CFX
私と、響き合う。
「ほしい音は、私が表現したいことをかなえてくれる音。」
ヤマハが作りたいのは、単に美しい音が鳴る楽器ではありません。
全身全霊をかけて鍵盤に向かうピアニストの情熱を実際の音に変え、時に繊細に、時に力強く、響かせることができるピアノ。
そのために、多くのピアニストと対話を重ね、長い年月をかけ、ピアノという楽器と向き合ってきたのです。
ヤマハが新しいCFXに込めた設計思想「ユニボディコンセプト」は、すべてが、ピアニストの想いを実現するためにあります。
ピアノ自身が弾く者の意思を感じているかのように反応し、演奏者と楽器が一体となって響き合うことで生まれた音が、コンサートホールの空間を満たしていく。
これこそ、ヤマハが追い求めてきた瞬間に他なりません。
人の心を動かす音は、ピアノだけが奏でるものではなく、ピアニストとともに作りあげていくものだから。
UNIBODY CONCEPT-CFX設計思想「ユニボディコンセプト」-
ピアニストの想いを込めた打鍵が躯体を駆けめぐり、純然たる音となるために大切なのは、ピアノの中の「隔たり」を可能な限りなくすこと。全てのパーツが巧みに合わさり一体化したボディは、伝達のエネルギーロスを最小限に抑え、結果としてピアニストがピアノと一体化し、音楽の世界に深く没頭できる。
伝えたいと願う音の強弱を、緩急を、音間に潜むドラマまでをも、まるでピアニスト自身が謳い奏でるかのごとく、意のままに語ることができる。その思想が、「ユニボディコンセプト」として新たなCFXに体現されています。
対話を重ね、技を尽くし、挑み続けるピアノ作り。
ヤマハが作りたいピアノは、ピアニスト一人一人が思い描く音楽表現に、確かに応えられるピアノ。だから、ヤマハのピアノ作りにはアーティストとの対話が欠かせません。
ヤマハの楽器開発部門には、世界中の一流演奏家とつながり、日頃からリアルな声に耳を傾けるグループが存在します。
アーティストが本当に奏でたいと願うのは、どんな音なのか。どこに課題を感じ、どんな理想を目指しているのか。その対話は、楽器作りの学びや新たな気づきに満ち溢れています。
また、私たちには長きに渡るピアノ作りで培った、多くの知見があります。どのような設計が、どのような響きやパワー、音色を生み出すのか。最新のシミュレーション技術なども積極的に取り入れながら、最後には人の目が、耳が、そして手が、微細な変化を鋭く捉え、楽器としての完成度を高めていくのです。
かくして、ヤマハの作りたいピアノの姿を突き詰めていくという、全く新しいアプローチから生まれたひとつのピアノが誕生。
これまでにない弾き手との一体感、至高の音を追い求め、多くの知と技、たゆまぬチャレンジを重ねた先に結実したヤマハピアノの最高峰。 それが、CFXです。
特器を生む、手。
ヤマハのグランドピアノ工場には、ごく限られた技術者のみしか立ち入ることのできない一角があります。
それこそ、ヤマハピアノの最高峰、CFXを生み出す「特器工程」です。
ピアノ作りには大変な困難を伴います。ピアノは約8000のパーツでできており、そのほとんどが木材や羊毛といった天然素材。特に多くの部分を占める木材は、音の振動をピアノ全体へスムーズに伝えるため、常に自然体である必要があります。しかし、木は“生き物”。
その日、その場所、その瞬間の環境により刻々と変化します。作り手は、わずかな違いをもキャッチする鋭い感度と、ピアノ1台1台の個性を見極める確かな目、最適な加工を施すための膨大な時間と労力を厭わない根気が求められます。
「特器工程」ともなると、求められるスキルは必然として高いものに。
その顔ぶれは、木工加工に秀でた職人や著名ピアニストのコンサート調律を手掛ける技術者など、各工程におけるその道のスペシャリスト達。皆、常に自分の仕事に対する強い信念やこだわりを持つことはもちろん、より良いモノ作りのため、さらなる知識や技の追求に余念がありません。
設計思想を体現した唯一無二のフラッグシップは、こうしたピアノ作りを知り尽くした熟練工の心・技・体が合わさり生み出されるのです。
-CFX設計思想「ユニボディコンセプト」-
- 本体 -
- 鍵盤アクション -
- エクステリア -
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