アレクサンダー・コブリン

ピアノとピアニストの可能性を広げてくれる楽器。それがアバングランドです。

正直に言えば、最初にアバングランドを見た時は特に何の期待もありませんでした。ああ、新しい電子ピアノが出たんだな、というぐらいの印象でしたね。でも、実際に弾いた時には一変して、これは何か特別なものだという感じがしました。
これは、ピアノと呼んでもいいほどの可能性を秘めている楽器だと思います。
それはタッチにしても、音にしても、よりグランドピアノに近い感覚、つまり楽器としてコンタクトできるということです。おそらくある程度の練習を積まないと自分の思う音がでてこない、これはピアノとしてとても重要なことで、逆に言えば、練習を積んでいくうちにある程度の表現をつくりこんでいけるピアノだということです。これは僕の個人的意見として聞いて欲しいのですが、一般的に生楽器は、宿命的に個体差があるもので、特に最初に出会うピアノはピアニストに少なからず影響を与えてしまうものです。という意味で敢えて言いますが、あまり状態のよくないアコースティックのグランドピアノではじめるよりも、むしろ一定の基準がフィックスされているこのピアノを選んだほうがいいのかもしれない。アバングランドは、そのぐらいのパフォーマンスを秘めている楽器だと思います。

そして、こうした楽器が生まれるということは、その分だけピアノを弾くチャンスに恵まれる人が増えるということであり、ピアニストの可能性を大きく広げるチャンスを与えてくれる楽器だということです。置く場所の問題、周りへの環境の問題、そしてピアノとしての表現力の問題。僕の住んでいるモスクワでも、もちろん世界中でも、このピアノが出て、ピアノを弾くチャンスに恵まれるひとが一人でも多くなってくれることを期待します。
僕は、父親がピアノ教師だったこともあって、5才のときに習いはじめて気がついたときにはピアノが自分の生活の一部になっていました。真剣にピアノに取り組んだという自覚をもったのは17歳の頃ですね。ピアニストになれるのは神様から大きな贈り物をもらったようなものに過ぎません。でも、そのギフトをもらうためにピアノを弾くのではありません。ピアノをきちんと弾くということは、ゲームのようにすぐに結果が出るようなものではないけれど、その分、得られるものは人生においてかけがえのないものだと思います。ステージの上で弾くときはもちろんですが、部屋にいてひとりでピアノに向かっている。私は今でも、そうやってピアノと過ごす時間に、いちばん幸せを感じています。

アレクサンダー・コブリン

アレクサンダー・コブリン プロフィール

2005年6月、アレクサンダー・コブリンは、第12回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて、栄えあるナンシー・リー・アンド・ペリー・R・バス・の金賞を...

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2005年6月、アレクサンダー・コブリンは、第12回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて、栄えあるナンシー・リー・アンド・ペリー・R・バス・の金賞を受賞しました。この受賞の直後からコブリンは、シルバーン・シリーズのバス・ホールでのリサイタル、ワシントン・パフォーミング・アーツ・ソサエティ、そしてさらにラ・ロック・ダンセロンでの初舞台、ラヴィニア・フェスティバル、ベートーベン・イースター・フェスティバル、ハノーバー受賞者シリーズ、ターナー・シムス、そして誉れ高いクラヴィエ-フェスティバル・ルールを含め、アメリカでの最初のツアーを開始しました。今期、コブリンはアメリカへ戻った後、50日間のツアーに向かいました。前期にコブリンは、アヴェリー・フィッシャー・ホールとベセル・ウッズ・アーツセンターでの就任記念コンサートにおいてニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団とのデビューを果たしました。彼はまたダラス・シンフォニー・オーケストラとロイヤル・リバプール・フィルハーモニー管弦楽団と共に06/07シーズン・コンサートの開始にも招かれています。

現在と今後の公演予定には、ダッチェス・シンフォニー・オーケスター・ベルリンとのデビューも含め、ルーヴル美術館、ウィグモア・ホール、エスプラナダ・コンサートホール(シンガポール)、シェン・ワン・文化センター(香港)、そしてパレルモ、ヴェローナ、トリエスト、そしてサヴォナを含めたイタリアでのリサイタルツアーと続いています。他にも、アスペン・ミュージック・フェスティバル、デイトナ・ビーチ、ナッシュビル・シンフォニー、そして季節恒例となった日本ツアー、デュシニキ・ズドゥルイ(フェスティバルの開会時)、オーケストラ・ドゥ・ブルターニュ、オーケストラ・シンフォニカ・ディ・ローマ、そして11日間で行われるパヴェル・コーガンの指揮によるモスクワ・シンフォニー・オーケストラとの英国ツアーが予定されています。2007年3月に行われたボストンでの彼のリサイタルは、著名なセレブリティ・シリーズ・オブ・ボストンの一部として行われたと同時に彼のボストンでのデビューとなりました。

1980年、モスクワで生まれたアレクサンダー・コブリンは、5歳の時グネーシン音楽院にてタチアナ・ゼリクマン教授にピアノを師事しました。その後モスクワ音楽院でL・ノモヴ教授の指導を受けた後、2003年にこの音楽院を卒業しました。

1999年、彼はイタリア、ボルザノで行われたブゾーニ国際ピアノコンクールで優勝し、 A.ベエデッティ・ミケランジェリを記念した特別賞を授与されました。この後まもなくコブリンは2003年に開催された浜松ピアノコンクールにおいて第2位の成績を収め(第1位の該当者は無し)、これに続いてヨーロッパ、アジア、南アメリカ各地を回る広範囲なツアーを行っています。

アレクサンダー・コブリンは、クラウス・ピーター・フロー、マイケル・クリスティ、アレクサンダー・ラザレフ、ヴァジリー・ペトレンコ、そしてジェームス・コンロン等、著名な指揮者との共演や、オーケストラ・ヴェルディ・ディ・ミラノ、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ、オーケストラ・ドゥ・ラ・スイス・ロモンド、モスコウ・ヴァーチュオージ、モスクワ・シンフォニー・オーケストラ、ザ・ヴァーチュオージ・オブ・サルズバーグ・チェンバー・オーケストラ、大阪および東京シンフォニーオーケストラ、リオ・フィルハーモニック・オーケストラ、フェニックス・シンフォニー、シアトル・シフォニエッタ、そしてイギリス室内管弦楽団等との共演も行われました。

2005年10月にハルモニア・ムンディよりリリースされたクライバーン・コンクールのディスクに加え、コブリンは国際的にも有名なレーベルより、ショパンの作品として2枚のCDを出しています。アレクサンダー・コブリンは、モスクワ国立グネーシンにて後進の指導にあたっています。

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