
古来、音楽は人の心を揺さぶり、数多くの感動を生み出してきました。喜びの場を盛り上げる音楽、懐かしい思い出を呼び覚ます音楽、あるいは悲しみを和らげる音楽……。ヤマハは100年以上前からピアノに代表される高度なアコースティック楽器を提供し、音楽が生み出す感動の場面に寄り添ってきました。そして、その奏でる音を改良するべく材料や加工方法などのあらゆる面からアプローチを続けています。
技術の進化によって電子楽器を誕生させ、デジタル技術、信号処理技術の進化により、サイレント楽器に代表される、アコースティックとデジタルの融合へ。さらには楽器の領域から周辺の技術領域へと足を踏み出しより良い音響空間の実現、ネットワーク技術を利用したさまざまな音楽機能の提供、そしてVOCALOIDに代表される新しい音楽制作へと新たな可能性を切り開いています。そして今、2013年に迎える創立125周年の節目を見据えてヤマハは全く新しい視点からの取り組みを始めました。それが音を介したコミュニケーション。主役を担うのは、やはりヤマハの音響技術です。
雑音の中で、小音量でも明瞭に相手に情報を伝える。逆に、聞かれたくない会話の内容が漏れ聞こえないよう保護する。あるいは音に、耳では聞くことのできないデジタル情報を重畳して、音楽を聞くのと同時に、さまざまなデジタル情報をシームレスに入手する。そんな夢のような音響技術が、すでに私たちの手の内にあります。音を介したコミュニケーションは、文字が生まれるはるか以前から人と人とを結び付けてきた能力。ヤマハは「音」をコミュニケーションのメディアと捉え直すことで、音の価値に新たな角度からスポットライトを当てようとしています。

















