CB-800Cシリーズ

CB-800Cシリーズ開発秘話

奥村 幸正 (商品開発部打楽器設計課)

1975年入社。コンサートバスドラムCBシリーズやマーチングドラムの開発・設計を担当。DCIやコンサート専門家への対応もおこなう。
現在は、ドラム全般の木材開発や要素開発、ドラムセットやティンパニ等のヘッド研究、マーチングドラム・コンサートドラムの開発支援に携わる。
※所属部署および部署名は取材当時のものです。

このモデルを開発することになったきっかけを教えてください。

奥村)
このモデルはCBFシリーズのあとに開発されました。これまでヤマハのバスドラムの歴史は学校教育向けの700番台までで、CBFシリーズが発売されるまでは、プロのオーケストラの世界ではヤマハのバスドラムはあまり使われていませんでした。
CBFの下に800モデルをつくろうとなったのは、やはり学校現場で使用でき、かつ高級感のあるモデルもつくっていきたいという思いがきっかけです。学校現場での音楽ジャンルの幅を広げるためにも、CBFでは少々コントロールがしにくいので、より使い勝手の良いモデルをつくりたいというのがスタートですね。

開発を進める点で大変だったところは?

奥村)
サイズの決定をどうするかというところでしたね。
学校現場ではやはり32インチと36インチがメインで使用されるだろうということで、この2つはシリーズの代表として生産しようということにすぐ決めたのですが、40インチを入れるべきかすごく迷ったんですね。でもこれまでも40インチも伝統的に作ってきたモデルでしたし、それをなくすという判断はやめました。
胴の深さについては、他社のモデルも検討して、ヤマハのオリジナリティを出してこの深さでいきましょうということで、この3種類の直径と深さの組み合わせに決めました。
また、スタンドの幅も決まっていたので、あまり深さが狭すぎるとバランスが取れないということもこのサイズに決めた要因ですね。あとは演奏性の良さも考えて、この深さに決めました。

現在のモデルは開発当初のものからモデルチェンジをしているんですよね?

奥村)

現在のモデルは3代目となるCB-800Cシリーズで、シェルにはメイプル材を採用していますが、もともとのCB-800Aはバーチ(カバ)材を使用していました。
バーチは硬めの材料で高い音が響きやすいことが特長ですが、柔らかい音色で低音が豊かに出るものが良いということで、メイプル材に変更しました。ですから、これまでの800A,800Bとは音色の面でも大きく違っています。

また、一番大きく変わったのはスタンドです。これまでのモデルより使い勝手をよくして、CBFに使っていたように土台を木材に変更しました。スタンドが全部金属でできていると、バスドラムから出る振動と共振しあってしまい、ノイズが発生してしまいます。そこで、1つ前の800Bシリーズから、土台部分を木材にしてノイズが発生しないように改良しています。

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