。

そして驚くべきことは雲井氏はその「失われてしまったかもしれない」アドルフ・サックスの遺伝子をこの楽器に始まり、枝分かれし現在に至るまでの楽器全てに見出し、それを引き出すに成功している。
それはこのアルバムの最後に聴かれる新旧年代ごとの楽器にによる吹き比べにもよく表れている。

芸術作品はそれが出来た瞬間から作者の手を離れ独り歩きすると言われるが、この楽器による演奏は「その在るべき場所」に一番近い所に立ち戻り、それを現在の場所につなげたと言えるだろう。

そして昨今のクラシック・サックスといえばバッキバキの超絶技巧を駆使したゲロゲロの前衛音楽、といった偏見を心のどこかで持っていた僕としてはこういうサックスが聴きたかった。

雲井さん、有難うございます。

【Z BLOG】吉田 佐和子:成長するために必要なもの

私は昔からコツコツやることに苦手意識があって、人からはどう見えてるか分からないけれど、一定の期間ごとに物事をガッと進めていっていると思っています。

そのやり方でこれまで何とかやってきたわけですが、最近どうもそのやり方では全く太刀打ちできなくなってきました。

毎日、ほんの少しでもいいから物事を進めていかなければならない状況が周りに沢山増えてきたのです。

こんなに同時に起こるのか?ってくらい(笑)

最近、何か問題が起こるときこそ『本当に成長出来るチャンス』なのだと思います。

何回も失敗するっていうのは、見直すタイミングを何回ももらっているということ。

ちゃんと向き合いなさい、ということなんだと思う。

『もっとこうなりたい』と思うことも、きっとそうなれる可能性が0%な人は思うことも出来ないんだと思うし、すべての感情や出来事は自分が成長するために必要な自分からのメッセージだと思うのです。

***

先日、ベランダのお花を少し入れ替えました。

新しく買った苗は、花によって根の張り方や土の柔らかさも違って、個性豊か。
そして前から植わっていた苗は一定の期間を経て枯れたものもあれば、成長したものもありました。

枯れそうだけど、『まだ頑張れるよ!』と生き生きとした葉を茂らせているものも。

植物の成長を見ていると、通年でずっと咲いている花はないということ。
花が咲かない植物でも、成長しやすい時期や環境があるということが分かります。

これってきっと人間も同じだと思うんですよね。

継続して成長し続けるには、自分にとって肥料や水になるものを適量摂取しないといけない。

大きく羽ばたくには、通常よりも良い肥料や育ちやすい環境を用意してあげないといけないと思うんです。

自分はいつも自分自身にちゃんと肥料や水をあげられているのか?

そんなことを思いながら、コツコツと邁進していきたいと思った今日この頃。

【Z BLOG】朝里 勝久:「ジャパンバンドクリニックその1」

全国の吹奏楽指導者を対象とした総合クリニック「ジャパンバンドクリニック」。
http://www.japanbandclinic.com
※2016年5月20日(金)~22日(日)で開催

その名の通り吹奏楽の指導法のクリニックを始め、楽器別の講座やレパートリー研究、座談会など盛りだくさんのイベントです。私はビッグバンド「片岡雄三&Turkish Train」の一員として、レセプションで演奏しました。このクリニック、噂には聞いていたのですが、実際行くとその規模が想像の遥か上で正直驚きました。皆さん本当に勉強熱心。素晴らしいです。パンフレットを見ていても興味のある内容ばかりで、出来ることなら次の日見学したかったです。

個人的にこのビッグバンドで演奏することは、とても大きな意義がありました。一つは私の大恩人であるトロンボーン奏者片岡雄三さんのリーダービッグバンドである事。もう一つは、このビッグバンドのプロデューサーが、先日お亡くなりになった真島俊夫さんだった事。

片岡雄三さんには、幸せなことに自分がプロ駆け出しの頃から大変お世話になっています。大学卒業したての頃にジャガーノートビッグバンドというバンドにお誘い頂き、Liveがある時は別日にセクション練習、勿論当日もみっちり鍛えて頂きました。今もですが、当時は更に何も分かっておらず、本当に0から教えて頂きました。今回のバンドの時もそうでしたが、リハーサルから全開で、指示も的確で早く、何より全く妥協はしない。当時を懐かしみつつも、やっぱり今回も緊張しました。というか、その昔散々怒られまくった事を沢山思い出しました(苦笑)ちなみに今回もしっかりご指導頂きました…精進します。

そして真島俊夫さん。誠に残念ながら今年の4月21日、ご逝去されました。このバンドの演奏を本当に楽しみにされていたと伺っています。私はお会いしたのは一度だけ、しかもほんの一時だったのですが、昔から真島さんの譜面から沢山の事を学んでいました。中学時代から特に彼のアレンジした「宝島」が大好きでした。中学3年の時には何故かこの曲でソロを吹いたな…。お話したかったですし、何より演奏を聴いて頂きたかった。

長くなりそうなので、続きはまた次回。

【Z BLOG】三木 俊雄:一度失われたもの

いま落語がちょっとしたブームだそうだ。
我々がとっくに失った大昔の暮らし、その風俗の中に見える人々の人情と諧謔、風情が見直されているという。
しかし考えてみればこの落語そのものも一度失われた、ひとつの伝統芸能であることはスーツやジーンズ姿の落語家がいないことからもわかる。

このような「一度失われた」ものを細々と、しかし脈々と受け継いでいる伝統文化、これは落語に限らず時代劇、演歌、あるいはクラシック音楽もその一つといっていいだろう。

僕が子供の頃持っていた疑問は「オジサンは演歌を聞くけど、若い人は聴かない。だとするといまのオジサンが死んでしまったら演歌はなくなるのか、それとも若者もある年齢に達すると演歌を聴くようになるのか?」
僕もすっかりそんな年になってしまったが周りに演歌を聴く同世代が増えたようには思えない。もちろん自分も聴かない。演歌が下火になっていると聞くが、完全には無くなっていないのは老人の寿命が延びただけなのではないか。
同様の事が時代劇にも言える。遠山の金さんや鬼平犯科帳といった民放の勧善懲悪ものの時代劇は姿を消し、いまやっているのはNHKのみ。

落語も言ってみれば似たようなもので、お笑いの中心から離れて久しい。
その落語が再び注目されているのは、やはりそこに現代のいわゆるメインストリームの笑いからは得られない何かがあるからだろう。

これは例えばアナログレコードプレーヤーが再び注目を浴びているようなものだ。
操作性や利便性は言うに及ばず、盤に刻まれた溝を針でなぞってその振動を増幅するというのはいかにも前時代的な発想であり技術。しかし人々はそこにS/N比といった物理的なものを超えた価値を見出す。これに限らず真空管アンプなども言ってみればカマドで炊いた御飯は美味しい、といった類のものだ。しかし本当にカマドで炊いた御飯を食べたことのある人がどれくらいいるのだろう。

つまり、こういったものは利便性とは別の「ちょっとした一手間」こそに価値がある。ちょうどその科学的実用性が否定されても今なおコルク栓が使われ続けているワインのように。
したがって一瞬にして抜栓する電動ワインオープナーなど愚の骨頂ということになるわけで実際そうだろう。
これはコンピューター制御のスマホで操作するレコードプレーヤーや、煙の出ない蒸気機関車のようなものだ。

であるならば、それら「一度失われた」ものに新しさを加える事は決して歓迎されるべきものではないのかもしれない。
そしてそれがブームと言われながら現代創作落語がいまいちパッとしない理由ではないか。もちろんクラシックにおける現代音楽も然り。

この先、演歌や時代劇が見直される時が来ることもあるだろう。しかしそこで見直されるのは「新しい何か」ではなく、いかにも演歌らしい、いかにも時代劇らしいものではないだろうかと思う。
人々はその一度失われたものを再び取り戻したくなるのだ。
そしてそれはおそらくはジャズにおいても。