「すべての人々に音楽の歓びを」
ヤマハグループでは、音楽文化普及・発展のため、「音楽教室事業」を国内外で展開するとともに、さまざまなかたちで音楽を学ぶ方々への支援や、ユニバーサルデザインへの取り組みなどを通じた「誰もが音楽を楽しめる環境づくり」を行っています。
「音楽教室事業」の推進
ヤマハグループは、音楽文化の普及に向けた事業活動の一環として、「音楽教室事業」を国内外で展開しています。この教室事業は、ヤマハ音楽振興会がカリキュラムや教材・テキストの開発、指導者の育成などの基盤業務を担い、ヤマハ(株)が運営を担当しています。幼児・子ども向け教室から大人向けのレッスンまで年齢や目的にあったカリキュラムを用意し、これまでに国内だけで500万人以上を輩出してきました。
ヤマハグループは、「すべての人が持っている音楽性を育み、自ら音楽をつくり、演奏し、楽しむことのできる能力を育て、その音楽の歓びを広くわかちあう」ことを理念として、音楽教育事業を展開しています。
1954年に東京で幼児向けの音楽教室を開設して以来、半世紀以上にわたって子どもたちの豊かな成長のための音楽教育に取り組み、「総合音楽教育」「適期教育」「グループレッスン」の3つの特長を柱とした独自の教育メソッド「ヤマハ音楽教育システム」を確立・発展させてきました。そのノウハウを活かして現在は、1歳から中学生までの子どもを対象とした「ヤマハ音楽教室」に加え、大人の音楽愛好家・趣味層を対象とした「ヤマハ大人の音楽レッスン」も展開しています。

3つの特徴を柱にして
「ヤマハ音楽教育システム」の3つの特長の1つが、「きく」「うたう」「ひく」「よむ」「つくる」といった要素を総合的にレッスンに盛りこんだ「総合音楽教育」です。これによって子どもたちは、「自分で感じ、自分で表現する」という「音楽を楽しむ力」を身につけていきます。
2つ目の特長は、それぞれの子どもの身体的・精神的な発達に応じて、その時期に最もふさわしい指導を行う「適期教育」です。特に聴覚の発達する幼児期には「きく」ことを重視することで子どもの脳の成長を促し、子どもたちは音楽で自分を表現することへの意欲や興味をふくらませていきます。
3つ目の特長は「グループレッスン」です。仲間との関わりの中で音楽を学ぶことで、より大きな喜びをわかちあうことができ、社会性や協調性が身につくなど、幼児・児童の心を育みながら成長を促すことができます。

世界40以上の国で展開し、全世界で約70万人の生徒が在籍
事業規模は、国内においては約4,300会場、生徒数50万人、講師1万3,000人(いずれも2011年6月現在)を擁する大規模な実践活動へと発展しており、すでに500万人以上の卒業生を送りだしています。
また、海外においても40以上の国と地域で音楽教室を展開し、約20万人の生徒が在籍しています。日本国内と同様の幼児科を中心とした子どものヤマハ音楽教室と、大人の趣味需要に対応したポピュラーミュージックコースを中心に、それぞれの国・地域の音楽文化の歴史や背景に合わせたコースを設け、ヤマハがめざす世界共通の理念・カリキュラムのもとで音楽教育の普及に取り組んでいます。

音楽に取り組む人々への支援
ヤマハグループは、音楽を学び、また音楽活動を行う方々への支援や、音楽イベントを通じた街づくりへの貢献など、音楽文化の普及と発展につながる活動に取り組んでいます。
音楽イベントを通じた街づくり
ヤマハ(株)は、浜松市と共同で「ハママツ・ジャズ・ウィーク」を毎年開催しています。2010年は5月に開催し、ホールやストリートでのコンサートに加え、公開レッスンや楽器の無料体験コーナーなどを実施しました。このほか、(株)ヤマハミュージック大阪は、神戸元町商店街で毎年開催されている「神戸元町ミュージックウィーク」に実行委員として参加しています。このように各地で開催される音楽イベントへの協力を行い、音楽文化の豊かな街づくりを地域と連携して行っています。

ハママツ・ジャズ・ウィーク

神戸元町ミュージックウィーク
講習会を通して吹奏楽を普及
ヤマハ楽器音響(上海)では、2010年11月に中国の主要12都市を周り、地域を代表する学校の吹奏楽団を対象に、演奏の講習会を実施。一流講師によるレクチャーが行われ、12都市合計で944人の小中高生が参加しました。

Li Tianchi(李天池)氏による指導の様子
アーティストの音楽活動を支援
ヤマハ・ミュージック・ヨーロッパ(YME)では若手ミュージシャンへの演奏機会の提供ほか、アーティストの音楽活動支援を行っています。YMEイベリカ支店では、ダウン症候群のハンディキャップを持ちながらトランペット演奏家としてスペインで活躍するラファエル・カルデロンさんの音楽活動を支援しています。2010年度は、同支店で、カルデロンさんが登場する雑誌広告を制作しました。

フランスのオルセー美術館で
若手音楽家に演奏の機会を提供

カルデロンさんを起用した雑誌広告
ユニバーサルデザインの推進
ヤマハ(株)は、誰もが音楽を楽しめる環境づくりをめざし、ユニバーサルデザインの考えに通じた製品・サービスのあり方を検討しています。2010年度は、こうした取り組みの社会への提案として、浜松市で開催された『第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議 2010 inはままつ』(2010年10月30日~11月3日)に協賛企業として参加。「music for you, music with all. --音楽をあなたに みんなに 誰にでも」をスローガンとして宣言し、企業展示コーナーにユニバーサルデザイン試作品を出展しました。ヤマハグループでは、今回の協賛出展を機に、ユニバーサルデザインへの取り組み方をあらためて検討し、豊かなコミュニケーションや、多様な人々が快適に共生する社会の実現に音楽を活かしていくための提案を行っていきます。

