音板
音板打楽器の中でもシロフォン・マリンバは音板が木でできています。主に中米のホンジュラスが原産の、ホンジュラスローズウッドという木が最高級材料として使われています。他にもシロフォンにはカリン、マリンバにはパドックなどといった木材が使用されています。
音板として使用するために長い時間をかけて乾燥させてあり、もともと木が含んでいる水分を少なくすることで余韻のある響きを得ています。したがって、水分は音板には大敵です。雨の中等での演奏は避けてください。
また、音板を湿度から守るために音板の表面は塗装されていますが、塗装面はホコリに弱いためこまめにクロス等で表面をカラ拭きしてください。
楽器は使用後、風通しの良い常温の場所で保管し、著しい温度や湿度の変化を避けてください。
また、木製音板には金属製のマレットを使用しないでください。音板が割れるなど音板を傷めてしまうことになります。
木製音板は叩いているうちに木の繊維が切れていくことで音程が下がっていきます。特にシロフォンの場合、コンクール等で同じ曲の特定の音板を叩き続けることでその音板が早く傷んでしまうことがあります。音程の狂いや割れ、表面のはがれ等がある場合は音板を交換してください。
共鳴パイプ
音板の音程感を強調するために、音板の下には共鳴パイプがついています。通常は楽器を使用している部屋の温度が23℃のときに最もよく響くように音板も共鳴パイプも調律されていますが、部屋の温度が変化した場合には共鳴パイプの調整が必要です。
音板は温度が上がると音程は下がります。それとは逆に共鳴パイプの音程は管楽器とを同じように温度が上がると音程も上がりますので、共鳴パイプの音程を下げるとより共鳴するようになります。
調整方法としては、共鳴パイプの口を音板に近づけると音程が下がりますので、低音側の共鳴パイプ受けの溝の高さを変えることで調整します。
温度が高いときには共鳴パイプを高い位置(音板に近づける)にセットし、温度が低いときには低い位置(音板から遠ざける)にセットしてください。
音板吊りひも
音板はひもで吊られた状態になっていますが、このひもの吊り具合も調整する必要があります。ひもを張りすぎると音板を叩いたときに音板がはねすぎることになり、逆にひもが緩すぎるとひもに振動が吸収されてしまい鳴りが悪くなります。
このひもの張り具合の調整は、低音側の吊りひも引っ張りバネの部分でひもの長さや結び目の位置を変えて行います。
バネをかけた状態で、ひもを指で押したときに適度な弾力がある程度でよいでしょう。
ひもが切れかかっている場合には、早めに交換してください。
音板を吊っているひもを受けている金具を「音板吊金」と言います。運搬を繰り返すとこの金具が曲がってしまうことがあります。
吊金が曲がっていると音板が自由に振動できなくなりますので、演奏前に必ず吊金の曲がりがないか確認してください。
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