ギタリスト 渡辺香津美さん

#11

渡辺 香津美さん

ギタリスト

自宅のリラックスした雰囲気のなかで「音楽三昧」できるのが、いいですね
 
僕はギター、妻はピアニストでして、二人で部屋探しをして、この海の見える新築マンションに引っ越してきました。もともとこのマンションは、防音性のある 「ピアノ可」の集合住宅なのですが、我々は音を出すのが商売ですから、逆に音のことで周囲にご迷惑をかけたくないという気持ちがあります。そこでこの際、防音室にして万全を期そうということで、アビテックスを入れることにしました。  
 
フリータイプだと壁の素材を選んだり、木の床を入れたりして、録音スタジオのような雰囲気を作ることもできるんですね。それで、かなりイメージが広がったので、まず六畳と八畳ぐらいの二部屋の間取りを、ワンルームにして広く使おうと。反響もいい感じにしてほしいし、録音もしたいので、音響特性としても偏りのないものにしてほしいと、いろいろ要望を出しました。生ピアノ、生ギターなどアコースティック楽器メインの使い方で、さらにパーカッション、弦楽器、ボーカルなどのゲストが入って練習する場合を想定して、設計してもらったんです。  
 
出来上がったというので、さっそくギター一本持っていって弾いてみました。音の伸びがすごく自然で、実に気持ちいいんですよ。長い音が、混じりっ気なくきれいに伸びるし、床からのリアクションもいい感じだしね。自分の演奏が冷静に聴き分けられるので、録音にはもちろん、練習もしやすいんです。曲作りをしたり、集中して弾き始めちゃうと何時間もやってしまうことが多いんですが、インスピレーションがやってくる時刻は、夜中の二~三時頃。アビテックスはその時間でもストレスなく弾けて、より完全に自分と音楽だけになれるという感じがします。もちろん大音量の曲を再生し、音もれがないこともチェックしましたよ。
 
コンサート前などに、海外のミュージシャンを家へ呼んでパーティをすると、非常にうちとけてもらえるということがあります。アビテックスなら、もう空港 から直接来てもらって、ここでリハーサルまでできますからね。そうなると本番でもコミュニケーションがとりやすいし、リハーサルの後で音楽的にもう一歩踏み込んだ話もできるし、そういう意味でいい環境ができたな、と思っています。
 
 

アーティスト情報

 
わたなべかづみ
1971年のデビュー以来、世界のトップミュージシャン達との共演や、自己のグループを率いたレコーディング/ライブ活動などを通じて、常に時代をリード しているギタリスト。既成のワクにとらわれず、ジャズ、ロック、クラシック、ワールドミュージック、現代音楽といったジャンルを横断する独自の音楽世界で、幅広いファンを魅了している。奥様は音楽活動のパートナーでもある、ピアニスト・作曲家の谷川公子氏。

渡辺香津美 KazumiWatanabe Official Site
http://www.kazumiwatanabe.net/