音技術によるソリューション提案

会話の漏えいを防止するスピーチプライバシー・システム

 ヤマハ(株)は“音を出す”製品づくりを通じてよい音の追求をする一方、音空間の研究やその制御システムの開発など、“音を聴く”ための良い環境づくりにも努めてきました。
 そうした音環境の技術を、「個人情報の保護」に活かすべく、公共の場所などで会話のプライバシーを保護する環境を提供する『スピーチプライバシー・システム・VSP-1』を開発しました。
 VSP-1は、ヤマハが独自に開発した「情報マスキング技術」を搭載。これは、人の音声から合成した「情報マスキング音」(攪乱音)の中に、会話が溶け込み、聞かれたくない会話の音声情報を包みかくす(カモフラージュする)技術で、従来のノイズ音よりも小さい音量で高い効果が発揮できます。また、川のせせらぎ、鳥の声などの自然音から制作した「環境音」や、楽器音などの、「演出音」を組み合わせ、快適な音環境を提供しながら、会話のプライバシーを守るシステムです。

スピーチプライバシーシステム VSP-1

音で情報表示の効果を上げるサウンドサイネージ

 近年、広告・販促媒体の分野では、平面ディスプレイやプロジェクターによって映像や情報などを表示する「デジタルサイネージ(電子看板)」が、いつでもタイムリーに情報を提供できることから、注目を浴びています。これらに、音が加わるとより訴求効果が増すことは認知されていますが、これまでは、利用しやすく効果的な音のソリューションがありませんでした。そのような状況を鑑みて、ヤマハ(株)では、新開発の薄型・軽量・フレキシブルスピーカー「TLF-SP」と音響データ通信技術「インフォサウンド(INFOSOUND)」を組み合わせた広告媒体の新概念『サウンドサイネージ(音響看板)』を提案し、2010年秋から実証実験を開始しました。また、それに併せて10月に「シーテックジャパン2010」へ出展し、ヤマハブースにおいて『サウンドサイネージ』の技術のデモンストレーションを行いました。
 2011年度は、これまでの実証実験の成果を踏まえて『サウンドサイネージ』のビジネスモデルの確立を図るとともに、TLFスピーカーなど各種アイテムの商品化を進めています。

商品化したTFLスピーカー「TFL-SP1-A0」とTLFアンプモジュール「TFL-AM1」

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