楽譜について学ぶ

楽譜について学ぶ

はじめに

楽典とは、楽譜を読んだり書いたりするために必要な理論や約束のことです。それでは具体的に楽典を学ぶことによって、音楽のどんなことが解明されるのでしょうか?
ここで、古典派の大作曲家ベートーヴェンのもっとも有名な曲の一つ、交響曲『運命』を例に取り上げてみましょう。この交響曲の正しい名称は『交響曲第5番 ハ短調』といいます。『運命』という標題は実はベートーヴェン自身が付けた題ではありません。それではどうして『運命』と呼ばれているのでしょうか?さあ、これが第1の疑問です。次に正しい名称の語句を見てみましょう。‘交響曲’とありますが、この‘交響曲’とはいったい何なのでしょう。そして次の‘ハ短調’とは何を表しているのでしょう。
疑問が次々と湧き起こってきましたね。実はこれらの疑問を解き明かしてくれるのが、広い意味での「楽典」なのです。それではこれから5回にわたって、楽典の基礎を学んでいきましょう。



第1日 音の名前

1. 五線と加線

2. 音部記号

3. オクターヴ記号

4. 譜表

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第2日 音の形

1. 単純音符と単純休符

2. 付点音符と付点休符

3. 休符の表わし方

4. 音符の良い書き方

5. タイ

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第3日 音程

1. 音程

2. 幹音間の音程

3. 派生音を含む音程

4. 単音程と複音程

5. 転回音程

6. 協和音程と不協和音程

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第4日 音階と調

1. 長音階

2. 短音階

3. 調

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第5日 和音

1. 三和音

2. 四和音(七の和音)

3. 和音の転回

4. 和音で見る調の相互関係

5. 和音進行とカデンツ

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