トロンボーン奏者 花坂義孝さん

#07

花坂 義孝さん

トロンボーン奏者

音楽家にとってアビテックスは、自分への投資ですね
 
マンション一階の角部屋に、18年ほど住んでいます。近隣の方とも良い関係ができているので、今まで特に防音対策をしていなかったのですが、昨年、ヤマハ吹奏楽団の合宿に参加したときに、たまたま防音室の話がでて、アビテックスを入れると思い切り吹けるし、響きもいいですよ、と。それで興味を示したら、とんとん拍子に話が進みましてね。マンションの部屋も入居してから20年近く経ったので、そろそろ改装かなというタイミングでもありましたし。それに、大勢の仲間を呼んで、アンサンブルしたり、飲んだり食べたりするのが好きなので、気兼ねなくそういうことのできる部屋があるといいな、と。
そこで、庭に面した6畳2間のしきりを取り払い、1部屋にして、約10畳のアビテックスフリータイプを導入しました。庭が眺められるよう、サッシを大きくとったり、他の部屋への採光を考えて、廊下側にも窓をつけたりと、自由設計ならではの工夫もして頂きました。
 
 
完成したアビテックスで音を出したときは、その響きの気持ちよさに、正直いって驚きました。防音室にしたら、響きが止まっちゃうかな、とか、大人数で吹いたら、音がぶつかり合ってうるさいかな、とかいろいろ心配したのですが、全くの杞憂でした。音漏れがないので思い切り吹けるのはもちろんのこと、なにより響きがとってもナチュラル。仲間を呼んで、アンサンブルで合わせても、全然うるさくならないんです。響きすぎるようならクッションを入れたり、調節しようかなとも思ったのですが、その必要も全くないですね。この響き具合に関しては、さすがに音のプロ、ヤマハさんだな、と思いましたよ。それに、防音室といっても、内装は普通のお部屋と変わりありませんから、ふだんもリビングや応接として使えますしね。本当に快適な空間ができたなと思っています。  
 
アビテックスを入れて残念だったのは、こんなに(防音室が)いいんだったら、もっと早く入れておけばよかったな、ということですね(笑)。十年前に入れていれば、もうローンも払い終わっている頃でしょうし、毎年経費として、減価償却もできますし(笑)。われわれ音楽家にとっては、楽器はもちろん、練習の環境も商売道具のひとつですから、防音室は自分への投資なんですね。これからも、投資を回収すべく、アビテックスをフルに活用していくつもりです。
 
 

アーティスト情報

 
はなさかよしたか
1978年東京芸術大学器楽科卒業。在学中より原信夫とシャープス&フラッツに入り東南アジアツアーに参加。その後、在学中に結成した金管アンサンブル 『上野の森ブラス』のトロンボーン奏者としてブラスの良さ、生の音楽の素晴らしさを人々に伝えるため国内はもとよりアジア、アフリカ、フランス、ロシアな ど世界各国で演奏活動を行っている。

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