大坂 昌彦

※このインタビューは2004年に行なわれたものです。

ヤマハを選ぶ理由:CASE04

Masahiko Osaka

1966年生まれ。テクニックと音楽性の両面で高い評価を得ている、日本屈指のジャズドラマー。自ら作曲・アレンジを手がけるという点でも他の多くのドラマーと一線を画している。10歳の時に独学でドラムを始め、’86年に奨学金を得てバークリー音大に留学。NYでの活動を経て’90年に帰国し、その後、自身のバンドで多くのアルバムを発表しながら、有名ミュージシャンのライブやレコーディングでも活躍。現在、M’s、the MOST、EQ、守屋純子orc.等多くのレギュラーバンドで活動中。
メロディ、ハーモニー、リズムの組合せで起きる“瞬間の化学反応”を、時間の流れの中で創造的な表現に紡いでいく…。これをプレイヤー同士の音の会話でできるところに、ジャズをやる面白さの本質があるんじゃないかな。その会話の中でドラマーが果たす役割は、リズムや響きやダイナミズムを通じて、音楽に色彩感とでもいうべきものを与えることなんだと思う。音階が無いにもかかわらず、曲の表情・色彩感を決定づける力を秘めている…。僕はドラムをそういう楽器だと考えています。ドラマーには、音楽全体を深く理解する気持ちが必要だと思いますね。

僕は10代の半ばからジャズに傾倒していったけど、その頃からドラムの練習に励む一方で、好きな曲の構造を分析したり、自分で曲を作ったり、他の楽器をかじったりしてましたね。独学で好き放題にやっていたわけだけど、今思えば、それが僕の原点になっているのかも。ジャズを丸ごと自分のものにしたい思いがあったから、その後バークリーに行く気になったし、そこでいろんなことを吸収することもできた。そういう過程を経た結果として、僕は自分のドラムのスタイルを見つけることができたんだと思う。
これまで僕がトラディショナルなものに敬意を表する一方でオリジナル曲を多く手がけてきたのは、やっぱり自分のドラムスタイルが本当に生きる独自のジャズをやりたかったから。そんな活動の中でもう10年以上もヤマハを使っているけど、響きも演奏性もとてもバランスが良くて気に入ってます。“音の色彩感”という冒頭の話の関連で言えば、自分の色彩感覚を自在に発揮するために、バランスがとれた音というのは僕にとって極めて大切なもの。ヤマハドラムスのバランスに優れたサウンドがあるからこそ、僕は独自の非凡な表現を目指すことができるんです。

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