2017年 10月 の投稿一覧

【Z BLOG】三木 俊雄:リードあれこれ その2

リードの扱いには各自それぞれのやり方があるもの。

前回はこちら

僕はリードの状態は浸水による最初の変化以降はなるべく同じ状態にする方が良いのではないかと思っているので、リードの口に入る部分が常に浸水している状態をキープするようにしている。そしてそのリードを捨てるまで決して乾燥させない。

その方法としてよく小さなビンに水を満たしその中にリードをつけて保管するジャズプレーヤーは結構多い。
しかしこの方式の欠点はリードの口に入らない部分、すなわちテーブルを含めた下2/3の部分の浸水、乾燥が繰り返されることだ。
天然素材であるケーンのリードは浸水、乾燥により膨張、収縮し、時には反ることもある。特にマウスピースとの精密な接地が必要なテーブル部分の伸縮は問題だ。

というわけで、僕は小さなビンに底から5mmほど水を入れそこにリードの先端だけだ浸水するようにして蓋を閉め、冷蔵庫で保管している。水はなるべく毎日替える。
この方法では複数のリードを回して使うことができ、吹奏感はかなり安定する。と言ってもせいぜい2、3枚だが、特に今使っているダダリオのレゼルブはこの方法が合っているように思う。
ただし、この方法の問題は持ち運びだ。リードの先端のみを浸水させるためにはそのビンを横に倒すことは出来ない。
デビッド・サンボーンはこれに関し、やや大きめのビンを6つ用意し、それ専用の手提げの保冷バッグに入れて持ち運んでいる。このことにより、バッグの中でビンは倒れることなく、リードは常に先端部分のみ浸水している状態をキープしている。
僕はここまではやれないので移動はマウスピースにつけて穴の塞いだキャップをはめて、水を含ませたティッシュを差し込み口に詰めている。

また、リードローテーション派の主張するところによれば一枚のリードを連続して使うのは、そのリードしか吹けなくなるので良くない、ということだが、僕は普段から音楽や演奏のタイプによってマウスピースを替えることもなく、1つのセッティングでやっているので、いろいろなリードを吹けなければならない、というのがよくわからない。
しかし現実に多くのクラシック奏者はローテーション方式をとっているので、僕の知らない特別なメリットが多分あるのだろう。今度よく聞いてみようと思う。

【Z BLOG】朝里 勝久:「山野ビッグバンドジャズコンテスト」

8月も色々な演奏機会があったのですが、今年は久しぶりに学生ビッグバンドの甲子園と言われる「山野ビッグバンドジャズコンテスト」にゲスト出演してきました。

私は学生時代に友人に誘われ早稲田大学のビッグバンドで出演したことがあり、その頃の会場は日本青年館というホールでしたが、今回は東京国際フォーラムAという日本国内でも最大規模のホールが会場でした。また予選会が行われるようになったりと、私が学生だった頃よりも更に大きなイベントになっているのだなと色々な場面で感じました。私の出番は夜なのですが、今回は朝一番でサウンドチェックのお手伝いもしたので、その後私がレッスンをしている数名の生徒を応援したりと久しぶりに山野の空気を感じる事が出来ました。

毎回プロのバンドがゲストで出演しており、私も今まで様々なバンドで数回出たことがあったのですが、今回のバンドは「審査員Special Big Band」というバンドでした。メンバーはコンテスト出身の一流ミュージシャン、加えて審査員の先生方が1曲ごとにリーダーになるというなんとも贅沢なバンド。聞けば山野楽器創業125周年を記念して集めたバンドということで、山野楽器の気合を感じました。125周年おめでとうございます!

忙しいメンバーが集まっていたのでリハーサルは1度きり。本番は審査員の皆さんは直前まで審査をしている為、事前リハ無しの本番一発勝負というなかなか痺れる状況でしたが、少し学生の頃を思い出しつつ楽しんで出来たと思います。(難しい曲もあったので大変だったのですが…)

私は、このコンテストのおかげで今があると言っても過言ではありません。学生時代のここでの演奏が楽しすぎて、それまでオーケストラ奏者になる予定がガラリと変わり、またここで出来たたくさんの仲間と今も切磋琢磨しています。本当にありがとうございました。今後益々のご発展をお祈りしております。

【Z BLOG】フジイ ヒロキ:「ライブのお知らせ」

今年もあと3ヶ月となってしまいました。
月日が経つのは早いですね…

さて、今回は久々にリーダーライブの告知です!
このところ、レッスンやアレンジ、プロデュースといった仕事が多く、なかなか自分企画のライブが出来ていなかったのですが、物理学者にしてジャズ・トロンボーン奏者という異色の経歴を持つアレン・ハーマン氏(http://alhermann.tumblr.com/)から

「10月末から来日するので、何かライブをやろう!」

と連絡をいただきまして、この度、開催する運びとなりました。

アレンさんは、ウディー・ハーマンやエリス・マルサリス(ウイントンの父)といったジャズアーティストと共演したり、クリントン元大統領とも共演している素晴らしいプレイヤーです。そんな凄い方が、こうして来日の度に連絡を下さるのはとても嬉しいですね!

↓ こちらは前回共演した際の記事
http://jp.yamaha.com/sp/blog/z_express/5656/

11月3日(祝)

Hiroki Fujii Presents Charity Live Vol.12
ジャズ・トロンボーンカルテット「らーじぼあーず」with アレン・ハーマン@「さくらんぼ」(http://sakuranbojazz.com/

Trombone:高井天音、石橋采佳、フジイヒロキ、河野広明
Guitar:加治雄太 Bass:鉄井孝司 Drums:黒田慎一郎

今回は、太管トロンボーン(Large Bore)のサウンドを愛する4人のトロンボーン奏者と共にお送りいたします。
僕は恐らくベーストロンボーンを使用すると思います!

19:00開場
19:30開演
一般当日4,000円(予約3,500円)
学生当日3,000円(予約2,500円)

※ご予約は、お店か(042-488-0626)か、フジイのFacebook、またはメールアドレス(hirokifujii.com)、出演メンバーまでお知らせ下さい。

※売り上げの一部は、「岩手県大槌町に音楽ホールを建てよう」という「槌音プロジェクト」(http://tsuchioto.com/)に寄付させていただきます。

是非是非、このスペシャルなライブにお越し下さいませ♪

それからもう一つ、Z EXPRESS BIG BANDの方も、国内外の素晴らしいサックス奏者を迎えてのライブとなります。
こちらもお楽しみに!

10月30日 (月)

Z EXPRESS BIG BAND@目黒ブルースアレイ(http://www.bluesalley.co.jp/top.html

(Sax)菅野浩、福井健太、Raymond McMorrin、河村緑、宮木謙介
(Tp)石井真、赤塚謙一、古屋ひろこ、Mike Zachernuk (Tb)和田充弘、
フジイヒロキ、石橋采佳、朝里勝久 (Ds)勘座光 (Pf)佐久間優子
(B)寺尾陽介 (MC/Tb)三塚知貴
★Special Guest (T,sax) 三木俊雄、Jeff Coffin

【Z BLOG】朝里 勝久:「宿題」

小学生の頃は、夏休みの宿題を8月31日ギリギリに仕上げるタイプの子供でした。大人になってもそれはあまり変わらず、諸々を期限ギリギリに仕上げることが多いです。9月末現在、次回VOLTZのLiveでお披露目(出来れば)する予定の曲を作っています。VOLTZは制作の為の充電期間ということで、珍しく2ヶ月ほどLive活動はお休み中。私は既存のもののアレンジとオリジナルの計2曲を作るつもりなのですが。

曲がなかなか出来ない。

もういい大人だし、次のリハーサルの1週間前には仕上がってて、他のメンバーに「まだ出来てないのー?」なんて調子に乗って言いたいのですが。

出来ない。

パソコンの前にじっと座っている時より、意外と関係ない作業をしている時にふと思い付いたりする事もあります。なので気分転換にドライブに行くと、運転中に思いついてしまい、停車して慌てて携帯に歌を録音。後から聞いたら謎の詩吟もどきが延々と流れているだけ。

さあ、果たして宿題は仕上がるのか!そのLiveはこちら。

Jazz Trombone Quartet VOLTZ
10月25日(水)19:30
@大塚All in Fun
http://www.allinfun.jp/

【Z BLOG】河村 緑:[Venova]

最近はのんびりとした日々が続いていました!
なので、Venovaの練習を(笑)

ご存じない方のために少しご紹介!
Venovaはヤマハから発売されたヤマハの新しい管楽器。
カジュアル管楽器という新しいジャンルを作ってしまったのです!
さすがヤマハさん☆
カジュアル管楽器ということで、

水に落ちても大丈夫!
砂に落ちても大丈夫!
プラスチック製で軽い!
潮風で錆びない!

ということで、旅行のお供に連れていって来ましたー(^^)

湖畔でVenova練習して来ました(笑)
Venovaは発音はサックスと同じで運指はリコーダーと同じです。
口元はしっかりサックスのアンブシュアになってますね(笑)
旅行にサックス持っていくのは大変だけどこれなら持って行こうかな!
と思わせてくれる手軽さです(^^)

そんなこんなしていたら、9月3日に開催された東京ジャズのヤマハブースでVenova体験コーナーのインストラクターをやることに!

こちらの写真はオープン前の様子ですが、ブースは大盛況でした☆

さて、Venovaのことばかりとなってしまっていますが、サックスも吹きますよ♪

10月30日(月)は第3回目となるZ EXPRESS BIGBANDのライブがあります!
今回のゲストも豪華ですよ(^^)
ぜひおたのしみに☆

・・・ライブ情報・・・

❤︎2017年10月30日(月)Z EXPRESS BIGBAND@東京・目黒Blues Alley Japan
2017年11月3日(金)~8日(水)笠浩二(C-C-B)ツアーに参加します
2017年11月4日(土)~ coming soon…植田博之withフレンズvol.2@東京・高田馬場音楽室DX
❤︎2017年11月20日(月)MidoriSession@東京・高田馬場音楽室DX
❤︎2017年12月5日(火)sax triplets@東京・目黒Blues Alley Japan
❤︎はおすすめライブです!

その他、随時ホームページを更新しています◎
http://midorisax.com

【Z BLOG】朝里 勝久:「10月のLive」

10月も色々なライブがありますが、まずは30日にZ EXPRESS BIG BANDが再び目黒Blues Alley Japanにてライブを行います!ゲストにはJeff Coffinさん、そしてこのZブログでも素敵なブログを執筆されております三木俊雄さんをお迎えします。

Z EXPRESS BIG BAND@目黒Blues Alley Japan
10月30日(月)
OPEN 18:00
START 19:30

スペシャルゲスト:(T,sax) 三木俊雄、Jeff Coffin
MC/Tb:三塚知貴
sax:菅野浩、福井健太、Raymond McMorrin、河村緑、宮木謙介
tp:石井真、赤塚謙一、古屋ひろこ、Mike Zachernuk
tb:和田充弘、フジイヒロキ、石橋采佳、朝里勝久
ds:勘座光
pf:佐久間優子
ba:寺尾陽介

料金(前売券)
テーブル席(指定)¥4,000
ディナー・セット(mini Dinner・1Drink付/MC・SC込)¥11,000
学割(テーブル席/指定)¥3,000

他、10月の私のLive出演は、

21日(土)「ブルートロンボーンズ」@神奈川県鎌倉SEA CASTLE
24日(火)「ふぉーばすとろ」@新宿Someday
25日(水)「Jazz Trombone Quartet VOLTZ」@大塚All in Fun
28日(土)「宮間利之&ニューハード」@新大久保スペースDo

是非お越しくださいませ!

【Z BLOG】三木 俊雄:リードあれこれ その1

たまにはサックスに関係することでも書いてみようと思う。
今回はリード(ケーン)の扱いについて。

リードの扱いについて大きく別けて2つの流派がある。
1つは一枚のリードをずっと最後まで使い続けるもので、ジャズ奏者にはわりと多い。僕もこちら。
もう1つは複数のリードをローテーションさせて使うもので殆んどのクラシック奏者はこちらのようだ。

僕もこのローテーション方式を何度かトライしたのだがどうも上手くいかなかった。どれがどのリードだったかを判別するために◯とか△とかのマークを付けておくのだが、いざ後日吹いてみると全然違う印象だったりもする。そしてリードケース入れておいたものにカビが生えて全てダメになったこともある。
またそうでなくてもこの方法にはいくつかの疑問がある。

リードの状態が最も変化するのは水分を含ませた最初の段階だというのはおそらく多くの人が同意することだろう。
ローテーション方式の最も極端な流派は水分がしみ込まない数分のうちにリードを次々と替える、というもの。しかしこれは、少なくとも僕にとってはあまり現実的ではない。
多くのローテーション派の人は浸水、乾燥を何度も繰り返していて、それを「リードを育てる」と呼んでもいるようだ。そうやって「育てられた」リードは一回の使用時間を短くすれば数年も持つという。

僕はこれがどうも上手くいかなかった。一度浸水したものを乾かし、また水を含ませても決して元どおりにはならないような気がする。
多くの場合、浸水したものを乾燥させるとリードの先端が波打つ形になる。おそらくこれはリードの繊維の間の埋めていたパルプ質が失われ、あるいは変質し、その密度が均一でなくなるからだろう。
これを再び浸水させると波打ちは消えるが、いわゆるリードのコシは弱くなる。抵抗感がなくなり吹奏感は軽くなったわりには鼻が詰まったような響きになることが多い。
一般にクラシック奏者はコシの強いリードは使う傾向にあるので、ひょっとするとこの適度にコシの失われた状態の安定化をもって「育てる」としているのかもしれない。
黒いリードケースを開け、ずらりと並んだリードの中から恭しく一枚を取り出しマウスピースにセットする姿はいかにもカッコイイものだ。
(続く)

写真は巨匠、雲井雅人さんのリードケース。
今年の暮れに10年ぶりのソロアルバム「トーン・スタディーズ」をCAFUA レコード
http://www.cafua.comよりリリースされます。
今年亡くなったD.マスランカのオリジナル曲集。
乞うご期待。

【Z BLOG】三木 俊雄:”2Tenors”

ジャズミュージシャンのコンテストとしてよく知られたものに「セロニアス・モンク・コンペティション」がある。
毎年選考楽器が代わり、初回の1987年はピアノ部門で優勝者はマーカス・ロバーツだった。
当時彼はまったくの無名だったが、これを機にウィントン・マーサリスのグループに加入、世界的ピアニストとして知られるようになった。

初めてサックス部門が開催されたのは1991年の第五回。
優勝者はジョシュア・レッドマン。
第2位はエリック・アレキサンダー、第3位はクリス・ポッターとティム・ワーフィールド。
この後もシェーマス・ブレイクやジョン・エリスなど、いずれも現在では押しも押されぬプレーヤー達が選出されているが、特に初回のジョシュア、エリック、クリスという3人のインパクトは非常に大きいものだった。

中でも特に日本での人気が高いのがエリック・アレキサンダー。
テナーサックスの最前線といえば、超絶テクニックにシームレスなフラジオ、複雑なハーモニーに変拍子といったものがここ20年程の傾向である。
その中にあってエリックはデクスター・ゴードン〜ジョージ・コールマンの延長線上にある、比較的オーソドックスでストレートアヘッドなスタイルの持ち主だ。

彼とは雑誌の対談で何度か一緒になったことがあり、その辺りの話もよく聞いた。

彼はニューヨークに出て来る前はシカゴで活動していた。シカゴは かれにとって”Home feeling”のあるReal American city”であり、それと比較してニューヨークは “Frightening”(恐ろしい)だと。
当時のシカゴにはオルガンジャズに代表されるような伝統が残っており、「ミュージシャンだけではなく、誰でも楽しめるジャズがあった」という。
そういう経験が彼のスタイルを培っており、またそれが日本のファンにも大いに受け入れられている理由でもある。

さて、そんな彼と今回2テナーでコンサートをやることになりました。
コルトレーン没後50年にあたる今年わけですが、それに因んでかはさて置いて、「現代のテナーマッドネス」ということです(汗)

10/19(木) 銀座ヤマハホール
詳細はこちら→https://www.yamahaginza.com/hall/event/2941

10/22(日) 浜松アクト大ホール
詳細はこちら→http://hamamatsujazzweek.com/2017/01/

椎名豊(p) パット・グリン(b) 広瀬潤次(ds) の鉄壁のトリオにエリック・アレキサンダーを迎えてのこのコンサート。僕自身、いささか “Frightening”な心持ちではありますが、非常に楽しみにしております。
皆様、是非お越しくださいませ。