初めてのバイオリン選びとは

推薦の言葉

初めてバイオリンをお子さんに与える際に、ご両親が気にされるのは「どのような楽器を選べば良いか」ということだと思います。バイオリンは「音が準備されていない楽器」、つまり音を出すこと自体にある程度の技量が必要であり、初心者は最初にまずそれを学ぶわけです。  私の経験から申し上げると、何より大切なのは「興味を持たせる」「やる気を起こさせる」「わずかでもいいから確実な進歩を自分で感じさせる」ことです。せっかく正しい方向で学んでも、楽器が応えてくれないと心理的にやる気をそがれ、バイオリンから心が離れていってしまいます。  全ての音域において「健全な」音質と音色を出すことができ、正しい弓使いを感じられることができること、これが初心者にとって何より大切だと思います。つまり、バイオリンを始めた子供たちが弓を弦に当てた時にどの音域においても無理な力を加えることなく、素直に反応してくれる楽器が望ましいのです。 初心者向けの楽器にそのきめ細かさとクォリティを求めるのは大変厳しいのですが、驚くことにヤマハのバイオリンブラビオールは私の考えているこれらのすべての要素を100%満たしています。この楽器は、若い音楽家たちのより早い成長を助けるに違いありません。

ザハール・ブロン Profile

ザハール・ブロン氏

1947年、旧ソ連のウラリスク生まれ。モスクワ音楽院を経てイーゴリ・オイストラフ教授に師事。後にドイツに移住。リューベック音大、ロンドン王立音楽アカデミー、ロッテルダム音楽院、ソフィア王妃音楽大学などで教鞭をとり、現在ケルン音楽大学教授、チューリッヒ音楽大学教授。独自の指導法を開発して、ワディム・レーピ ン、マキシム・ヴェンゲーロフ、樫本大進、庄司紗矢香、川久保賜紀、神尾真由子など多くの世界的バイオリニストを輩出する。自身の演奏活動と若手の指導者育成 に加えて、多くの国際コンクールの審査員として招かれている。