化学物質の管理と排出削減

 ヤマハグループでは、化学物質の使用による人や環境への悪影響を最小化するために、PRTR※1法対象物質などの化学物質管理の徹底と、生産工程や製品からの排出削減に取り組んでいます。削減にあたっては、グループ横断的な組織として「グループ環境委員会」のもとに「化学物質ワーキンググループ」を設けており、その指示のもとで各事業所の化学物質部会が具体的な対応を実施しています。
 現在、ヤマハグループの生産工程から排出される化学物質は、製品の塗装・接着時に発生するVOC(揮発性有機化合物)※2が中心です。VOCの排出量削減については、2006年度にグループ全体でのVOC使用や排出の状況を調査し、2008年度には排出量削減計画を策定。2010年度までに2000年度比で30%削減するという目標を設定し、グループ全体で化学物質の代替や削減に取り組んできました。
 2010年度におけるPRTR法対象物質の全取扱量は、前年度に比べて59%減少。環境への排出量についても23t減少し、52tとなりました。VOCの排出量についても前年度比で28%減少、2000年度比では70%の減少となり、30%削減の目標を達成しました。その要因としては、生産工程の合理化や原材料の代替などの排出削減施策に加え、工場の統廃合や生産高の減少も含まれます。
 なお、2011年度以降も全国楽器協会の定める自主目標に準拠し、引き続き2000年度比30%削減という目標を維持できるよう、活動を継続していきます。
(製品含有化学物質の管理についてはこちらをご参照ください。)

  • ※1 PRTR:Pollutant Release and Transfer Register (環境汚染物質排出・移動登録)の略。PRTR法は「特定化学物質の環境への排出量の把握などおよび管理の改善の促進に関する法律」の略称。
  • ※2 VOC(揮発性有機化合物):塗料や接着剤に希釈剤などとして含まれ、光化学オキシダントや浮遊粒子状物質(SPM)の発生原因の一つと考えられている。

PRTR法対象物質 環境への排出量

  • ※ヤマハ(株)本社・工場および国内生産系グループ企業

VOC(揮発性有機化合物)大気排出量

  • ※ヤマハ(株)本社・工場および国内生産系グループ企業

ピアノ生産工程における化学物質排出削減

ヤマハ(株)掛川工場
 掛川工場ではピアノ生産工程の統合を機に、2010年度から、一部の塗料について有機溶剤含有のものから水性塗料への切り替えを行いました。
 これにより、塗装の乾燥工程から排出されるPRTR物質やVOCについて、それぞれ約2%削減できました。また、水性塗料を使用する工程では局所排気装置の稼動も不要であるため、省エネの面でも効果がありました。

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