2017年 1月 の投稿一覧

【Z BLOG】三木 俊雄:「鶴を折る」

息子の折り紙を手伝ってやることがある。手伝うといっても、結局全部僕がやるのだけど。
図書館で折り紙の本を借りて来たり、ネットで調べてやってみる。
折り紙といってもいろいろなレベル、難易度があり、うちの5歳でもできるような「5回折ったら完成」的なものもあるが、まあこれは完成物もあぁそうですか、というものが多い。オォなるほど!と思わせるものは、やはりそれなりの難易度を持つ。
そしておそらくその一つの基準になるラインはあの有名な「ツル」ではないだろうか。

ツルといえばおそらく誰もが一度は折ったことのあるもの。
しかしこのツルの折り方を全く知らない者に教えるのは相当難しい。思い出せば僕も子供の頃、姉に教えられたものの、とても苦労した覚えがある。
例えばアメリカ人に電話でツルの折り方を教えることができるとすればその人の英語力は実に大したものだ、と言えるだろう。僕は全く自信がない。いや、日本語であってもこれを言葉で説明するのは相当難しいはず。
当然、折り紙の本は図解されているのだが、これがこれで結構難しい。というかなかなか伝わらない。それぞれの手順を番号順にイラストで説明しているのだが、大抵どこかで大きなの飛躍がある。図3から「開いて折る」の一言でどうして図4になるのかわからない、というようなことがよくある。また「つぶすように折る」といった表現や「かぶせ折り」のような専門用語らしきものもサラッと出てきたりもする。
もちろん「折り紙の原則」は何と言っても、まず言われた通りにキチンとやることだ。「あぁ、これって、こうなればいいんでしょ」と適当に先回りしてやっていくと大抵どこかで行き詰まることになる。

2次元の紙を折り、新たな2次元を作るという単純な工程から、それを開き、ふくらませ、めくる、という一時的に3次元的な工程を経るものはイラストにも描きにくいためか端折られていることが多く、そのプロセスをイメージするのはなかなか難しい。
こういったものはそれ以外の作例の図解を見て、作者の説明の傾向やパターン、あるいはクセみたいなものを読み取っていくしかない。このあたり、確かに説明の上手いものとそうでないものはあるようだ。こうやって何度かやっているうちに、次第にその作者とのコミュニケーションの取り方がわかってくるようになる。

「相手の言うことをまず素直に聞く」と「相手の言わんとするところを察する」とは一見相反するようで遠いところでは一致するものであり、コミュニケーションとはその達成に他ならない。
これは学生にはいつも言っていることだ。
話を聞け、ただし事実を答えるのではない。事実は100通りだってある。要は何を聞かれているのか。
考えてもみてくれよ、「お昼何食べた?」「ご飯」「どこ行ってた?」「外」と答えるヤツと一緒に働きたいか?と。
これはもちろん自分に向けられた言葉でもある。
つい「音大生なんだからそれくらい分かっているだろう?」というような先入観はなかなか抜けないもの。

折り紙は”Origami”として世界的に広まった日本の文化。
日本人の僕が日本人の学生にジャズを教えるというのは、ひょっとしたらアメリカ人がアメリカ人にOrigami を教えるようなことかも知れない。そして、それはまたそれならではの利点があるのではないかと思っている。

【Z BLOG】古屋 ひろこ:遅ればせながらあけましておめでとうございます。

皆様、昨年中もこのブログをご愛読頂きありがとうございました!2017年の今年も、何か少しでも面白いものかお役に立てるものを考えて記して行く所存ですので、引き続きよろしくお願い致します。

さて2016-2017、12月頭から始まり年末年始は某アーティスト様のサポートにてドームツアーをまわらせて頂いておりました。
煌びやかな照明、ゴージャスな演奏、華やかなダンサーの皆様、素晴らしいスタッフチーム、何万人ものお客様、そして何よりアーティストのお二人はとても素晴らしく、夢みたいな時間を過ごさせて頂きました。去年に引き続き自身としてもとても成長出来た一ヶ月でした。

そんな縁起のいい年明けでありました。そして突然ですが今年の目標は

【つとめる】

にしたいと思います。いつも笑顔を忘れず大いに勉強し、努力し、勤め、務める、そんな一年にしたいです。

こちらは、毎年地元の山梨県でお参りしている神社。
鳥居の上に石が乗ると、いいことがあるとのこで投げたらまさかの一発オン!いい年になりそうです。

皆様にとりましても今年一年、笑顔と音楽に溢れる素敵な一年になりますように。

古屋ひろこ

【Z BLOG】吉田 佐和子:音楽を大切にする人

音楽を生業としている人にとって、音楽はどんな存在なのだろう。
きっと、隣にいるのが当たり前で、いつも自分にかけがえのないものを与えてくれる、そんな存在ではないだろうか。

大切にされたら、自分も大切にする。
それは、良い関係を創るのにとても大切なことだ。

音楽に癒され、勇気付けられるからこそ、何度も音楽に向き合う。
楽曲についての理解を深め、練習する。
音楽を奏でる楽器も大切にする。メンテナンスだけでなく、より自分の思い通りの表現が出来るように、研究する。
曲を創ると同時に、様々な音楽を生み出す他人の音楽も聴く。

音楽とよい関係を続けている人は、そんなシンプルな循環をとても大切にしていると思う。

この時のポイントは、時間とお金の使い方で、自分が大切にしたいものがあるならば、どちらかだけを使うのではなく、どちらも使わないといけないと思う。

そして、好きなことというのは、それらを自然と使ってしまうのだと思う。好き、以上の理由はない。
これはきっと、人間関係も一緒なのだけど、どちらも、誰かが教えてくれることではない。
自分で気付かなければいけない。
少し話は逸れるが、私は地元である京都府福知山市の地域活性化に関わる活動をしている。最近でいうと、2016年の11月末に福知山の魅力情報発信WEBマガジン『ふくてぃーやま』を公開した。

ふくてぃーやま
http://fukutyama.com 

私は『ふくてぃーやま』の編集長をつとめている。
こういう活動を「地元を盛り上げよう、っていうのはいいですよね」という人が沢山いるけれど、私は「いい」という感情は持っていない。
もちろん悪いとも思っていないけれど、いいとか悪いとかそういう次元の話ではなくて、好きだからやってるだけなのだ。
好きでやってることに、いいも悪いもない。
すきだから、ただただ夢中になってしまうのだ。
自分に刺激をくれる音楽を大切にすること。
自分を大切にしてくれる人を大切にすること
それを気付かせてくれる人は、そんなに沢山いるわけではない。
それは常に心に置いておきたいし、大切にされたなら、おかえしできる自分で居たいなと思う。

【Z BLOG】吉田 佐和子:ラジオのパーソナリティーを半年間勤めて感じた『船を造る』ということ

2016年の6月から半年間、東京・木場にある、レインボータウンFMで、毎週金曜日の夜10時から放送されていた『Perfect Free』という番組のパーソナリティーをしていた。

春に、一緒にパーソナリティーを務めていた方のお誘いを受けたことから始まった。

今まで、ラジオにゲストで出演することは何度かあったが、自分が番組を持つのは初めてで、最初は喋り方や相づちの打ち方、咳が出そうになった時の対処など、分からないことだらけだった。
オンエアの録音を後で聞いて、マイクに対する声の指向性などを考えたりもした。

録音された自分の声が、私はどうも昔から苦手だったけれど、毎週放送されるのだから、自分が嫌だと思うその声にも向き合わなければならない。

そもそも、嫌だと思っても、声質はもう変えられないのだから、その声で何を話すか、どう話すか、ということを考えていく方が良いだろう。

私がラジオで心がけていたのは「自分のファンに向けて喋る」ということだった。

この発言はどう思われるだろう、とか、批判的な意見を気にしていると、どうしても自分らしさがなくなってしまう。

自分のことを既に好きになってくれているファンは、基本的に私がどんなことを喋っても嬉しいのだ。

例えば、私は割と抜けている部分があるのだけど、私がドジなことをすると、ファンの皆さんは面白おかしく突っ込んでくれたりする。
ドジなこと=ちょっとミスしたところも、そのやりとりがあると生きてくる。隠しようのない自分のどうしようもない部分が、個性や魅力の1つになる、というのは、ファンのみなさんに教えてもらったことだ。

ラジオに届くお便りも嬉しかったし、TwitterやFaceBookで、ラジオ聴いてます、と言ってもらえるのも嬉しかった。
ファンのみなさんとの何気ないやりとりは、いつも自分にパワーを与えてくれた。

自分がやっていることに対して、ファンはどう思うか?
ということを、今の時代は簡単に確認することが出来る。

私はそれがFaceBookやTwitterといったSNSのツールだと考えている。

特にTwitterはとても簡単で、分かりやすい。
共感したら、いいねを押す、これはもっと誰かに知ってほしい、と思ったらRT(リツイート)する。

自分のアカウントをフォローしている人数よりも、フォローされている人数(フォロワー)の方が多い人は、限られた文字数の中で、日々人に影響を与え続けている人だ。
それが出来ていない人は、いくらい自分からフォローをしたとしても、フォロワーの人数は増えない。
自分の発言は、どれくらいの人に届いているのかを知ることが出来る、とても簡単で、分かりやすいツールだ。

音楽をやっている人は、音楽だけをやっていたらいい時代はもう終わった。
音楽を伝えるためのツールを使いこなせない人は、だんだん時代の波にのまれていく。もっとたくさんのひとに届けられたかもしれない音楽が、どんどん波に埋もれていくような気もしている。
自分で、その荒波を越えていける船を造らないといけない。
その船は、HPやブログ、そしてSNSといった無料で扱うことが出来る媒体たちだ。

お金を投入したら、良いものが出来る。
それは事実だけど、音楽を拡めることに、いつもいつも、たくさんのお金を使えるわけではない。
だからこそ、私たちは自分で船を造らなければいけないのだ。

ラジオは、手探りの中で造り上げた、1つの船だった。

船を漕いでいると、色々な出会いがある。
自分が嫌だと思っていた声を、『なんだか癒される声ですね』『落ち着きます』と、ほんの数人に言ってもらっただけで、私のモチベーションはたまらなく上がった。

自分の嫌だと思うところも好きになってくれる人がいるということが、とてもとても嬉しかった。

船を造り、そこで荒波を越えていかないと、分からないことがある。
ラジオは、そんなことを教えてくれた。

ラジオのパーソナリティーというなかなか体験出来ない経験をさせていただいた半年間。様々なことを学ぶ事ができました。

また新しい船を造り、これからも荒波を越えて行こうと思います。

【Z BLOG】三木 俊雄:「ストラップあれこれ」

ここ10年くらいで随分いろいろなものが出て来たのがサックスのストラップ。
ストラップと言えばサックスを吊る言ってみればヒモであり、長さが調節できる先端にフックの付いただけのシンプルなものが長らくその主流だった。
改良型といっても、せいぜい首にあたる部分にクッションの入ったパッドが付いている程度であった。

それが最近は楽器の重みを首以外に分散させるもの、あるいはなるべく首に触れないものなど多種多様な試みが製品化されている。
その工夫は評価すべき反面、そのための機構がパラシュートのベルトのように大掛かりになったり、脱着が面倒だったり、あるいは楽器のケースに収まらないという問題も出てきた。
僕もいろいろ試したが、サックスというものがもともと首にヒモで吊ってぶら下げるということを前提に設計されていること、またその単純なストラップが実際長きに亘って使用されていた事実からしても、従来の伝統的なストラップから大きく逸脱しないほうがいいのではないかと個人的には思う。

そこで首から下げるタイプでの工夫ということになるのだが、僕が気に入ってるのがこのヤマハのストラップ。
構造としては従来のシンプルなもので、首に当たるパッドの部分に弾力性、復元性の高い素材を使った「骨」が入っていて首が締まらないようになっている。
なので脱着も容易でベルにもケースにもしまえる。
たまにこのストラップを忘れて、従来のものをしてみると「こんな首に食い込むものを使っていたのか…」とちょっとビックリする。

唯一難点は、楽器をぶら下げてないときはこんな感じになってしまう事…

そしてこのストラップの商品説明をやってほしいと頼まれたのがこのビデオ。
映像を見ると撮影は朝だったので、あれまあ、寝起き感満載です。
また、撮影、編集からサブタイトル入れまで担当T氏によるこちらも手作り感満載の心温まる仕上がりとなっております…

https://www.facebook.com/yamahawindstream/videos/601341130058102/

【Z BLOG】吉田 佐和子:心を閉じたい時ほど言葉を紡ぎなさい

2016年があっという間に終わっていった。
今年は何があったかなぁ?と振り返った時って、出来事を思い出したりするけれど、今年は「言葉」が脳裏に思い浮かんだ。
「この世にあるものは全部、面白いか面白くないか」

「結局、自分のリトマス紙は自分自身なんだよ」
「本当に、それでいいの?」
などなど、ここに書きたいけれど書けない言葉もたくさんある。

不思議と、嬉しかった言葉よりも、自分の心に突き刺さった言葉の方が残っていた。
いつからかは分からないけど、心が苦しくなると、鍵盤に向かって、曲を作るようになった。

自分の中にある、言語化したくない言葉やうまく言語化できない言葉たちを現す音を探して、曲を完成させて、タイトルをつける時に、やっと自分の中に生まれた気持ちに言葉を載せることが出来た。
でも、それは少し遠回りしすぎていたのかもしれない。
「心を閉じたい時ほど、言葉を紡がなきゃいけない」

これが、今年最後に言われて、とても心に残っている言葉だ。

言葉を紡ぐこと。
それは、思考を止めないことだ。

思考を止めないこと。
それは、行動を止めないことだ。

絶えず、前に進みたいのなら、どんな時も、言葉を紡ぐことをやめちゃいけない。
思いを言葉にすることで、自然と気持ちが変化していくのがわかるはずだ。

それくらい、思いを言語化するということは大切なことなのだ。

2017年、みなさんはどんな1年にしたいですか?

私は、幸せでよい1年にしたいです。

シンプルだけど、そのためには、2016年までの自分では出来ないことのように感じています。

幸せな日々を送るために、まずは自分が自分を大切にすること。
そして、そんな自分を大切に思ってくれる人を大切にすること。

こうして言葉を書くのは簡単だけど、実際に行動出来るかは、自分の思考次第だ。
思考を止めずに、言葉を紡ごう。

そこから生まれた行動が、自分を幸せにしてくれる。

そんな気がしている。

私にとって、そして、このZブログを読んでくださっている、みなさんにとって、よい2017年になりますよう、心より願っています。

【Z BLOG】フジイ ヒロキ:「自宅スタジオでレコーディング」

2017年、明けましておめでとうございます!
2014年の6月からZブログのライターを担当させておりますので、約2年半となりました。早いですね。

http://hirokifujii.com/dairy/445.html 

僕のHPの中にも一覧表を作ってあるのですが、改めて見直すと、いろいろな経験をさせていただいているのが分かります。今後とも充実した活動をお伝えしていければと思いますので、皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、年末は某Jポップ歌モノのブラスのレコーディングを自宅スタジオでやっていました。

通常、作曲家さんからまだ歌の入っていないデモがデータで送られて来て、それを元にアレンジをし、レコーディングをして、データで送り返すという作業をします。

今回はトランペット2本、トロンボーン2本(テナーとバス)、サックス2本(アルトとテナー)で書いてみました。この作曲家さんからのお仕事は、わりとお任せで好きにやらせて貰えるので、楽しみながら作業が出来ます。

トランペットは、ドリカムやSuperflyでも演奏している川上鉄平さんにお願いしました。鉄平さんにはトランペット2パートをヤマハの「エリック宮城モデル」と「アレン・ヴィズッティモデル」でそれぞれやっていただきました。

サックスは若手の山口宗真君。先日の楽器フェアの「Z Express Special Big Band」でも一緒でした。彼はヤマハサックスの名器「YAS-62とYTS-62」です。

僕はテナーが「YSL-897Z」、バストロンボーンは「YBL-813UG」でした。

ヤマハの楽器は、ライブは勿論ですが、音程やレスポンスの良さがピカイチなので、レコーディングには本当に重宝されますね。

情報が解禁になりましたら、またこちらでお知らせしたいと思います。ヤマハ管楽器でのポップスのサウンドを是非聴いてみて下さい!

【Z BLOG】三木 俊雄:謹賀新年

皆様、明けましておめでとうございます。

早いものでこのブログも今年で4年目を迎えます。
最近は「ヤマハのブログ、読んでますよ」とか掲載のインターバルが空くと「まだ出ないんですか」といった声を聞くことも多くなりました。
「読んでいて、今までモヤモヤしていたのがスッキリしました」という反応もよくいただきます。
これはまさに自分自身のブログをかく動機となっているもので、普段、何となく考えていることがらを文字に起こして書き綴ることで自分の頭の中が整理されスッキリするものなんですね。

今年はなるべくいろいろ整理してスッキリした生活を心掛けたいと思います。

そう言えば随分前のお正月に、友人のピアニスト椎名豊君と浅草の浅草寺に初詣に行ったときのこと。
僕は十円玉の御賽銭をあげて手を合わせ、「サックスが上手くなりますように、もっと仕事が増えますように、素敵な結婚相手が見つかりますように(当時はまだ独身だった)、もっとチャンスが増えますように…」などそういうことを沢山、沢山お祈りしていた。
椎名君はとっくに済んでいて「随分長いことお祈りしてたね」
「椎名は随分早かったけど、何お祈りしたの?」
「決まってるじゃないか、今年一年健康でありますように、だよ」

以来、初詣のお祈りはそうすることにしています。

皆様におかれましても、今年一年、どうか健やかに過ごされることをお祈りいたします。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

2017年1月1日 
三木俊雄