2016年 12月 の投稿一覧

【Z BLOG】中山 浩佑:「リリース情報&おすすめトランペッター」

みなさんこんにちは。
ただいまツアーで、全国を飛び回っております。
本当に有難いことです。

先日某ツアー中に、中打ち上げで行ったお店でたまたまベースの中村健吾さんに遭遇しました。
健吾さんも某アーチストのツアーでのお食事だった模様ですが、地方だった上に、お店でたまたま遭遇したのでびっくりしましたが、こういう出会いも嬉しいですね。

さて、今回のブログは僕が制作に関わっていたり、録音したりしている音源や、おすすめのトランペッターを書いてみようと思います。

まずはこちらのCM。演奏しています!

https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=RDbpsw1gnx8 

そして、中森明菜さんの新しいカバーアルバム。
実はアナログ盤限定なのですが、「どうにもとまらない」「ダンシングオールナイト」の2曲のブラスアレンジとTpレコーディングしています。
Tbは榎本裕介さん。Saxは山口宗真くんです。

http://www.universal-music.co.jp/nakamori-akina/products/upch-7207/ 

こちらも参加させていただいています。

http://tower.jp/article/feature_item/2016/10/26/0701 

そしてここからは世界的には有名ですが、意外と知らない人も多いと思うトランペッターの音源をご紹介します。
先日、久しぶりに聴いて、やっぱすごいなー!とテンション上がっておりました。
是非、皆さんも聴いてみてくださいー!!!

まず一人目はJeff Tyzikさん。
素晴らしいトランペッターで、ハイノートやアドリブはもちろんクラシカルなこともマルチで難なくこなすすごい人です。
またすごいのが、作曲家、プロデューサー、指揮者としても大活躍されています。
たしかAllen VizzuttiさんのCDのプロデュースもされていたと記憶しています。
このお二人の名義で出ている、High Class Brassという音源がありますが、とんでもないです。
トランペッターなら是非一度は聴いていただきたいプレイヤーです。
iTunesでも配信されています。

そして続く二人目は、Derek Watkinsさんです。
ヨーロッパの方だったと記憶していますが、LAでスタジオミュージシャンとしても活躍されていました。
James Lastさんのバンドや、James Bond Skyfallで演奏していたりと、本当数々の有名な録音やバンドに参加をされていました。
この方の参加しているアルバムにFirst Brassというアルバムがあります。
これは多重録音を駆使してTp&Flugel2本と、Tb、B.Tb、Euph、Tubaを4人で演奏しています。
これもすごいです。
金管楽器の醍醐味を存分に味わっていただけるアルバムだと思います。
こちらもiTunesなどで配信されています。

是非チェックしてみてくださいー!!

今年も一年間本当にありがとうございました。
ブログ楽しんでいただけてますでしょうか?
来年からも、色々な情報やレポートなど載せていきたいと思います。

良いお年をお迎え下さい!!
来年もよろしくお願いいたします。

中山浩佑

【Z BLOG】フジイ ヒロキ:「国際トロンボーン協会」

国際トロンボーン協会/International Trombone Association(以下ITA)という団体があるのはご存知でしょうか?

http://www.trombone.net/ 

日本にも「日本トロンボーン協会」(JAT)、「関西トロンボーン協会」、「名古屋トロンボーン協会」などの組織がありますが、そのインターナショナル版だと思って頂ければ良いかと思います。

ただ、サッカーのFIFAように、それぞれがきちんとリンクして活動しているようには思えないので、その辺が少し残念ではあります(JATがITAの下部組織のような形になっていなくて、情報を共有していない気がします)。

僕自身も昨年になってようやくITAの会員になりました。日本にいて「井の中の蛙」にならないためです。

会員は大人で約50ドル(1年間)で、定期的に会報が届きます。当然英語なので、僕も隅々まで理解しているわけではないですが、どんな事が行なわれているかを知るには充分ですし、ネットにはアップされない有名プレイヤーのインタビューなども掲載されています(トップの写真は2016年7月号の表紙。僕の恩師、ジョージ・ロバーツ氏の特集でした)。

このブログでも書かせて頂いたInternational Trombone Festival(ITF)は、このITAによる企画です(2015年はスペインのバレンシア、2016年はニューヨークで開催されました)。

http://jp.yamaha.com/sp/blog/z_express/6798/

http://jp.yamaha.com/sp/blog/z_express/6829/

なかなか来日しないような各国の素晴らしいプレイヤーも出演しますし、彼らによるマスタークラスも充実しています。

若い人のためには、クラシック、ジャズ、ソロ、アンサンブル、テナー、バスなどのカテゴリーでコンクールも実施されています。僕はもう受けられない年齢になってしまいましたが、もっと若い頃(特にアメリカにいた頃)に知って、経験をしておけば良かったですね。

https://www.trombone.net/general-information/ 

YouTubeをはじめ、いろいろな情報が自宅にいても手に入る時代になりましたが、逆に、海外に出ない、日本でもライブやコンサートに足を運ばない、レッスンを受けず、信憑性の低いネットの記事を信じるなど、弊害も起きているように思います。

震災関係の話も時々書かせて頂いていますが、やはりメディアの情報だけが真実ではなく、現地に行かないと分からない事の方が多いですよね。

少し話が逸れましたが、プロもアマも、レベルアップのためには、より高いレベル、世界を知る、感じる事が大切ではないでしょうか?

いろいろな方法があるとは思いますが、ITAに入会してみるのも一つの手段と言えるかも知れません。

ちなみに次回2017年のITFはアメリカ西海岸で、今回はジョージ・ロバーツ氏のトリビュートイベントも行われるそうなので、2年振りに参加したいと思っています!

http://www.trombonefestival.net/2017 

※裏表紙はいつも、我らがヤマハの広告です!

【Z BLOG】中山 浩佑:「ツアースタート&世界一受賞!」

みなさんこんにちは!
すっかり2016年ももう終わりを迎えようとしていますね。
今年はどういう年でしたか?

僕は年末に向けて色んなツアーが始まっています。
先日JYJのメンバーである。XIA JUNSUさんのBALLAD MUSICAL CONCERTがさいたまスーパーアリーナでありました。
今回のパートナーは田沼慶紀くん。頼もしい男です。
そして今回もYOKANさんがアレンジャー&指揮者として指揮棒を振られました!!
こんな大所帯で今回も挑ませて頂きました。


JUNSUさんの歌声は、一緒に演奏していても惚れ惚れするような歌声で、素晴らしく本当に光栄な機会を頂いています。
埼玉の最終日ではJUNSUさんのお誕生日ということで、みんなでサプライスお祝いしました。
本番後みんなでお祝いショットしました!!
真 セクション」

他にも某アイドルのツアーにも参加しています。
まだまだツアーは続いていきますが、頑張ります!!

そして今年も某テーマパークの制作でかかわっているSHOWが世界一を受賞しました。
テーマパークのアカデミーとも言われているIAAPA Brass Ring Awards2016にて、世界一という栄誉を得ました!!
なんと二年連続での受賞で、本当に光栄なことです。
改めて素敵な仲間に恵まれているという事を実感する機会でした。
ありがとうございますー!!!
これからも沢山の人に素敵なギフトを送れるように切磋琢磨したいと思います。

また次回!!

【Z BLOG】フジイ ヒロキ:「Z Express Special Big Band powered by Yamaha」

11月6日(日)、東京ビッグサイトで行われた2016楽器フェアに、「Z Express Special Big Band」のメンバーとして出演させていただきました。

Z Express Special Big Bandは、このイベントのためのスペシャルビッグバンドで、三塚知貴さんをリーダーに、メンバー全員がZシリーズを中心としたヤマハの愛用者によって結成されました。写真は本番中、僕の位置から撮影した三塚さんです(笑)。

下の写真は今回のトロンボーンのメンバー。左から和田充弘さん、石橋采佳さん、朝里勝久さん。

この日はMy Favorite Things(私のお気に入り)、It Don’t Mean a Thing(スイングしなきれゃ意味ないね)、Spainなどのスタンダードや、トロンボーンの魅力が発揮されるトミー・ドーシーのメドレーなどを演奏しました。朝11時から約30分の短いステージだったにも関わらず、会場は立ち見も出る盛況ぶりで、ヤマハの楽器の魅力や、ビッグバンド・ジャズのカッコ良さなどをお伝え出来たのではないかと思います。

とても好評だったようなので、もしかするとこの日だけでなく、来年の楽器フェアや、それ以外のイベントへの出演もあるかも知れません。何か決まった際は、またこちらでご報告させていただきたいと思います。やはりビッグバンドは「生演奏」で聴く醍醐味に勝るものはないと思いますので、是非多くの方に直接サウンドを届けたいですね!ヤマハの皆さん、よろしくお願いします(笑)

先ほども触れましたが、このブログのライターでもある、バストロンボーンの朝里勝久さんもメンバーだったので、すでに楽器フェアに関する記事も上げています。是非読んでみて下さい!

http://jp.yamaha.com/sp/blog/z_express/7936/

【Z BLOG】吉田 佐和子:1/5(木)は大塚グレコにて新春ライブを行います!

今年ももうあと少しで終わり。。ということで、皆さん慌ただしくお過ごしのことと思いますが、年明けにとても楽しみにしているライブがありますので、お知らせさせていただきます。

【新春ライブ】
2017年1月5日(木)
フルート:丸田悠太
クラリネット:吉田佐和子
ピアノ:野口茜
開場 19:00 開演 20:00
ミュージックチャージ:3600円(季節の一品付き)+1ステージ1オーダー
(通常2ステージ側、入れ替えなし)
大塚グレコ:http://www.greco.gr.jp
 

東京佼成ウインドオーケストラの丸田さん、そしてクラシックもジャズも弾きこなす野口さんと初めてご一緒させていただきます!

プログラムは、1部がクラシック、2部はオリジナル曲をお送りしますので、1晩で2つのジャンルをたっぷりとお楽しみいただけます。

また、クラシックの作品の曲目解説を、『エンタメ新党』の連載が大人気!電通のコピーライター・田中泰廷さんにお願いしました。

田中さんが曲目解説を書かれると、ベートーヴェンの第9もこんな感じになっちゃいます。

ベートーヴェン『第九』【連載】田中泰延のエンタメ新党
http://www.machikado-creative.jp/planning/21673/ 

なぜ私の主催公演はこうも盛り沢山になるのでしょうか。。。

なかなかない貴重なコラボになってしまいました!

どんな夜になるのか!?

今からとても楽しみです!

是非みなさまのお越しをお待ちしています!

【Z BLOG】中山 浩佑:「ゲストコンサート&再会」

皆さん。こんにちは。
先日、長野県は松本市にて、Joy Swing Jazz OrchestraさんのライブにトランペッターのEric Miyashiroさんとダブルゲストでコンサートのゲストとして出演してきました。

僕のオリジナル曲や、ロッキーでEricさんと共演。そして僕のオリジナル楽曲やJAZZの楽曲をビッグバンドアレンジして演奏させて頂きました。
色々なことが勉強になります。
休憩時間に久しぶりにEricさんとゆっくり話しすることができて、パワーアップしました!!
いつも会うたびになにかきっかけを貰える、本当に貴重な機会を頂けて感謝です!!

少し話が逸れてしまいますが、先日僕のリーダーアンサンブル。
「Horn Fascination」で群馬に行ったときに来ていたご家族の方からSNSを通じてメッセージを頂きました。
本当に温かいメッセージで、僕たちが伝えたいことをしっかり受け取ってくださっていて、本当にやってよかったと思っています。
そんな素敵な機会を沢山頂けていて感謝ですし、色んな人から結果的に沢山パワーを貰えていることに感謝しつつ、これからも色んな音楽を届けられるように頑張りますー!!

そして先日、大学時代にお世話になっていたトランペッターの松島啓さんとお会いしてきました。
大学卒業ぶりくらいの再会で本当に嬉しかったです。

きっかけは、11月にあった「森男」のツアーです。
大阪、金沢とツアーで行きましたが、金沢に行ったときにたまたま楽器屋さんの前を通りかかりました。
「金沢楽器」というお店で、老舗感があっていい感じで、何か掘り出し物ないかな?と思ってお邪魔させていただきました。

そうすると、ちょっとトランペットやってる人なら分かると思いますが、Bachというメーカーのビンテージのマウスピースがデッドストックで沢山ありました。
「corp.」と呼ばれている時代の物で、割と自分たちが使うサイズが沢山あったので、興奮して買い占めてきました(笑)
金沢楽器さんには良くしていただいて、感謝です。
ステッカーとオリジナルクロスまで頂いてしました。可愛くてお気に入りです。

その時に見つけたマウスピースを渡すというトランペットあるあるで松島さんと再会でき、マウスピースが繋いでくれたご縁に感謝でした。

会っていなかった間の近況報告や、昔話に華が咲いて本当に有意義な時間でした。

また次回ー!!

【Z BLOG】三木 俊雄:「飛行機の中で」

飛行機に乗るときのささやかは楽しみの一つが機内誌。
僕はANAに乗ることが多く、こちらの機内誌は「翼の王国」JALの方は「スカイワード」。
表紙には「ご自由にお持ち帰りください」とある、販売定価の無いいわゆるフリーマガジンだ。

僕はこの機内誌を読むたびに「これを一号出すのにどれくらいの予算がかかるのだろう」などと夢のないことを考えてしまう。いや、実際そう思わざるを得ない内容だ。飛行機の機内誌ということもあり、国内外の旅行記やグルメ記事的なものが多いが、名の知れた作家やエッセイストの文章に写真、実際に取材をしないいわゆる「コタツ記事」的なものは無く、やはりそれなりの、いやかなり贅沢な予算をかけているようだ。しかも記事によってはレイアウトからフォントまで変えている手の込みよう。かといってそれほど多くの広告を掲載しているようにも見えない。
売り上げを気にすることなく作っているせいか、読む方としてもとてもゆったりとした気持ちになれる。
また以前は、いわゆる暇つぶし的なクロスワードパズルとか「数独」などが掲載されていたと思うのだが、最近は見かけない。

かつては飛行機といえばある種選ばれた人が乗る乗り物であったが、今は早割りなどを使えば新幹線と変わらない値段で利用できるようになった。いったいこのチケット代のうちのどれくらいのがこの機内誌に充てがわれているのだろう、などと余計な心配をしてしまう。

僕はまだ利用したことはないがLCCと呼ばれる格安航空便には多分このようなものはないのだろう。コストと利便性だけを考えたらこんな豪華な雑誌をサービスとして提供する必要はなく、ムダと言えばムダなのかも知れないが、常に「ゴーッ」という結構な騒音の機内では音楽よりもこちらの方がよっぽど楽しめる。

一度僕の好きなアイラウイスキーの特集があったので家に持ち帰ってみたが、不思議なことに機内で読むような楽しみは感じなかった。
おそらくバックナンバーまで揃えているような熱心なファンもいるのだろうが、大半はほんの数時間を共にするだけの機内誌。でも作り手の想いはとても伝わってくる。惜しむらくは行きと帰りで違う号を置いてほしいなぁと思うのはあまりにワガママか。

【Z BLOG】朝里 勝久: 「ラジオ出演」

10/28、ラジオ文化放送『楽器楽園~ガキパラ~ for all music-lovers』のコーナー「みゅ〜ぱら」に、VOLTZで出演させて頂きました。どなたかのサポート等ではない形で、こういった番組に出るのはおそらく初めてで、しかも生放送だったので楽しみにしながらも緊張していました。

パーソナリティはご自身でも熱いサックスを演奏される武田真治さんと、バイオリン奏者の岡部磨知さん。
VOLTZはよくこちらでも書きますがアカペラのカルテットなので、リズムセクション的な役割を私(バストロ)が担うのですが、初対面の時に武田さんに「この編成だとベース担当の方って大変ですよね!?」って言って貰えたのが、何だか嬉しかったです。また、これは一流の方と仕事をすると常々感じることではありますが、様々な面でのお気遣いを頂き、大変有り難く、また勉強になりました。そしてお二人の素敵なオーラと小顔っぷりに、同じ人間なんだろうかと思いつつ、番組スタート。

出番が来るまで放送の様子を見学していたのですが、ディレクターの方たちの動きにまず驚愕。出演者への合図出しからCMに入るタイミングから何から、本当に判断から行動まで早い。しかも自然で一切力んでない。一人で感動していました。MCのお二人も勿論素晴らしいお仕事。あそこに入っていくのか…。

で、いよいよ出番。ある程度の台本があったものの、その場の空気でどんどん変わって、結局半分くらいアドリブでした(笑)
トロンボーン奏者の出演は初めてだそうで(ちなみにこの日の他のコーナーのゲストさんは、シンガーソングライターの方と篠笛奏者の方でした)、しかも4本で全員男。なかなかの空気感でしたが、その場でのセッションもあり、大いに盛り上がったと思います。トークも楽しかったなあ。個人的ヒットは、メンバー榎本の「マラソン部の話」。


本番直後。真ん中で偉そうに写ってしまった。

素敵な番組ですので、皆さんも是非お聴きください!
ラジオ文化放送、毎週金曜日22時〜24時です。

http://www.joqr.co.jp/gakipara/ 

【Z BLOG】吉田 佐和子:静かな文章

自分の文章というのは演奏と一緒で、生み出した瞬間は達成感があるけれど、少し時間をおいて見直すと「あぁ、ここはもっとこうした方が良かった」と改善点が見えてくる。

よく音楽という好きなことを仕事に出来ていいね、と言われるけれど、好きなことだからこそ、悩むことも多い。

何年経っても、表現する、ということは、どうしても自分を削ることのように感じてしまう。

振り返ってみると創られているものはあるのだけど、今、過去の自分と比べて、どこがどう変わったのかがあまり分からないのだ。

こうして「文章を書く」という行為もそれと同じで、表現する快感と苦悩を伴う。

必死になってその時のベストを世に送り出すのだけど、生み出した瞬間からそれはすぐに過去のものになって、未来を見ることを余儀なくされる。

そう思うと、表現するということは、果てのない宇宙を彷徨う旅のようにも思う。

宇宙を彷徨う中で色んな人と会い、色んな音楽と出会い、アイデアが生まれ、知識が蓄積された時にやっと自分の中に何か『足された』ような感覚が生まれる。不思議だけど、私はそうなのだ。

いつも『ゼロ』の状態にいて、表現していない時に何かを『足して』、表現する時に『削る』。

そんな感覚だ。

いま私が憧れているのは「静かな文章」

関西人で面白いことが好きな私には、なかなか難しい気もするけれど、読んでいて、僅かに心に波が立つくらいの、でも熱量がこもった文章を書きたいなと思う。

自分の素の文章と全く違うからこそ、惹かれるのかもしれない。

演奏も、同じですね。

自分にはないものに憧れて、そこに少しでも近付けるように、今日も練習を積み重ねるのです。

【Z BLOG】三木 俊雄:「絵を描く人々」

NHKのドキュメンタリー番組に「72時間」というのがある。
毎回ある場所に3日間カメラを置き、そこに往き交い集う人々を取材するという番組でなかなか面白い。

今回のスポットは新宿にある大手画材店「世界堂」。一階にはカレンダーや文房具など一般的な品揃えもあり、僕も何度か利用したことがある。そして上の階に行くにつれ、額縁、画材など専門的な品揃えになっていく。
しかしいくら「大手」と言っても画材店というかなりニッチでマニアックなジャンル。新宿通りに面したこの一等地に大きなビルを構えているわけで、それなりの売り上げがあるのだろうが、それが素人目にはマニアックな印象の「画材」というのが興味深い。

絵を描くというのは人間が生まれておそらく最初にする「文化的表現活動」だろう。そしてそれはどこまでも人を惹きつける。うちの5歳の息子も来る日も来る日飽きずに絵を描いている。僕もそうだった。
今はとんと見かけなくなったが、昔は毎年春先に「今年の大学入試競争率」というのがテレビのニュースで必ずやっていた。毎年一位は東大でも京大でもなく、東京芸大の油絵科だったのがとても意外だった。3浪4浪はザラだという。

最近は音楽同様、デザインや作画の分野でもコンピューターによるデジタル化は相当進んでおり、マンガの世界ではオールデジタルのペーパーレスの作家も増えているという。そんな中で昔ながらの「画材」の専門店がかなり大々的に成立しているのはなんとも頼もしい。

番組を観ていると、そこに集う人々はその道のプロはもちろん、多くは「名も無きアーティスト」と番組で呼ばれていた、いわゆるハイエンドアマチュアだ。
しかし番組を見る限り、いわゆる「貧乏画家」風の利用客は見当たらない。
彼らはそれぞれ、それなりに立派な仕事を持ち生活の糧を得て、そのから誰のためでもない自分のための創作に勤しむ。中には30年連れ添ったジャズドラマーの妻というのがいて、夫から自由になるためにその夫が選んだ服をすべて捨てて絵を描くことに没頭しているとのこと。
これこれでいささかゾッとするが…

程度の差はあれ、おそらくどんな人々の中にもある「芸術を求める心」それは「人に認められたい」という欲求を越えた「自分を解放したい」という想いから来ているように思う。
「世界堂」にしろ、例えばこの「ヤマハ」にしろ、業界を支えているのは心の中にそういう灯火を守り続けている人々なんだなぁ、と改めて思った次第。