スネアドラム

スネアドラムのお手入れ・メンテナンス・チューニング

スネアドラムはバスドラムの低音に対して、高音での歯切れの良さが必要とされる楽器です。
そのため、ヘッドはある程度強めに張ったほうが歯切れの良い音色が出せます。

日常のお手入れと取り扱い

  • 演奏が終了したらストレイナーをOFFにしてスネア(響き線)を緩めた状態にしておきます。
    ただし、箱に入れて保管したり移動したりする場合は、ストレイナーを取り付けたままにしたほうが、スネアが傷むのを防ぐことができます。
  • 一般的に使用されているスネアドラムのヘッドはプラスチック製ですので、演奏終了時にヘッドを緩める必要はありません。
    ただし、長期間使用しない場合は、若干緩めておいたほうがヘッドは長持ちします。
  • 保管時は楽器にカバーを掛けてほこりを防いでください。
    定期的に楽器全体をクロス等で拭きあげることにより、さらに楽器の良い状態を維持できます。

日常のお手入れには、ヤマハお手入れ用品をご使用ください。

ヘッドの取り扱い

スネアドラムのヘッドは、表面のコーティング(またはフィルム)がはがれてきたり、チューニングボルトを緩めたときにヘッドがたるんでしまう状態になったら交換してください。
裏面ヘッドは忘れてしまいがちですが、打面ヘッドと同様に交換してください。
使用状況により差はありますが、月に1~2回はヘッドの状態をチェックし、交換のタイミングは、他の楽器と同様、最低1年に1回を目安にすると良いでしょう。

スネア(響き線)の取り扱い

  • スネアドラムは裏面にスネア(響き線)がついていることが最大の特徴ですが、このスネアを裏面ヘッドに密着させるため、スネアが通っている部分のシェル(胴)を削ってあります。(“スネアベッド”と言います)
    したがって、裏面をチューニングする場合は、スネア周りの4本のチューニングボルトを少し強めに締めないとその部分だけヘッドの張りが弱くなり、歯切れの良い音が出なくなってしまいます。
    この4本のボルトは強めに締めるようにします。
  • スネアの効きが悪くなる原因として、
    1. シェルに対してスネアが真ん中に取り付けられていない
    2. スネアが伸びてしまっている
    3. スネアの張りが弱い
    という3つが挙げられます。
    ①は取り付け直し、②はスネアを新品に交換、③はストレイナー(スイッチ)の調節ボルトを回転させると張り具合を調整できますので、楽器を叩きながら一番良い響きのするところで止めてください。
    締めすぎると逆に音が詰まってしまいます。

スタンドの取り扱い

スネアドラムを持ち上げるとスタンドまでついてきてしまうくらいスタンドを締め付けて使用すると、スネアドラムの振動を妨げ、良い音色が出ません。楽器とスタンドとの間で激しいがたつきがない程度に締めて使用してください。

スネアドラムのチューニング

スネアドラムはチューニングによって音色が決まると言えます。基本的なチューニング方法を知っていれば、その楽器の自然な音色が得られ、演奏効果を高めることができます。

  1. 表裏ヘッドに傷やたわみがないか確認します。状態が悪い場合は交換してください。
  2. すべてのチューニングボルトをラグから抜けるまでゆるめます。
  3. フープが真円であり、胴のふちとフープの内側の隙間が均等になるように配置できるかを確認します。
    真円でない場合には交換してください。
  4. チューニングボルトをラグに垂直に入れ、ある程度安定するまで締めます。このとき、ヘッドが一部だけ沈みこむことなく、均等に張られるように注意してください。
  5. 左右どちらかの手で、ヘッドの中央を軽く押します。ここでヘッドの端に凹凸の「ゆがみ」が見られます。
  6. この「ゆがみ」がなくなるように、それぞれのチューニングボルトを時計回りに締めていきます。一ヶ所を極端に締めすぎないようにしてください。
  7. 均等になったら、もう一度ヘッド中央をさらに強く押します。この作業を凹凸の「ゆがみ」がなくなるまで行います。
  8. 各ボルト付近をスティックで叩いて、ピッチが同じになるようにしていきます。このときのスネアドラムの音は、低めの「デンデン、ドンドン」という音程に聞こえます。
  9. 各ボルト付近のピッチが均等になったら、ボルトを〔図-1〕の順に同じ角度に締めていきます。
    スネアドラムの音が「トントン、コンコン」という音程になるまで、表・裏をそれぞれ調整します。
    裏のヘッドを表側より少し緩めに調整するのが一般的です。

〔図-1〕

各パーツの名称

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