マーチングドラムにおいて、チューニングという項目は非常に重要で難しい項目です。
しかし裏を返してみれば、工夫次第で面白く、効果が現れやすい項目でもあります。
バンドには様々な編成があり、人数や年齢もまちまちで、チューニングもバンドの条件によって求める音が異なって然るべきです。マーチングスタイル、編成に合わせたチューニングをするために、以下を参考にしてください。
- ドラムヘッドは強く張れば張るほどピッチが上がり、サスティーンが短くアタック音のはっきりとしたサウンドが得られます。逆にピッチを落とすとボリューム感のある、芯の太いサウンドになります。例えば人数が多く金管楽器主体のバンドには前者が効果的ですが、人数が少なく木管楽器の入った吹奏楽編成のバンドには後者のサウンドが効果的です。
- バンドが演奏する場所は様々で、反響の違いから常に同じ音でとはいきません。野外ではある程度音が吸収されるため、残響音の心配は殆どありませんが、体育館等での残響音が残る場所では、スネアドラムやタムはある程度ピッチを上げ、バスドラムはミュートをしてクリアな音にチューニングをする必要があります。
これらの要素を考えながらチューニングをしてください。
大体の目安で全体のチューニングができたら、必ず管楽器との合奏でピッチを確認することが大切です。
チューニングに用いる便利グッズ
- チューニングキー
- グリス
- ミュート類
- 乾いた布
- ドライバーや、スパナなどの工具
音楽的なバッテリーを作るために
以下は音楽的な音作りのポイントの一例です。
- 音楽には常にどこかに向かおうとする方向性が必要です。
- バッテリーのアレンジは、ショー全体の中に含まれた音楽的要素をより引き立てるような効果を持たなければなりません。パーカッションが伴奏を担当しているのか、メロディーラインを強調する役割を担当しているのか、またテンポをはっきり刻む役割をしているのか理解することが大切です。
- メロディーラインに対して、その裏に書かれているパーカッションの音が多すぎないか注意して下さい。場面が軽く、ブラスが吹き伸ばしや休みのときに、薄くパーカッションを加えることは、全体的に統一感のあるオーケストレーションになりより効果的です。このような使い方は、アレンジする側の新たなボキャブラリーとなり、より効果的で、多彩な音楽へと広がっていきます。
- スネアを常にトランペットが鳴っているところで使うという固定観念を取り除き、試験的に、チューバとスネア、トランペットとバスドラムを一緒に鳴らすような使い方をしてみて下さい。
バランスとブレンド
- テンポの縦のラインが揃ったところで、次はバランスを整えます。パーカッションの音は常にブラスの音の中に包まれ、隣同士であるべきではありません、そうでなければ、音が喧嘩し合うことになります。
- バランスの取れた演奏というのは、決して音的に平等ということではありません。常にリードするラインがあり、それをサポートするセカンダリーラインがあります。セカンダリーをパーカッションが担当するときは、パーカッションの音が聞こえるという感覚ではなく、感じるという感覚のところで抑えておき、そこに音があることに気づかないけれども、その音が無くなった時、その音に気づくようにしましょう。
- タッチとオーケストレーションは、場面ごとに与えられたブラスの音の立ち上がりに合わせるようにし、暗い場面から明るい場面まで、常に全体が聞き取れる場所から、バランスを調整するようにしましょう。
サウンド
- 楽器を必要以上に叩いてはいけません。音を壊してしまうだけです。タッチと敏感さが良い音を出す鍵です。優れたバッテリーの音質は、ブラスの音と均質なブレンドに繋がります。曲が出来上がりドリルもついた後、ボリュームやオーケストレーションなどを変更し、全体のアンサンブルに、よりマッチするように調整して下さい。ドリルは、音楽的なブレンドとバランスに、より大きな影響を与えます。
チューニング
- ピッチにこだわる事、バッテリーのピッチ、ピットのコンサートタムやコンサートバスドラムも毎日調整し、ブレンドするピッチを探して下さい。
- ブラスを引き立たせるようなチューニングを心がけて下さい。
他のアンサンブル・リハーサル・テクニックについて
- 全体のアンサンブルに背を向け、目を瞑り、音楽だけを聴いてみて下さい、目を使わないことで、より耳が働きます。
- ショー全体の中で、バリトンかトランペットだけを聴いてみて下さい、それぞれの旋律がしっかり聞こえていますか?メロディーは、はっきり聴こえていますか?バランスが取れて全体とブレンドされていますか?曲の中に意図された旋律が100%納得のいく状態で聴こえるまでブレンドを調整し続けて下さい。
- スタッフ一人一人が、音楽家という立場から相談し合って下さい、パーカッションの立場、ブラスの立場から意見をするのではなく、音楽家という立場から意見して下さい。ショー全体を良いものにするために、それぞれが意見を出し合って下さい。




