- 本皮製以外のヘッドは、演奏終了時にヘッドを緩める必要はありません。演奏が終了したらペダルをかかと側に踏み下げ、最低音の状態に戻しておく程度で充分です。ただし、長期間使用しない場合は、若干緩めておいたほうがヘッドは長持ちします。
- 保管時は楽器にカバーを掛けてほこりを防いでください。
また、ヘッドの汚れは柔らかい布で拭き、ヘッドプロテクターを使用して衝撃等からヘッドを保護してください。
定期的に楽器全体をクロス等で拭きあげることにより、さらに楽器の良い状態を維持できます。 - ケトルは、ティンパニが音程感を作るうえで一番大事な部分ですので、決してぶつけたりへこませたりしないように注意してください。
- 楽器を移動させる際は、フープやケトル支えリングを持って移動しないでください。チューニングが狂うばかりでなく、フープのゆがみの原因にもなります。移動時にはフレームを持って移動してください。
- トラック等で移動する場合は、フープ等が他の楽器とぶつかることでヘッドやフープがずれてしまうことがありますので、ペダルをつま先側へ踏み下げ、ヘッドの張力を上げた状態で運んだほうが、狂いやずれが少なくなります。
日常のお手入れには、ヤマハお手入れ用品をご使用ください。
ヘッドの寿命
使用状況によりかなりの差がありますので一概には言えませんが、ティンパニの場合、ヘッドを軽く張った状態でヘッド面が波打っていたり、凹凸が見られたらヘッド交換の時期です。長くても1~2年が限界で、音色が損なわれないうちに早めに取り替えてください。ペダルティンパニの場合、ヘッドが寿命になるとスプリングとのバランスが取れなくなりますのでできれば毎年1回交換するのが理想的です。
ヘッドの交換
ペダル式はペダルのかかとを下げた状態で、ハンドル式はチューニングハンドルを左(反時計回り)に回しきってから、順次チューニングボルトを緩めていきます。ペダルの場合は、スプリングの力でペダルが急に上がることがあるので、ペダルとベースの間にあらかじめ木片等をはさんでおくとよいでしょう。
ヘッドを外す際は、ヘッドとフープを一緒に外してください。チューニングボルトにはグリスが塗ってありますので注意してください。
また、ケトルのエッジなどにぶつけないようにしてください。
ヘッドを外したときにほこりの除去やエッジテープのお手入れも行いましょう。ペダル式やハンドル式の場合には、特にケトルのエッジが常に滑らかであることがとても重要です。
ヘッドを張り替えてしばらくはヘッドが徐々に伸びるので、最低音のチューニングやインジケーターの調整は繰り返し行ってください。


1. ヘッドとフープは中央にセットします。すべてのチューニングボルトが垂直に入っているかどうかもチェックしてください。

2. ヘッドやフープがズレている場合には、チューニングボルトを緩めてセットしなおします。そのとき注意しなければならないのは、ペダル式の場合は、ヘッドを緩めるとペダルが急に戻るので、足でしっかりとペダルを踏んでおくか、木片などをかませてください。ハンドル式の場合は、ハンドルを左(時計と逆方向)に回し、止まった所から半回転ほど右へ回してから、各チューニングボルトをヘッドの張力がなくなるまで、緩めて、ヘッドやフープを調整します。

3. 各チューニングボルトを、少しずつ均等に締めてゆき、そのサイズに指定されている最低音に合わせます。

4. 手締め式の場合は、演奏の都度、使いたい音程に調整します。サイズによって音域が決まっていますので、その範囲で使用してください。
5. ペダル式は、バランス調整がとても重要です。ヘッドの張力とスプリングでバランスをとっていますので、寿命切れのヘッドの場合はバランスをとることができません。もし、ヘッドを1年~1年半以上使用していれば、交換してください。
6. ペダルのバランス調整は、通常の音域から外れたチューニングにすれば、バランスが崩れてしまいます。バランスがとれていない場合には、まず最初に、各サイズに指定されている最低音に正しくチューニングされているかどうかをチェックしてください。

7. ヘッド及びチューニングが良好にもかかわらず、バランスがとれていない場合には、写真のスプリング調整ボルトをチューニングキーで 回して、調整します。
8. 叩いた時に音程が上がったり、足を離すとペダルのかかとが上がる場合には、スプリング調整ボルトを左に回してスプリングを緩めます。
9. 叩いた時に音程が下がったり、足を離すとペダルのつま先が上がる場合には、スプリング調整ボルトを右に回してスプリングを強くします。
10. スプリング調整ボルトを緩めすぎるとペダルがヘッドの張力で一気に戻ることがありますのでご注意ください。
11.チューニングインジケーターを調整する場合、まず、ティンパニの音程を、そのサイズの最低音に合わせます。その際ペダルは、踵を踏み込んだ状態にしてチューニングをしてください。
12. 最低音のときに、チューニングインジケーターの音名指示駒が示す位置に一番下の音名表示板(29インチではF)を移動させます。(表示板は手で簡単に動かせます。)
13. 指示駒が端に振り切っている場合には、微調整が必要です。方法は、まず調整ナットをスパナ等で緩め、調整ネジを回して指示駒を移動させます。出来上がったら、ナットをもう1度締めておきます。
14. 以下、順次ペダルやハンドルで各音程にチューニングしてゆき、その都度、音名表示板をスライドさせて、指示駒の指示する位置に合わせます。

15.チューニングインジケーターの止めネジは○+ドライバーで緩めると、インジケーター全体の角度を変えることができます。
16.TP-7000H ~ 5000シリーズにはPAC(Pedal Adjustment Clutch)機構が装備されており、内部の摩擦抵抗を変化させることでペダルの動きを重くしたり軽くしたり調整することができます。これはバランススプリングの調整と全く独立した機能です。

17. 調整ボルトを右(時計方向)へ回せばペダルが重くなり、左へ廻せば軽くなります。好みに応じて調整してください。




