MW12CX 生産完了品

USB接続で実現するドライバー不要の音楽制作スタジオ

MW12C/MW12CXは、ミッドサイズでありながら、薄型、軽量化した新デザインで、手軽に充実した音楽制作環境が具現化します。本格的なミキシングが可能な12チャンネルのミキサーにUSBオーディオインターフェースを内蔵、さらに付属の音楽ソフトCubase AIからなるパッケージは、コンピューターさえあればすぐに制作が始められます。MWシリーズとコンピューターとのUSB接続には特別なドライバーのインストールは不要。編集用に様々な加工が可能な数々のVSTエフェクトや、高品位なソフトウェア音源などを内蔵したCubase AIとのコンビネーションは、シンプルなシステムでありながら楽曲制作やアレンジのできる強力な音楽制作スタジオとなります。

※コンピューターとの入出力は2チャンネルのステレオです。

多才な12入力ミキサー

MW12C/MW12CXは最大12チャンネルの入力で、モノマイク/ライン入力と4基のステレオライン入力を搭載。4基のうち2基のステレオライン入力はモノマイク入力としても機能し、最大6本のマイク入力が可能で、バンド形態の録音時にも快適な環境を提供します。ハイパフォーマンスな超低ノイズバランスタイプ入力はファンタム電源も装備し、プロレベルの音質で録音を可能にするコンデンサーマイクを使用することもできます。

録音したいチャンネルを選択できるREC BUS

MW12C/MW12CXには、REC BUSアサインボタンを搭載。コンピュータに録音するチャンネルをワンプッシュで選択することが可能です。例えば、弾き語りの録音でギターとボーカルをモニターしながらギターの音だけを録音し、ボーカルは後でオーバーダビングする、といったフレキシブルなレコーディング作業も可能になりました。「RECBUSアサインボタン」を押したチャンネルは、REC OUTフェーダーで一括してボリュームをコントロールできます。さらに、MW12C/MW12CXでは、ヘッドフォンの音量をモニター音量と独立して調整することができます。

革新的な1ノブコンプ(1-knob Comp)

モノラルマイク入力チャンネル1~4に新開発のアナログコンプレッサー(1ノブコンプレッサー)を搭載。従来のコンプレッサーではスレッショルド、レシオ、アウトプットゲインなどを的確に調整するためには時間と経験が必要でした。新しく搭載された1ノブコンプレッサーでは1個のつまみを回すことでコンプレッサーのかかり具合をトータルに調整可能です。サウンドも音楽的にチューニングされ、ボーカル、アコースティックギター、ベース等の音作りに威力を発揮します。

自由な音作りが可能なEQ、外部機器を接続できるAUX端子

マイク入力に対応したモノ入力チャンネルには、HIGH/MID/LOWの3バンド、ステレオラインチャンネルにはHIGH/LOWの2バンドEQを搭載。かかりが良く繊細な音作りが可能です。また、外部機器を入力するAUX端子も装備し、リバーブなどの外部エフェクターを使用することも可能です。

モニターミックス

オーバーダビング録音時に、モニターレベルを自由に調整できる専用ノブが装備され、録音レベルに影響することなく快適なモニター環境を実現します。アサイナブルバスとステレオバスは同時に使用でき、アサイナブルバスをREC OUTバスにして録音用にUSB端子へ出力し、ステレオバスはモニター用に切り替えて別々にモニターしたり、ヘッドホンでモニターレベルを調整するのに最適です。

卓越した操作性と高信頼パーツの採用

新デザインによるパネル上面に配置された入出力端子は、ケーブルのセットアップに手間をとらせません。マイク入力端子にはプロの現場で採用されている高品質なNeutrik 社製XLR端子を採用し、耐久性も向上しています。そしてマスターレベル監視用には高輝度な12セグメントLEDメーターを、また的確なミキシングに十分なストロークを持つスムースな60mmフェーダーを採用。視認性を高め、精確で快適な操作を実現します。

視認性の高い自照式チャンネルONスイッチ

入力チャンネルにはONスイッチが搭載され、オン中のチャンネルはランプ点灯により、ひと目で確認できます。また、接続の変更などを行なう際にはチャンネルOFFにするだけで楽器の抜き挿しができます。入力チャンネルにはさらにPFLスイッチが装備され、ミックス前の入力信号のモニターが可能です。

高品位SPXマルチエフェクト搭載

MW12CXにはモニター用のエフェクトとして、高性能なSPXマルチエフェクターを搭載。リバーブ、ディレイ、モジュレーション、ディストーションなど多彩なエフェクトが使用可能です。16種類のエフェクトプログラムが搭載され各効果を演出するパラメータを編集できるほか、オン/オフとリターンレベルのコントロールが可能です。さらに別売のフットスイッチを使ってエフェクトのオン/オフもできます。録音を行なうときの仮エフェクトとして使用したり、ボーカル録音などのときのモニター用リバーブとして使用したり、快適な録音時のモニタリングをサポートします。

使用例 1:作曲とパーソナル音楽制作に

コンピューターを使用して自宅で作曲や音楽制作をする場合、MWシリーズは最適なシステムとなります。付属のCubase AIとMWミキサーはコンパクトでありながら、楽曲作りのアイデアを全て記憶しておくために多才な機能を提供してくれます。マイク、ギター、キーボード、 CDプレイヤーなどを接続し、曲のパートの作成や構成を思いつくままに録音できます。3バンドEQによる緻密な音作り、センド/リターンを利用したエフェクターによる効果の演出など、作業を快適にします。MW8CXとMW12CXは内蔵エフェクターも装備し、Cubase AIが搭載しているプラグインのソフトウェア音源やエフェクトとあわせて効果的な曲作りの環境を提供します。

使用例 2:バンドのレコーディングに

バンド活動の可能性はノート型コンピューターによりさらに広がります。セッション中、録音したいときにMWシリーズをUSBケーブル1本で接続することにより、簡単に録音ができます。Cubase AIは48のオーディオトラックが用意されているので、別テイクを何回かにわけて録音した後ベストテイクを選んだり、各テイクから気にいった部分だけを取り出してひとつのトラックに編集したりすることも可能です。MWシリーズは、キーボードのサブミキサーとして、またリハーサルスタジオでの簡易ミキサーとして手軽に使用でき、ノート型コンピューターがあればUSB経由で即座に録音も可能で、コンパクトなモバイル録音を手軽に実現できます。

同梱ソフトウェア Cubase AIの特長1

Cubase AIは多才な機能を持つSteinberg社のフラグシップモデル、Cubase AIの機能を継承した音楽制作ソフトです。48のオーディオトラックと64のMIDIトラックに加え、ソフトシンセやエフェクターを搭載し、VSTプラグインとの互換性も確保しています。MWシリーズはCUBASE AI 4とのコンビネーションにより自宅のコンピューターで音楽制作に必要な全ての要素を満たす環境を実現します。

Cubase AIの“AI”は“Advanced Integration”の略で、他のプログラムではまねのできない洗練された機能とハードウェアとソフトウェアの統合を可能にしました。Cubase AIはStudio Connection対応インストゥルメント(ヤマハシンセサイザー MOTIF XSシリーズなど)とともに、コンピューター上でシームレスな使用環境を構築可能です。CUBASE AI 4 はWindows、Macintoshの両対応です。

※MIDIデータの録音とCubase AIに付属されているソフトウェア音源の使用に関してはMIDIインターフェースがあると便利です。ヤマハMOTIF XSシリーズやMM6のようなUSB/MIDIインターフェース内蔵のシンセサイザーを使用することでM I D Iデータの録音や演奏が可能です。USB/MIDIインターフェースを内蔵していない機器では、別売のMIDIインターフェース、ヤマハUX16などを使用することで、MIDIデータの入出力を実現します。

同梱ソフトウェア Cubase AIの特長2 - CUBASE 4 サウンドエンジンの採用

Cubase AIの心臓部にはSteinberg社製トップモデルのCubaseと同等の高品質オーディオエンジンが採用されています。トラックの録音とミックスの内部処理にはプロレベルの32bit浮動小数点演算による 24bit/96kHzという高音質/高分解能で処理され、高品位なデジタルサウンドが、録音編集を含めた全ての制作過程で実現されています。

同梱ソフトウェア Cubase AIの特長3 - ユニバーサルサウンドマネージメントSoundFrame™

SoundFrameはCubase AIに搭載された新しいデータベースシステムで、音源、サンプル、プリセット、ループなどが統合管理されます。楽曲で使用した全ての素材に瞬時にアクセス可能で取り扱いが容易。音楽制作が飛躍的に効率化されました。HALionONEソフトサンプラーでは、イメージどおりの音源波形を素早く見つけることができます。その見つけ方はインストゥルメントによる検索だけではなく、カテゴリー、タイプ、スタイル、キャラクターなどの属性ごとの検索も可能で、ローディングする前にプレビューして聴くこともできます。SoundFrame™はVSTエフェクトプラグインのプリセットも統合管理も可能にし、階層的にカテゴリー化したエフェクトライブラリーを形成することもできます。

同梱ソフトウェア Cubase AIの特長4 - 付属のHALionONEソフトウェアサンプラー

Cubase AIにはパワフルなHALionONEソフトウェアサンプラーが付属。このサンプラーはシーケンサー上でのプレイバック専用音源であり SoundFrame™からの管理に最適化されています。定評のあるヤマハMOTIFシリーズに搭載されている音源から150種類以上の高品位なサンプルも採用され、アコースティックな自然楽器やドラム素材、電子楽器のシンセサウンドまで豊富な音源を用意しています。

同梱ソフトウェア Cubase AIの特長5 - 拡張された編集機能

Cubase AIには音楽制作のための多彩な編集機能が搭載されています。プロジェクトウィンドウではトラックのカット&ペーストも使用可能。さらに各エディットウィンドウでは細かい編集ができます。サンプルエディターはサンプリングされた波形を編集、MIDIデータ用にはキーエディター(ピアノロール形式の入力)、ドラムエディター(イベント入力とドラムマッピングによる入力)、スコアエディター(譜面への音符入力)、そして、リストエディター(MIDIデータの数値表示)などがあります。

同梱ソフトウェア Cubase AIの特長6 - 使いやすいプラグインエフェクト

Cubase AIではVST3プラグインである15種類の新しいダイナミックタイプのエフェクトが搭載されました。録音済みのトラックにも適用することが可能で、納得のいくまでエフェクトの演出効果を試すことができます。

同梱ソフトウェア Cubase AIの特長7 - 豊富なサンプルループを収録

Cubase AIのディスクには480種類のドラムとリズムループのサンプルと、20種類のMIDIスタイルファイル(バッキング用)が収録されています。これらを活用することで、Cubase AIを立ち上げると同時に音楽制作はスタートできます。

MWシリーズとCUBASE AI 4を使った録音方法

Step 1:Cubase AIインストール

Cubase AIをインストールし、最初に入出力の設定をするとCubase AIを起動するたびにMWは自動的に録音用ミキサーとして認識されます。OS付属の標準ドライバーを採用しているため、ドライバーのインストールは必要ありません。ASIO DirectKSドライバー(ヤマハサイトよりダウンロード可能)をインストールすることによりMIDIインストゥルメント使用の際にはレイテンシーの少ない最適なパフォーマンスを得ることができます。

Step 2:MWシリーズ本体のセットアップ

付属のUSBケーブルでコンピューターとMW本体を接続し、電源を入れます。マイクや楽器を入力チャンネルへ、必要に応じて外部エフェクターを、そしてアンプ/スピーカーを接続します。スピーカーを保護するため、アンプやパワードスピーカーの電源は最後に入れます。入力した楽器や声のレベルを調整し、EQ を調整しながらサウンドを作り上げていきます。

Step 3:録音準備

新規プロジェクト画面をCubase AIで開きます。オーディオトラックを選択または新規作成し、録音する信号のルーティングを設定します。MWシリーズの場合は、入出力ポートが固定になっていますので、最初のドライバー設定以外には特に特別な設定を行なう必要はありません。MWミキサーで入力される音声のレベルや出力のマスターレベルを調整しながら録音トラックのレベルを確認します。演奏者用のガイドにクリックボタンを押し、録音を始める場所をセットします。

Step 4:録音と再生

録音ボタンを押すとレコーディングが始まります。演奏や歌はパートごとに録音できます。録音したパートを再生させながら、新しいパートを別のトラックに録音していき、全パートの録音を完成させます。

Step 5:ミキシング

全てのパートの録音が終了したらミキサーウィンドウを立ち上げます。各パート間のバランスの調整にはミキサー画面のフェーダーを使い、さらにPANやEQ を使ってサウンドを作りあげていきます。Cubase AIに付属したリバーブ、ディレイ、ディストーションなどのプラグインエフェクトを使用して処理をした音の演出も可能です。

※HINT - アウトボード機器のインサート端子での使用

ボーカルの録音時、お好みのコンプレッサーやEQなどの外部機器を使いたい時はMWシリーズのインサート端子を使用します。またギターにストンプ系エフェクトボックスを使いたい時も同様にインサート端子を使用します。

※HINT - 多様なマイクへの対応

MWシリーズはファンタム電源(+48V)を搭載しているので、高音質で録音できるコンデンサーマイクが使用可能です。ボーカルやアコースティックな生楽器の録音をプロ並みの音質で録音できます。