さらなる前進を目指して、恩師との初共演を決意/奥村愛インタビュー

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バイオリニスト奥村愛
さらなる前進を目指して、恩師との初共演を決意/奥村愛インタビュー

世代を超え、多くの聴衆を魅了し続けるバイオリニストの奥村愛。この春、演奏家としてさらなる前進を目指し、フランス音楽の名手として知られるピアニストの藤井一興(かずおき)をパートナーに迎え、2015年5月30日(土)東京・紀尾井ホールで「奥村愛 ヴァイオリンリサイタル」を開催する。
リサイタルのテーマは「一日」。朝の目覚めから夜の街の喧騒まで、一日の流れを追うようなプログラム構成となる予定だ。
「普段の自分らしさを大切にしつつ、少し違った面も出したいなと、一般的にあまり知られていないシュニトケの『古い様式による組曲』や、ソロとしてイザイの『無伴奏バイオリン・ソナタ第4番』を演奏しようと思っています。また藤井先生との共演という意味においては、ラヴェルの『バイオリン・ソナタ』にも注目していただきたいです」

加えて、奥村と共演の多い作曲家・ピアニストの加藤昌則が、リサイタルのために書き下ろす曲も目玉のひとつだ。
「加藤さんに曲を書いていただくのは、5年前の『Breezing air』以来です。前回は爽やかな曲でしたが、今回は『燻(くゆ)る煙と共に Romanza del pasato』という陰のある女性をイメージした大人な曲が上がってきて…。5年でずいぶん変わったなぁと思いましたが(笑)、女性の人生を想像させるような雰囲気のある曲で、私自身はすごく気に入っています」

奥村愛

ピアニストの藤井とは今回が初共演。だが実は、大学時代に教えを受けたことがあるという。
「たった一度きりですが、メシアンの『世の終わりのための四重奏曲』をレッスンしていただきました。ガチガチに緊張してしまって、レッスンの詳しい内容は記憶にないですが、エネルギッシュな藤井先生に圧倒されたことはよく覚えています」

同じ曲でも、共演者が変わると印象がガラリと変わるものだが、今回はこの二人でしか表現できない音楽を楽しんでほしいと語る。
「藤井先生との初共演にドキドキしていますが、いつも通り楽しんで演奏できたらと思っています。年齢を重ねると体力が落ちてきたりしますが、そのぶん人生経験を積んで、音楽的には成長していると感じるところもあります。今回のリサイタルでは、藤井先生の音楽に応えながら、今の自分のすべてを出し切りたいです」

バイオリニストとして新たな一歩を踏み出そうとしている奥村の姿を、ぜひ自分の目で確かめてみてほしい。

■奥村愛オフィシャルサイト

http://aiokumura.jp/

■奥村 愛 ヴァイオリンリサイタル

日時:2015年5月30日(土)14:00開演(13:30開場)
場所:紀尾井ホール
出演:奥村愛(バイオリン)藤井一興(ピアノ)
詳しくはこちらをご覧ください。

文/ 武田京子