音板打楽器は温度や湿度の変化に応じてそのピッチが著しく変化します。管楽器と同じ変化ならばあまり悩まなくて良いのですが、全く逆の反応となってしまいます。
ピッチ変化の特性
木琴類
「湿度」によってピッチが著しく変化します。梅雨時のように湿気の多い時期にはピッチが下がり、冬などの乾燥期にはピッチが上がります。
「温度」にもかなりの影響をうけ、温度が高いとピッチが下がり、低いと上がります。
- ※ 音板の材料となるローズウッド材に替わり、FRP「アクースタロン」を採用した楽器は、温度変化による音程(ピッチ)変化がローズウッド音板の約半分で、湿度による変化はありません。
鉄琴類
「温度」によってピッチが著しく変化します。夏のように高温の時にはピッチが下がり、冬のように低温の時には上がります。
環境の温度が23℃付近のとき、1℃で約0.5セントほど変化します。「湿度」による変化はほとんどありません。
製造時のピッチ設定
ヤマハのマーチングシロフォン、ベル(及びベルリラ)は、摂氏23℃の時に442HZとなるように設定しています。
使用状況により著しく差があります。外観上の劣化とほぼ比例しており、例えば木製音板の繊維質が現れるようになると既にその音板は寿命です。
音の伸びや艶がなくなれば寿命だと判断することが最も適切です。
- 音板は温度や湿度に著しく影響されるので、風通しの良い常温の場所で保管します。(直射日光は避けてください。)
- 木製音板に硬質ゴムや硬質プラスチックのマレットは絶対に使用しないでください。(音板が割れてしまいます。)
日常のお手入れには、ヤマハお手入れ用品をご使用ください。
音板のピッチが全体的に変わってきた。
ピッチを変更、あるいは矯正する場合には、工場での修理・調整が必要です。
コンサートの直前にドライヤーで暖めたり、水で冷やしたりして瞬間的にピッチを矯正する場合も見受けられますが、いずれも楽器を傷める原因になりますので絶対にしないでください。夏前や冬前に調整に出すと良いでしょう。
音板のピッチが部分的に変わってきた
音板全体を修理に出して再調律をするか、ピッチの変わった音板だけを買い替えます。
響きが足りない
- 音板の綴り紐が緩んでいる場合は、適度に張るまで紐を結び直します。
- 音板が寿命切れと見受けられる場合は交換します。
- マレットを硬めのものに変えてみてください。
音板がはねすぎる
綴り紐が張りすぎなので、少しゆるめます。
ノイズが出る
- 音板が割れている→交換する。
- 綴り紐が張りすぎ→適度に結び直す。




